適切に応用されるならば、長期間にわたり患者の優れたQOLの維持に有効なことが知られているインプラント療法は、修復の有力な一選択肢として周知されてきました。
その背景には、10年以内といった短期間の好成績のみを追うのではなく、より長期間の安定が立証されてきたからでしょう。長きにわたる満足を患者に提供できるためには、生物学的な配慮の下に外科的手技が施されなくてはならず、加えて生体力学的な要点を押さえておく必要があります。
インプラント療法は、従来の一般的な知識や技術の単なる延長線上にあるものではなく、生体組織からいつでも異物と認知される可能性のある素材を組織内に置いてくるものです。それだけに清潔な環境作りならびに組織への侵襲を抑えた術式が求められますが、それは歯科医師だけではなく、手術に携わるアシスタントもそのような心構えをしておかなく
てはなりません。　
正しい外科処置が、インプラント療法の第一歩になります。
今回のセミナーが、細かな注意点をも含めて学んでいただける場になれば幸いです。

【主な内容】
● 手術計画（切開デザイン、解剖構造と保護）
● 顎骨形態保全のためのPRF
● 基本的な外科手技（切開・剥離・縫合）※豚顎実習
● 形成と埋入デモ