2025年に団塊の世代が後期高齢者となり、これから日本は前人未倒の超超高齢者社会を迎えることになる。この時に厚生労働省が5年に一回実施している歯科疾患実態調査（もっとも最近の調査は平成28年度）において、局部床義歯の需要が大きく伸びていることは皆さんも臨床の場で実感されていると思う。この局部床義歯をより快適に使用し、歯列欠損の拡大を予防し、長期予後をしっかりとしたものに確立していく上で、インプラントを併用していくことはagain implantへの対応も含めてとても有益性が高い。

今回は、これらの治療を行う際において、義歯治療の”押さえておきたいポイント”についてお話しさせていただきたいと考えている。そしてこれは一方で、インプラント治療を行う際に、デンチャーを制作する際に使用する技法の中で押さえておきたい事項にも共通する部分がある。スーパーストラクチャを作製する際に一番安定する場所はどのゾーンに存在するのか、そして多数歯欠損など咬合の付与の仕方と咬合調整方法はどのようにすれば良いかなどである。これらの事項について当日は会場の皆さんと一緒に考えていければと思います。リーとフリーハンドの埋入比較も体験いただけますので、その特性をご理解いただくには絶好の機会です。