デジタルデンティストリーの進化により、IOSを用いた歯科技工が普及しています。
今回は歯科技工士の川内大輔先生より、その可能性と限界について詳細な検証を行った内容をご紹介いただきました。
単独歯の製作において、IOSデータのみを使用した場合、模型への適合性や隣接面接触点の調整に課題があることが明らかになりました。
特にサブジンジバルマージンの再現は困難で、適切な適合を得るためには縁上マージンが望ましく、また十分なマージン厚みの確保が重要です。
インプラント補綴においては、埋入方向による印象の歪みやサブジンジバルカンツァの再現が課題となりますが、プロビジョナルの印象データをファイナルの印象データと重ね合わせることで解決できる可能性があります。ただし、メーカーによってスキャンボディの形状が異なるため、ラボサイドでの適切な対応が必要です。
IOSは革新的なツールではありますが、万能ではありません。高品質な補綴物の製作には、デジタルとアナログの技術を適切に組み合わせることが重要で、歯科技工士の高度な技術と知識が不可欠です。
実際のケースを用いた検証や、トラブルシューティングの方法も含まれており、歯科医師と歯科技工士の双方にとって、貴重な情報源となっています。
デジタル化が進む現代の歯科技工において、より良い補綴物を提供するための重要なポイントと、その実践的なアプローチについて理解を深めることができる内容となっておりますので、ぜひご視聴ください。
【講師】
川内 大輔 先生
株式会社Roots 代表
歯科技工士
学歴:
H8年3月 熊本歯科技術専門学校 卒業
H12年3月 大阪セラミックトレーニングセンター 卒業
職歴:
H8年4月 熊本市内歯科技工所 勤務
H13年 有限会社ファイン 勤務
H22年 Dental Lover Roots 開設
H24年 株式会社Roots 設立
【全顎治療の最前線"カッティングエッジ"】
本シリーズでは、「Study Group S.A.D.A.」の主宰、貞光謙一郎先生が発起人となり、S.A.D.A.定期WEB例会を通じて実施されます。
メンバーとオブザーバー、WEBで参加する先生方より「一口腔」「一歯」単位で行った歯科治療の症例を供覧いただき、ナソロジーの概念を踏まえた生理学的咬合の理論を学んでいきます。
エピソード
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保険算定され歯科業界で必要不可欠になってきているIOS。技工所でもデジタルツールを使用してあらゆる歯科技工を行っていますが、単独歯に焦点を当ててIOSの限界を検証します。再生する
再生時間 53:10
レビュー
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