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寺岡寛

下顎左側第一大臼歯/4根管性歯の抜髄処置

S:特に痛みなどない。根の治療の続きをして欲しい。

O:左下6打診(+)、触診(-)、SinusTract(-)、BOP(-)、P.P.D全周正常範囲内

A:歯髄診断;  Previously Initiated Therapy(既に歯冠部の歯髄が除去されていた)
  根尖部診断; Normal Apical Tissues
  (AAE Consensus Conference Recommended Diagnostic Terminology2009参照)

P:根管治療

嘔吐反射の強い患者さんでインジケーターではデンタル撮影ができない方であった。
舌側の歯質がかなり失われていて唾液量も多い方であったので、隔壁形成時にもラバーダムを使用し行った(写真参照)。
それによりより確実な接着、防湿ができたように思う。
ラバーダムをかけた状態では嘔吐反射も抑制されるようなので、ラバーダムは無菌的処置の基本ではあり使用しない場合は
ないのだが、こういった意味でも使用する恩恵は大きいと感じる。

近心舌側根管のみ穿通が得られなかったのだが、抜髄症例なので特に問題にはならないと思われる。
また、遠心頬側根管はシーラーが僅かに逸出してしまっているので作業長が少し伸びてしまったのかもしれない。
しかしこの程度であれば下顎管も近接していないので問題にはならないであろう。

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