顎関節症における機能的運動療法は、筋肉のアンバランスと異常な位置に偏位している下顎頭の位置を改善することを目的として行われます。 本講義では顎関節症の発症原因や機能的運動療法の治療プロトコールについて学べます。
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歯を削らずに速やかにクリックも治せる顎関節治療 - 一般GPで行うべき機能運動療法 顎関節症が起きる原因と理由|歯を削らずに速やかにクリックも治せる顎関節治療 - 一般GPで行うべき機能運動療法 #0 無料
今回の講義では、医療法人社団樹伸会の理事長である石幡一樹先生が、顎関節症について詳しく解説してくださいました。
顎関節症は「筋痛」「関節雑音」「開口障害」の3大症状を持ち、生活の質(QOL)を著しく低下させる問題を引き起こします。
特に、マスク生活が普及した現代では、これらの症状が顕著に増加していると言われています。
顎関節症の診断において、患者さんが体験している痛みを否定することなく、適切にサポートすることが重要です。
特に「気のせいではないですか?」という言葉は避けるべきです。この言葉は患者さんにとって非常に苦痛であり、症状を誤解されたと感じさせてしまいます。
また、顎関節症はオープンバイトの患者さんだけでなく、通常の歯並びの人々にも発生することがあります。
症状の一因としては、咀嚼時の顎のずれがありますが、このずれは多くの場合無意識に行われるため、患者さん自身が気づいていないことも多いです。
この動画では、特に右側の下顎頭が動く「作業側」の症例を取り上げ、その筋肉のアンバランスが顎関節症の一因となることを詳しく説明しています。
右側に力が集中することで、頬やオトガイ部に緊張が生じ、顎の動きにも変調をきたすことが示されています。
この動画は、顎関節症の予防と管理についての知識を深める絶好の機会です。
顎関節症の理解を深め、正しい診断と対応を行うための具体的なアドバイスを学べますので、ぜひご覧ください。
【告知】今回のセミナーを聞かれ、より深く顎関節症治療を学ばれたい方に、石幡一樹先生のハンズオンコース等が企画されております。
詳細は石幡一樹先生のFacebookアカウントでのご投稿を御覧ください。いただいたご質問について、講師の石幡一樹先生よりご回答いただきましたので、下記記載いたします。
・スプリントの使用は就寝時のみの使用でいいのでしょうか?
→スプリントは夜間装着を推奨しています。ですが睡眠時に装着することで睡眠の質が下げる方も一定数いらっしゃるのでその場合は夜間に無理に装着せずに日中で2~3時間例えば夕飯を食べてから寝るまで装着などつける時間を探していただく形になります。極論人と話す時、食事中以外はつけても良いと考えています。
またつけることで症状のない顎位を筋肉や顎の感覚にすり込み為に使用しているということを強調して下さい。3ヶ月もすれば9割以上の大抵のケースは改善します。治療ゴールは下顎頭触診下での開閉口運動時に下顎頭の動きに左右差があまりないことになります。
・ご講演ありがとうございました。顎関節症(咬合)の研究をして35年になります。自分は、現在世界に人間の正常な咬合接触(解剖学的)という定義が存在しないと思っております。先生の言われる筋肉(閉口筋)の過緊張・顎関節症は片側噛みが原因の一つだと思いますが、片側噛みになった原因は悪習癖以外どう考えておられるかお聞きしたいと思っております。何卒よろしくお願い致します。
→片側噛みは生まれつきもしくは歯科治療(根治をしている際に反対側で噛むよう指示を受けて)や歯の欠損により後天的に習慣化してしまい顎関節症が発症してしまうことがあると思われます。
例えば68歳女性で旦那さんが急死し、おそらくそのストレスで初めて顎が痛くなるケースもあります。
花粉症と同様で顎関節症も同じように片側噛みをしていても顎関節症発症までの器(耐久力)が大きい人はなりにくいでしょうし、器が小さければなりやすい訳です。
鶏が先は卵が先かとは言いますが、我々の仕事は片側噛みや頬杖、TCH等をしていると顎関節症が発症しやすいことを患者教育で広める所までで良いと思います。
症状に困っている人を改善出来る明確なこの治療法があればそれほど悩まなくても良いと思います。
あらゆる疾患になりにくくする手立てはありますが、それを実行したら絶対にその疾患にならないというものではないのでそこまで深く考える事ではないと想っています。
・顎関節症の長年もやもやしていたものがすっきりしました。ありがとうございました。
→是非実践していただきご不明点があればメールをいただくか、ハンズオンコースにいらしていただきより理解を深めて下さい。この治療法を日本中に広めたいので一緒に手伝って下さい。
・前方位スプリント入れて、567は挺出しないのでしょうか?
➔1年くらい前方スプリント入れていたら567は挺出の可能性がありますが、普段咬頭嵌合位で生活することもあるでしょうし、大抵のケースは2~3カ月で改善するのでそのようなことでトラブルになったことは一切ありません。
実践せずにそれを考えても仕方がありません。ご安心ください。まずは実践してみることが成功の秘訣です。・装置は就寝中のみ使用で、日中は健側の咀嚼を意識したらよいですか?
➔下顎を健側にずらして健側の前方位で咀嚼することを意識してもらって下さい。
装置は就寝中だけでなく、人と話す時や食事中以外につけても問題なしです。
睡眠中にはめると睡眠障害になる方に対しては日中2~3時間はめていただくと良いと思います。
いずれにせよCPCは顆頭安定位を覚えるため、キープするための装置になります・治療前後で顎位がずれた場合の治療について 知りたいと思いました。
➔これまで顎位がずれてトラブルが起きた事は無く、9割方のケースで3ヶ月以内にほぼ症状改善しております。
【抄録】
日常臨床では、顎関節症の患者さんに遭遇することがあるかと思います。
そんなとき、明確な治療方針を持ち合わせていないがために、とりあえず投薬・咬合調整・スプリントを入れるなどの曖昧な対応を行っていませんか?
そして症状が改善する気配もなく困ってしまい、紹介状を出したことはありませんか?
顎関節症は、いまだに疼痛や開口障害への対症療法が主流です。
当院では明確な治療法があり、顎関節症の発症の行動因子である、片かみ癖およびTCHの改善を行うために、下顎の機能的運動療法を行って良好な結果を得ています。この機能的運動療法では、筋肉のアンバランスと異常な位置に偏位している下顎頭の位置を改善することを目的として行っています。また、独自のマウスピースを用いてTCHと片かみ癖を同時に改善することも行っています。このようなアプローチによって、顎関節の痛みや開口障害だけでなく、治せないとされる関節雑音も改善され、患者自身が速やかに顎関節症の改善を自覚することができます。
今回は、顎関節症の発症原因や当院での治療プロトコールについて、症例を交えながら詳しくお話しします。我々歯科医には、患者さんが訴える症状から、速やかに患者さんの顎のトラブルから改善させる義務があります。
私の人生の目的はこの治療法を全国に広め、歯科界に根づかせて貢献することです。そのためにも聴講後は必ず実践して下さい。【講師】
医療法人社団樹伸会 理事長
石幡 一樹 先生
【ご略歴】
2006年 昭和大学歯学部卒業
2011年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科部分床義歯補綴学分野大学院修了
歯学博士号取得
【ご所属】
日本補綴歯科学会所属
日本顎関節学会所属
日本歯周病学会所属
日本補綴歯科学会専門医
顎咬合学会認定医
ITIインプラント認定医
BPSデンチャー認定医
バクテリアセラピー認定医
厚生労働省認可歯科医師卒後研修医指導医
かみ癖研究会
ITIスタディークラブ
JIADS CLUB所属
日本歯科医師会会員
久喜歯科医師会会員
久喜市立あおば保育園園医
久喜市立たんぽぽ保育園園医 -
筋肉の不調和や下顎頭の不適切な使用が顎関節症の原因となるため、患者様の診断には丁寧な触診が欠かせません。
特に左側に痛みやクリック音がある場合、左側の筋肉に硬さが見られることが多いです。
石幡先生によると、これらの症状はブラキシズムや偏咀嚼などが原因で引き起こされることがありますが、補綴治療だけでは解決しないこともしばしばです。
最適な治療法としては、まずは運動障害を解決した後に補綴治療を行うことが推奨されています。
顎関節症には様々な治療方法がありますが、石幡先生は保存的治療法を推奨しており、薬物療法や物理療法、外科療法、咬合療法が挙げられます。
特にスプリントは睡眠時ブラキシズムに有効ですが、TMD治療としての利用には慎重さが求められます。
石幡先生のアプローチでは、咀嚼筋の左右の動きを比較し、適切な咬合と下顎頭の位置を診断することから始め、必要に応じて患者様自身にも日常の咀嚼習慣を見直してもらうことを勧めています。
このように、顎関節症の治療は複雑でありながらも、適切な診断と治療計画により改善を見込むことができます。
石幡先生のケーススタディを通じて、顎関節症の深い理解と実践的な知識が身につくでしょう。【告知】
今回のセミナーを聞かれ、より深く顎関節症治療を学ばれたい方に、石幡一樹先生のハンズオンコース等が企画されております。
詳細は石幡一樹先生のFacebookアカウントでのご投稿を御覧ください。いただいたご質問について、講師の石幡一樹先生よりご回答いただきましたので、下記記載いたします。
・スプリントの使用は就寝時のみの使用でいいのでしょうか?
→スプリントは夜間装着を推奨しています。ですが睡眠時に装着することで睡眠の質が下げる方も一定数いらっしゃるのでその場合は夜間に無理に装着せずに日中で2~3時間例えば夕飯を食べてから寝るまで装着などつける時間を探していただく形になります。極論人と話す時、食事中以外はつけても良いと考えています。
またつけることで症状のない顎位を筋肉や顎の感覚にすり込み為に使用しているということを強調して下さい。3ヶ月もすれば9割以上の大抵のケースは改善します。治療ゴールは下顎頭触診下での開閉口運動時に下顎頭の動きに左右差があまりないことになります。
・ご講演ありがとうございました。顎関節症(咬合)の研究をして35年になります。自分は、現在世界に人間の正常な咬合接触(解剖学的)という定義が存在しないと思っております。先生の言われる筋肉(閉口筋)の過緊張・顎関節症は片側噛みが原因の一つだと思いますが、片側噛みになった原因は悪習癖以外どう考えておられるかお聞きしたいと思っております。何卒よろしくお願い致します。
→片側噛みは生まれつきもしくは歯科治療(根治をしている際に反対側で噛むよう指示を受けて)や歯の欠損により後天的に習慣化してしまい顎関節症が発症してしまうことがあると思われます。
例えば68歳女性で旦那さんが急死し、おそらくそのストレスで初めて顎が痛くなるケースもあります。
花粉症と同様で顎関節症も同じように片側噛みをしていても顎関節症発症までの器(耐久力)が大きい人はなりにくいでしょうし、器が小さければなりやすい訳です。
鶏が先は卵が先かとは言いますが、我々の仕事は片側噛みや頬杖、TCH等をしていると顎関節症が発症しやすいことを患者教育で広める所までで良いと思います。
症状に困っている人を改善出来る明確なこの治療法があればそれほど悩まなくても良いと思います。
あらゆる疾患になりにくくする手立てはありますが、それを実行したら絶対にその疾患にならないというものではないのでそこまで深く考える事ではないと想っています。
・顎関節症の長年もやもやしていたものがすっきりしました。ありがとうございました。
→是非実践していただきご不明点があればメールをいただくか、ハンズオンコースにいらしていただきより理解を深めて下さい。この治療法を日本中に広めたいので一緒に手伝って下さい。
・前方位スプリント入れて、567は挺出しないのでしょうか?
➔1年くらい前方スプリント入れていたら567は挺出の可能性がありますが、普段咬頭嵌合位で生活することもあるでしょうし、大抵のケースは2~3カ月で改善するのでそのようなことでトラブルになったことは一切ありません。
実践せずにそれを考えても仕方がありません。ご安心ください。まずは実践してみることが成功の秘訣です。・装置は就寝中のみ使用で、日中は健側の咀嚼を意識したらよいですか?
➔下顎を健側にずらして健側の前方位で咀嚼することを意識してもらって下さい。
装置は就寝中だけでなく、人と話す時や食事中以外につけても問題なしです。
睡眠中にはめると睡眠障害になる方に対しては日中2~3時間はめていただくと良いと思います。
いずれにせよCPCは顆頭安定位を覚えるため、キープするための装置になります・治療前後で顎位がずれた場合の治療について 知りたいと思いました。
➔これまで顎位がずれてトラブルが起きた事は無く、9割方のケースで3ヶ月以内にほぼ症状改善しております。
【抄録】
日常臨床では、顎関節症の患者さんに遭遇することがあるかと思います。
そんなとき、明確な治療方針を持ち合わせていないがために、とりあえず投薬・咬合調整・スプリントを入れるなどの曖昧な対応を行っていませんか?
そして症状が改善する気配もなく困ってしまい、紹介状を出したことはありませんか?
顎関節症は、いまだに疼痛や開口障害への対症療法が主流です。
当院では明確な治療法があり、顎関節症の発症の行動因子である、片かみ癖およびTCHの改善を行うために、下顎の機能的運動療法を行って良好な結果を得ています。この機能的運動療法では、筋肉のアンバランスと異常な位置に偏位している下顎頭の位置を改善することを目的として行っています。また、独自のマウスピースを用いてTCHと片かみ癖を同時に改善することも行っています。このようなアプローチによって、顎関節の痛みや開口障害だけでなく、治せないとされる関節雑音も改善され、患者自身が速やかに顎関節症の改善を自覚することができます。
今回は、顎関節症の発症原因や当院での治療プロトコールについて、症例を交えながら詳しくお話しします。我々歯科医には、患者さんが訴える症状から、速やかに患者さんの顎のトラブルから改善させる義務があります。
私の人生の目的はこの治療法を全国に広め、歯科界に根づかせて貢献することです。そのためにも聴講後は必ず実践して下さい。【講師】
医療法人社団樹伸会 理事長
石幡 一樹 先生
【ご略歴】
2006年 昭和大学歯学部卒業
2011年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科部分床義歯補綴学分野大学院修了
歯学博士号取得
【ご所属】
日本補綴歯科学会所属
日本顎関節学会所属
日本歯周病学会所属
日本補綴歯科学会専門医
顎咬合学会認定医
ITIインプラント認定医
BPSデンチャー認定医
バクテリアセラピー認定医
厚生労働省認可歯科医師卒後研修医指導医
かみ癖研究会
ITIスタディークラブ
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