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  • スケーラーの基本操作について解説した動画です。
    臼歯のスケーラー操作をスムーズ行うために
    ポジションと固定について再確認ができます。
    術者視点の動画で分かりやすく解説します。

    動画内容


    1.グレーシーキュレットについて
    2.スケーラーの動かし方
    3.固定の取り方
    4.部位ごとの操作方法
    5.まとめ

    詳細


    臼歯部で使用するスケーラーは7/8、9/10、11/12、13/14のスケーラーを使用します。
    7/8、9/10のスケーラーは臼歯部の歯頸部中央部分に使用します。
    11/12は近心部分、13/14は遠心部分に使用します。

    1.グレーシーキュレットについて


    グレーキュレットの特徴は、刃部には先端のへ片側のみに刃がついていることです。

    1-1先端部分の名称


    先端:刃部
    1番目の屈曲:第一シャンク
    2番目の屈曲:第二シャンクと呼ばれています。

    2.スケーラーの動かし方


    スケーラーの動かし方には3種類の動かし方があります。
    ①前腕回転運動:肘から腕を動かして操作を行う方法
    ②手指屈伸運動:指の関節運動で操作を行う方法
    ③手根関節運動:手首を視点とし、上下に動かして操作を行う方法

    2-1スケーラーの持ち方(執筆状変法)


    第1指(親指)と第2指(人差し指)でスケーラーを把持します。
    第2指は指の先端から2番目の関節を曲げた状態で保つ。
    第3指を第2指の先、どう即の頸部付近におく。
    鉛筆を持つような持ち方ですが、ポイントは、第1指は、第2_指と第3指の中央付近におき、三角形を作るように指を位置させます。
    そして、把柄部は第1指の付け根まで落とさないことがポイントです。

    3.固定の取り方


    前腕回転運動、手指屈伸運動の場合、固定は臨在歯の切縁におきます。
    固定は、緑のマークがあるように、第4指(薬指)の3分の1の面を切縁に固定するイメージおくことで、臼歯部を安定してスケーラー操作を行うことができるようになります。
    手根関節運動の場合は、咬合面に固定をとります。
    この際、手の甲が咬合面と平行になるように固定をおくことがポイントです。
    第4指(薬指)の固定は、緑のマークがあるように、全体的に咬合面になるように固定をとります。
    手の甲が咬合面と平行になっていなければ、手根関節運動の動きで操作をすることができませんので、意識するのは、手の甲が咬合面と平行になっているかどうかです。

    4.部位ごとの操作方法


    4-1右下臼歯頬側(近心・遠心)


    8時~9時のポジションで施術を行います。
    固定は、臨在歯の遠心咬頭におきます。(緑のマークのある部分です)
    操作方法は、手指屈伸運動や、手根関節運動が主な操作です。
    第一シャンクが歯軸と平行になるように確認しながら沿わせ、刃部が歯面から離れないように操作を行います。
    ※スケーラーの挿入角度について
    グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついていますので、
    挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入しましょう。
    0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。
    ※刃部の角度を意識する
    刃部の先端1~2mmを歯頸部に適合させ、刃部が歯面から離れないように操作を行います。
    刃部が歯肉の方向へ向いていると、歯肉を傷つけてしまいますので、常に歯頸部に添わせながら操作を行います。
    そのために、把持している第1指(親指)と第2指(人差し指)を少しづつ回転させながら、1~2mmのストロークで歯頸線に沿って隣接面へ移動をさせるよう操作を行います。歯の表面は湾曲しているので、湾曲に沿わせて操作をしていくイメージです。
    指で少しづつ回転させ、刃部が歯面から離れないように操作を行いましょう。

    4-2右下臼歯舌側(近心・遠心)


    13時のポジションから操作を行います。ミラーは患者の左側から挿入し、舌の排除を行います。
    固定は、臨在歯の頬側咬頭にとります。
    患者さんへ少し右を向いてもらうと操作がスムーズになります。

    4-3右下臼歯最後臼歯(遠心)


    最後臼歯の遠心は、8時のポジションから、手根関節運動で操作を行います。
    手の甲が咬合面と平行になるように固定をとり、手首の上下運動でスケーラーを操作していきます。

    4-4右下臼歯舌側(中央)


    右下臼歯舌側中央部分は、キュレットの7/8を使用します。
    垂直ストロークは縦にスケーラーを動かす方法で、水平ストロークは横にスケーラーを動かす方法になります。
    ◾️垂直ストローク
    垂直ストロークは12時のポジションから操作を行います。刃部の1~2mmをポケット内に挿入し、刃部がポケット内からでないように垂直ストロークを行っていきます。

    ◾️水平ストローク
    水平ストロークは9時のポジションから操作を行います。刃部の1~2mmをポケット何に挿入し、刃部がポケット内からでないように水平にストロークを行っていきます。
    見えにくい場合は、ミラーを用いて、鏡視することで挿入がスムーズに行えます。


    まとめ


    グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついていますので、
    挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入しましょう。
    0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。

    前腕回転運動、手指屈伸運動の場合、固定は臨在歯の切縁にとります。
    手根関節運動の場合は、手の甲が咬合面と平行になるようにし、固定を咬合面にとります。


    DHマネジメント協会 公式サイト

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