信頼できるであろうカルシウムシリケート系シーラーのなかでは国内で入手しやすい点が良い。
扱いやすく、シングルコーンテクニックと組み合わせると根管充填の時間がかなり短く簡便に済む。
長期予後の研究がない点や、硬化時のわずかな膨張による歯根破折のリスクがあるのかなど不明な点も残るが、今後の研究に期待。
国内では覆罩剤として販売されているためシーラーとして使用する場合は患者に説明と同意が必要。
コストが高いことはネックである。

メリット:根管充填が簡便、充填にかかる時間も短時間で済む、造影性も良好、歯質を変色させる物質が含まれていない、充填後に根管壁についたシーラーの清掃がとても簡単

デメリット:コストが高い、流動性が良すぎてシーラーが根尖から溢出する事がある。

根尖から溢出してしまったケースで術後疼痛が出た患者は今のところいないので、生体適合性は高いと推定される。

研究論文が見当たらないため科学的な根拠はという面では何とも言えない。臨床的感覚としては非常によく感じる。

いくつかの研究論文において科学的な根拠が示され、コストが下がればシーラーとして第一選択になりうる製品だと思う。