＊2022年7月8日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。

今回は歯科衛生士さんに向けて、カリエス・ペリオ・口臭・TBIについて、臨床で役立つ最新の情報を天野先生が紹介してくださっています。
 
「歯科衛生士が輝くと診療所も輝く」という思いから、天野先生はマイ・ハイジニストを推奨されています。
医学は時代とともに進歩しており、古い知識だけではむし歯・歯周病の予防や治療は困難です。
昭和と令和で進化した病因論を、4つの分野を３つのパートに分けて解説されています。
 
まず、う蝕についてです。
う蝕の原因は「ミュータンス菌と砂糖」だけでは不十分であるとお話しされています。
現代、う蝕の誘発成分は砂糖(ショ糖)だけでなく、ブドウ糖、果糖、乳糖、調理デンプン、これらすべての発酵性糖質です。
また、う蝕・歯周病発症の原因はバイオフィルムが高病原化した状態「dysbioshisu(ディスバァイァシス)」です。
ここでは、縁上と縁下の菌の特性や、エナメル質う蝕・根面う蝕のフッ素の活用方について、解説してくださっています。
 
次に、歯周病とTBIについてです。
大切なことは100%磨きではなく、バイオフィルムの病原性に合わせた指導をすることが大切です。
歯周病治療のゴールは、出血を止めること。
プロフェッショナルケアとセルフケアの重要性についてお話しされています。
 
最後に、口臭の原因・診断方法についてです。
臨床では介入しにくいとお考えの方もいるかもしれません。
しかし、口臭物質は歯周病を悪化させる要因のひとつです。
ここでは、口臭の測定方法や、チェアサイドでの診断方法について詳しく解説してくださっています。
 
先生は、人は忘れる生き物であり、時間の経過とともに記憶が低下するため、繰り返し学ぶことが大切とお話されてます。
臨床経験が豊富な衛生士さんから臨床経験が浅い衛生士さんまで、明日から実戦できる情報がたくさん詰まっています。
患者さんのモチベーションをあげたいとお考えの歯科衛生士さんはもちろん、院内教育をお考えの歯科医師の先生方にも本動画が参考になります。
ぜひご視聴ください。