妊産婦が歯科に訪れた時に、歯科衛生士はまず何について見るべきであろうか。
「痛い」が主訴ならば、決められた期間までに治療計画を立てなければならない。
「妊産婦検診」で来院されたなら、口腔内を見て気づく力、そして、妊娠中や産後に起こりうる口腔内のトラブルについて考え、母子ともに健康で過ごせるように患者教育をする力が必要である。
そのためには、胎児の発育時期、妊産婦の健康状態や口腔内を理解し、レントゲンや薬の服用について知ることである。

妊婦は出産のその日まで不安と体に起きる変化にストレスを感じながら生活をしている。
治療に対しての不安や悪阻によって思うように磨けなかったり食べられないなど、歯科衛生士が妊産婦について理解をし、寄り添ってあげられる立場だからこそ、我々が知っておくべきことをお伝えしたい。