# GP BIBLE:クラウン@右上臼歯
# GPBIBLE
# クラウン
# 右上臼歯
SECTIONS |目次
1
補綴物除去
-
Video
-
Process
除去バーで歯冠中央を頬側と咬合面から切削し、咬合面はミラーで確認しながら行う。続いてセメントスペースにスケーラーを入れて一部除去し、そのスペースを利用してクラウンを除去する。
-
Point
補綴物除去時は除去バーや除去キットを用いるが、咬頭が薄く歯質破折の恐れがある場合は除去バーを選択する。ジルコニアなど材質に応じ専用バーを使うため、事前に補綴物の種類を確認する。
2
予想支台歯の形成
-
Video
-
Process
クラウンを除去後、圧排糸を挿入し、プロビジョナルを入れる前に予想される支台歯形態を形成する。形成時は多方向から確認し、辺縁や隣接面を円滑に修正して適切な形態を整える。
-
Point
圧排コードは自分で巻くことで歯肉や出血の状態を把握できる。フルマウス症例でも10分で全周に巻けるよう練習を重ねる。形成時にコードを入れると生物学的幅径を侵襲せず、最終形態をイメージして形成するのがコツ。
3
形成
-
Video
-
Process
プロビジョナルを外しセメントを除去後、圧排糸を挿入する。プロビジョナルでコントロールされたガムラインを参考にマージンを調整し、支台歯表面は研磨して平滑に仕上げる。
-
Point
口蓋側は距離をとり斜めから確認しながら適宜ミラーにエアーをかけてもらう。唇側は3面形成を意識し、審美性と機能性を両立させる。最終形成では概形成後にマージンを調整し、表面を研磨して滑沢な形態に仕上げる。
4
印象
-
Video
-
Process
ダブルコードを行い、直上から圧排糸が全周に確認できることを確かめる。約5分後に太い圧排糸を除去して印象採得を行う。印象後はマージンと印象材の馴染みを確認し、印象結果を評価する。
-
Point
印象材はボディと支台歯部を同時に印象採得する。真っ直ぐに挿入しないと印象が伸びるリスクがある。印象材を冷却しておくと操作時間と硬化時間のコントロールがしやすく、精度の高い印象につながる。
5
補綴物セット
-
Video
-
Process
プロビジョナル除去後、セメントを除去し支台歯を清掃する。その後試適にて適合を確認し、前処理を行って合着する。光照射後は余剰レジンを丁寧に除去し、適切な適合と仕上がりを確保する。
-
Point
プロビジョナル除去後、支台歯を清掃しセメント残渣を除去する。クラウンを試適して適合・マージン・コンタクト・咬合を確認し、必要に応じて調整を行う。前処理後に合着し、光照射後は余剰レジンを丁寧に除去する
