2019年02月15日(金)

【レポート】石井宏先生クリニカル・カンファレンス会場の様子

【レポート】石井宏先生クリニカル・カンファレンス会場の様子

2019年1月30日に石井宏先生の「根管治療における世界的標準的なコンセプトとプロトコール」がDoctorbookクリニカル・カンファレンスで開催されました。


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クリニカル・カンファレンスの特徴は多様なセミナーの参加様式であり、会場で少人数の講師と距離が近いセミナーに参加してもよし、同時にLIVE配信も行っており、ご自宅でゆっくり参加してもよしの新しいタイプのセミナーであり、多数の先生が会場で・ご自宅で参加されました。


 


そして参加者全員に対しセミナー内容を録画した動画が1週間追加料金なく視聴することができるURLが配布され、メモを取っていて聞き逃してしまったところなどを復習することが可能で、上記も含め3種の参加様式がある大変お得なセミナーです。


 


石井先生のセミナーの内容を少し振り返っていきます。


録画したこのセミナーを見る


 


日本の歯内療法分野の現状


我が国の歯内療法分野における治療の成功率を保険診療請求回数などのデータによる考察、また海外の専門医の治療成功率のデータを提示いただき、日本の歯内療法分野の現状を考察してただきました。


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"この現状を打破するために必要なことは無菌的処置原則の厳守であり、最新の機器や材料を買うことではない”と注意喚起をしました


 


そして、歯内療法学の真の臨床能力は、問題解決能力である、とし最初に臨床診断と意思決定能力について石井先生の実際の症例や経験談を交えながら説明していただきました。


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まず、石井先生はある論文を基に


「根尖に透過像があるが臨床症状が長年に渡りない症例は治療するか?」


という問いを投げ掛け


 


そして


その決定には科学的根拠があるのか?


意思決定とは何が一番大切か?


その意思決定の責任は?


と続け


"真の患者利益とは知識や論文、経験で得られた自らの考えを押し付けるものではない”


ということを自身の症例を示しながら説明しました。


 


歯内療法は基本コンセプトの厳守が重要


取り除くことができない起因物質として歯根破折や細菌の抵抗性などを挙げ、それらを予防するためには無菌的環境殺菌消毒の徹底であることを述べ、難治性の場合は抜歯か外科処置も視野に入れるべきであると説明しました。


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また、どんな環境を整えたとしても治療成功率は100%にはなれないということを踏まえいかにこれらの基本コンセプトを厳守することが重要かを実際の症例に触れながら説明し、


その具体的な策としてまずは


・残存歯質が少ない場合の隔壁の行い方


・仮封の最低厚さ


・仮封時の綿球の有無


・残髄とは何なのか


・手用ファイルやペーパーポイント、バーの注意点


等について説明しました。


 


機械的拡大と貼薬


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・アクセス


・ストレートラインアクセス


・ネゴシエーション


・作業長・幅径の決定


・理想的な歯個々の拡大号数・形成


を実際の方法や使用器具、注意点を図や写真を用いながら丁寧に説明しました。


 


化学的洗浄は世界的なプロトコールでNaOCLとEDTAであることと、その濃度や温度について、貼薬は水酸化カルシウムであると述べ、貼薬法や形状、留意点について述べました。


 


根管充填


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相対的に成功への影響は少ないが、それでも重要であるとしました。


方法としてはシングルコーンテクニックを推奨し、実際の方法やシーラーの選び方などについて詳しく説明して下さいました。


 


 


質疑応答


前歯部にはラバーダムをしなくても良いという先生がいるがどうなのか


歯冠長がなく仮封の厚さが足りない場合は?


理想的なヒポクロをおく時間や温度は?


プレカーブをつける時は何でつければいいか、そしてその必要性は?


など少人数ならではなのか、質問もかなり活発でした。


 


症例検討会


軽食を交えながらの症例検討会。


まるで家飲みかのようなラフな環境にて行われ、普段なかなかお話しすることのできない石井宏先生との距離も近く、冗談を交えながらの質疑応答はクリニカルカンファレンスならではだったのではないでしょうか。


  


 


診療後の二時間 という短い時間ではありましたが、テンポよく行われた石井宏先生の講演症例検討会は盛りだくさんの内容で終了しました。


 


録画したこのセミナーをみる


 


次回のクリニカルカンファレンスは、こちらから↓


https://academy.doctorbook.jp/groups/DB


 


Doctorbook編集部


 

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