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2024年11月7日(木) 公開

マイクロスコープを用いた安全な減張切開のすゝめ

    • 00:00 〜 自己紹介
    • 01:20 〜 減張切開の適応と合併症
    • 05:41 〜 減張切開を難しくしているものは何か?
    • 11:11 〜 マイクロスコープを用いるメリット
    • 12:12 〜 減張切開に必要な解剖学的知識
    • 18:00 〜 減張切開の術式
    • 22:35 〜 アシスタントワークの重要性
    • 25:53 〜 術者のポジショニング
    • 28:00 〜 アシスタントワークの実際
    • 29:45 〜 case presentation1~減張切開の実際~
    • 42:19 〜 case presentation2~十分な減張切開が得られない場合~
  • 減張切開はインプラント治療などに不可欠な手技ですが、主題としてフォーカスされることは少なく、症例発表等を見ても何をしているのかよくわからないことも多いのではないでしょうか?
    そこで今回は、減張切開の重要性について説明した後、マイクロスコープを使った安全な減張切開の手技について動画でわかりやすく解説します。

    先生方は減張切開に自信がありますか?
    GBR法や歯周組織再生療法の際に用いる減張切開は有効な手技です。
    減張切開は骨膜を選択的に切開し、閉鎖創を得ることができます。
    特にGBR法では、組織の増生を安定化するために必須であり、良好な治療生成を得るためには必須です。
    しかし、減張切開は創の離開や感染といった合併症も併発する可能性もあります。
    今回は、減張切開の際のマイクロスコープの有効性についてご紹介いただきました。
     
    まずは、減張切開を難しくしている要因には解剖学的因子が深く関係しています。
    それ以外にも、「何をしているのか分かりにくい」、実際の手技の勘所が不明瞭であることが挙げられます。
    そんな減張切開を成功へと導くポイントは①近遠心的に一直線の切開線
    ②メスの入刀角度
    ③メスを入れる深さ
    ④十分な減張が望めない場合にどのように対応すべきか
    これらのポイントを詳しく、学術的に解説を加え、注意すべき点を丁寧に解説されています。
     
    それでは実際の減張切開の手順を整理してみましょう。
    大きく分けて4つのステップによって減張切開は行われます。
    ①骨膜のみの連続した直線状の切開
    ②骨膜下組織の鈍的な剥離
    ③抵抗部位の切離
    ④切離部分の展開
    こにステップを踏むことで確実に、かつ十分な減張切開を行うことができます。
    実際の勘所についても詳しく解説されています。
    症例動画を供覧しながらより深く学習してみましょう。
    特に③抵抗部位の切離については今回の主題である「マイクロスコープ」が有効です。
    これによってより高い質の治療を、より安全に提供することが可能になります。
    抵抗部位の切離は神経・血管損傷のリスクが比較的高く、思わぬトラブルに見舞われることもあります。
    しかし、マイクロスコープを用いることで、選択的な組織の切離が可能となり、先ほどのリスクを小さくすることができます。
     
    また、減張切開にマイクロスコープを用いる際にはアシスタントワークも欠かせません。
    切開・剥離、減張切開、縫合などそれぞれの手順によって、術者の視野が変化します。
    アシスタントはこの視野を確実に、常に明瞭に展開することが重要です。
    チームで手術に取り組むことでオペ時間の短縮が可能になり患者様の負担軽減にもつながります。
     
    臨床上重要となる減張切開をアシスタントワークを含めて成功ポイントを解説されています。
    明日からの外科処置にぜひ取り入れてみてみましょう。

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