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概要
米国国立衛生研究所は2000年にX線透過性を主体として考えられてきた骨質の概念を一新し、骨質とは骨密度とは完全に独立した概念であり、骨構造、骨代謝回転、損傷の蓄積ならびに石灰化などから構成されると定義した。近年では、骨関連細胞やコラーゲン/生体アパタイト結晶の優先配向などがその基盤を構築することが明らかにされ、さらには骨に加わる荷重が骨質を変化させる重要な要因であることも科学的に証明されている。
一方、広範囲顎骨支持型装置が保険収載されて6年が経過したが、対応が困難もしくは極めて困難であった顎顔面欠損患者への補綴治療が可能となり、患者の口腔関連QoLを向上できる絶対数は増加した。ところが顎顔面欠損患者は、腓骨/肩甲骨による顎骨再建手術を受けていたり、顎顔面領域への放射線治療を受けていたりすることが多く、このような患者の治療状況に起因して、インプラント埋入部位における「骨質(≠骨密度)」が変性/劣化している場合が相当数存在すると思われる。実際に、通常の顎骨に埋入されたインプラントの生存率と比較して、放射線照射が行われた顎骨に埋入されたインプラントの生存率は有意に低いことが報告されており、通常のデンタル
インプラント治療とは異なるため、患者の治療経過に大きな影響を与えるものと考えられる。
このような患者背景と、新規概念の「骨質」に対する科学的根拠を背景として演者らは、荷重に対する骨の生体アパタイト結晶やコラーゲン線維の配向をコントロールすることにより、骨質が向上されることを期待し、京セラとの共同研究を基に設計されたデンタルインプラントFINESIA…そこで本講演では、新規概念への骨質に対する正しい理解を深めていただくとともに、荷重がどのように骨質を適応変化させるのかについて触れながら開発経緯を科学的に解説し、さらに今後の将来展望を述べさせていただこうと思う。
一方、広範囲顎骨支持型装置が保険収載されて6年が経過したが、対応が困難もしくは極めて困難であった顎顔面欠損患者への補綴治療が可能となり、患者の口腔関連QoLを向上できる絶対数は増加した。ところが顎顔面欠損患者は、腓骨/肩甲骨による顎骨再建手術を受けていたり、顎顔面領域への放射線治療を受けていたりすることが多く、このような患者の治療状況に起因して、インプラント埋入部位における「骨質(≠骨密度)」が変性/劣化している場合が相当数存在すると思われる。実際に、通常の顎骨に埋入されたインプラントの生存率と比較して、放射線照射が行われた顎骨に埋入されたインプラントの生存率は有意に低いことが報告されており、通常のデンタル
インプラント治療とは異なるため、患者の治療経過に大きな影響を与えるものと考えられる。
このような患者背景と、新規概念の「骨質」に対する科学的根拠を背景として演者らは、荷重に対する骨の生体アパタイト結晶やコラーゲン線維の配向をコントロールすることにより、骨質が向上されることを期待し、京セラとの共同研究を基に設計されたデンタルインプラントFINESIA…そこで本講演では、新規概念への骨質に対する正しい理解を深めていただくとともに、荷重がどのように骨質を適応変化させるのかについて触れながら開発経緯を科学的に解説し、さらに今後の将来展望を述べさせていただこうと思う。
演者
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