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今回は顎骨骨髄炎・顎骨壊死に対する治療について、知識を深めていきましょう。
京都大学医学部研究科口腔外科分野の教授である廣田誠先生に解説いただいています。
まずは顎骨骨髄炎から見ていきましょう。
顎骨骨髄炎の原因として、歯性感染が挙げられています。
原因として歯性感染が挙げられるのは、後の顎骨壊死にも共通したものです。
顎骨骨髄炎は下顎骨に好発し、誰にでも起こる可能性のある疾患です。
慢性化すると、難治性であるびまん性硬化性骨髄炎へと変化し、処置方法も異なってきます。
どう処置が変化するか動画で知識を確認してみてください。
臨床症例も含めて紹介していただいております。
急性増悪した症例では、腫脹、疼痛、開口障害、神経麻痺が出現します。
パノラマX線写真・CTでの特徴的な所見はどのようなものでしょうか。
すりガラス様不透過像、虫食い状透過像、骨髄の硬化性変化、皮質骨への骨添加、等がKeyWordsです。
実際にどのような像を呈するのか、動画で確認してみてください。
顎骨骨髄炎に対する治療法は、まず抗菌薬を使用します。
通常の抜歯などで使用する薬剤では不十分とされています。
では、どのような薬剤が適当となるのでしょうか。
外科領域では馴染の深い、オーグメンチン・サワシリン併用療法や、それらが利用できない患者への投薬についても解説いただいております。
PK/PDパラメーターや、バイオアベイラビリティとは何かを踏まえて、抗菌薬への知識も深められます。
普段使うことの多いペニシリンは時間依存型の抗菌薬であり、なぜ複数回投与するのかの理解にも繋がります。
続いて顎骨壊死について見ていきましょう。
顎骨壊死について2023年に発行された最新のポジションペーパーを踏まえて解説していただいております。
顎骨壊死に関連する薬剤として1番に、ビスホスホネートが挙げられます。
最新のポジションペーパーにはイベニティという薬剤も原因となるものとして加わりました。
また、MRONJの診断基準には3項目があり、そちらについてもお話ししていただいております。
薬剤によって発症するMRONJですが、どのような薬剤の使われ方をしている患者に注意が必要なのでしょうか。
薬剤の濃度が高ければ高いほど、発症しやすくなります。
また高濃度を注射投与する場合と低用量の経口投与でも発症するまでのリスク期間は異なります。
どのような投与期間の患者でより注意が必要なのか、動画で理解を深めましょう。
MRONJは予防に努めることが第一です。
臨床症例の中で、予防を意識した外科処置の際のポイントはどのようなものなのか閲覧することができます。
外科でしか体験できないような症例への対応を学べ、普段の臨床へも応用できると思われます。
最後には放射線性顎骨壊死についても解説いただいております。
高齢化社会においてより注意が必要となる顎骨疾患について再度見識を深めてみてはいかがでしょうか。
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