歯科衛生士を対象とした、PMTCの基礎を習得するプログラムです。使用機材や方法を確認し、診療で必要なPMTCの知識・技術を身に着けることができます。
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PMTCの基礎知識、目的や効果について解説した動画です。
PMTCと歯面研磨の違いについて、患者さんにお伝えするポイントなどを
動画を通じて学ぶことができます。詳細
①PMTCとは
PMTCとは専門家による機械的な歯面清掃のことをいいます。
PMTCはスウェーデンイエテボリ王立イエテボリ大学歯学部予防歯科主任教授であったペールアクセルソン博士によって提唱されました。
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科医師や歯科衛生士が機械を使った歯面の清掃のことをいいます。
メカニカルという「機械」を使ったクリーニングをすることをPMTCといっています。
機械を使わないで行うPTCという言葉もあります。こちらは専門家による歯面清掃をいいます。
例えば、歯ブラシやフロスを用いて清掃をすることをPTCといっています。②PMTCの定義
PMTCの定義は、歯科医療従事者、主に、歯科医師、歯科衛生士が行う歯科予防処置であり、全歯面から選択的にplaqueを除去することと定義づけられています。
全ての歯面を清掃するのではなく、プラークのついている部分のみを清掃していくことを定義づけています。③PMTCの目的
PMTCの目的は、患者さんの口腔内が良い状態を保つための現状維持、または、再発の防止を目的としています。
また、リスク部位のバイオフィルムの除去、歯肉縁上および、歯肉縁下の1~2mmのプラークを除去することを目的としています。リスク部位とは
リスク部位は、患者さんが磨きにくい部位やカリエスリスクが高い部位、ペリオのリスクが高い部位などをいいます。④PMTCと歯面研磨の違い
PMTCと歯面研磨では、目的と効果が大きく違います。
PMTCの目的は、リスク部位のバイオフィルムの除去を行うことで、それにより、う蝕や歯周病の予防効果が期待されます。
歯面研磨の目的は、ステインの除去や歯面の滑沢化、着色などがついたものを除去する、または、SRP後の歯面の粗造な部分を滑沢化することが目的になります。
それによって、審美的な回復の効果が得られると言われています。
このように、PMTCと歯面研磨には大きな違いがあることがわかります。メインテナンスにおけるPMTCでは、私たち歯科衛生士がプロフェッショナルケアを行い、患者さんがセルフケアを行、これらが両立することでう蝕や歯周病の予防ができると言われています。
患者さん自身が磨きにくい部位をしっかりサポートをし、磨けるようになるためのブラッシング指導を行う。この二つが両立し、されに、セルフケアのでできる割合を増やしていくことが、予防につながると考えられています。定期的なメインテナンスでは来院時にPMTCを行うことによって、良い状態を保ち、う蝕や歯周病の予防を行っていきます。
まとめ
・PMTCとは、歯科医療従事者が行う歯科予防処置のことをいいます。
・PMTCは全歯面から選択的にプラークを除去すると定義づけられています。
・PMTCではバイオフィルムを除去することが目的です。
・PMTCは歯面研磨とはことなり、う蝕・歯周病の予防効果があるといわれています。 -
PMTCで使用する機材について解説した動画です。
メインテナンスの手順に沿って、PMTCで使用する機材の形状の違いや
患者さんに合わせたペーストの選び方を動画を通じて学ぶことができます。詳細
①PMTCで使用する機材
まず、最初にメインテナンスにおいては、私たち歯科衛生士がおこなうプロフェッショナルケアと患者さんがおこなうセルフケアが両立することでう蝕や歯周病の予防が成り立つと言われています。今回は、プロフェッショナルケアの中のPMTCで使用する機材について解説していきます。
また、メインテナンスの手順に沿って、その他の機材についても解説をしていきます。
1コントラアングルハンドピース(PMTCラバーカップやブラシ用)
PMTC用のラバーカップやブラシを装着して使用するハンドピースで、回転運動をおこないます。
主に、歯面の汚れを除去するために使用します。2コントラングルハンドピース(PMTC EVAチップ用)
往復運動を行い、主に、歯間部の汚れを除去するために使用します。3清掃用ラバーカップ・チップ・ブラシ
コントラアングルハンドピースに装着して使用する清掃用の機材です。
カップは、歯面の大きさに合わせて、大きなタイプや、叢生部位や下顎前歯の歯面などに使用する小さなカップ、歯と歯の間に使用するラバーチップや、咬合面に使用するポリッシングブラシなどがあります。ポイント1
ラバーカップにも形状や硬さなど様々な種類があり、中の形状が6スクリュー、4スクリューなど
硬さや研磨力も変わってきますので、患者さんのリスクに合わせてカップを選択していきます。
ブラシのサイズや形状もさまざまなものがあります。ポイント2
これらのラバーカップやブラシは、患者さんひとりひとりにディスポーザブルで使用することが推奨されています。4清掃用のペースト
口腔内の状態やリスクに合わせてペーストを選んでいきます。
ペーストにも、研磨力の違いや、フッ化物配合のもの、カルシウムやリンが配合されているものなどさまざまなペーストがあります。5仕上げ磨き用のペースト
研磨剤が無配合のものや、_低研磨のペーストなどを用いて、全体の歯面を仕上げていくペーストになります。
こちらや、ハイドロキシアパタイトが配合されているものや、フッ化物が配合されているものどさまざまなペーストがあります。②その他の機材について
メインテナンスでPMTCを行う場合は、PMTCを単体で行うことはなく、メインテナンスのメニューの中にPMTCが含まれていると考えてください。
今回は、メインテナンスの手順にそって、PMTCの際に使用するその他の機材について説明をしていきます。手順1:染め出し
使用機材:染め出し液
まず、最初にリスク部位を把握するために、染め出しを行っていきます。
染め出し液にも、古いプラークと新しいプラークがいろが分かれて染め出されるなどさまざまな染色剤があります。手順2:TBI
使用機材:歯ブラシなど
染色された部位のブラッシング指導を行うために使用していきます。
また、リスク部位で機材が届きにく部位にもPTCとして使用する際に用いることもあります。手順3:デブライドメンド
使用機材:エアスケーラー、ソニックブラシ、超音波スケーラー
PMTCでは縁上・縁下のプラーク除去をおこないます。
患者さん自身が磨けない部分が多い場合や、縁下にプラークがたくさんついている場合は、
このような機械を使用していく場合もあります。手順4:PMTC
使用機材:PMTCコントラ、カップ、ブラシなど
リスク部位に合わせて、機材を選択し、PMTCを行っていきます。手順5:フッ化物塗布
使用機材;フッ化物溶液(ジェル)など
メインテナンスの最後にフッ化物を塗布します。
ジェルタイプやフォームタイプなどリスクに合わせてフッ化物を選びます。
また、リン酸酸性のものや中性ものなどさまざまなフッ化物があります。
補綴物の状態や患者さんの状態によってはフッ化物を塗布しない場合もあります。まとめ
メインテナンスでPMTCを行う場合は、PMTCを単体で行うことはなく、
メインテナンスのメニューの中にPMTCが含まれていますので、メインテナンスの手順に沿って
使用する機材を選択、準備する必要があります。 -
PMTCの操作方法について解説した動画です。
PMTCの基本的な操作方法を動画を通じて学ぶことができます。
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