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パラオ共和国には歯科診療ができる病院が2箇所しかなく、圧倒的に歯科医療従事者が不足しています。
その状況を救うため、日本の歯科医師が医療支援ボランティアとして活躍していることをご存知でしょうか。
今回はパラオ共和国で医療支援を行っている、国際医療協力NGO Pansy Projectについて、小川允知先生、岡本高太郎先生にご紹介いただきました。
NGOでは現地での活動として、年1回〜2回位、ベラウ国立病院での医療活動、そして現地スタッフへの技術提供、それと並行して医療機器や材料の支援などを行っています。
また、ボランティア活動をしたい方と現地の病院を繋ぐ支援もしています。
本動画では両先生のご経験から、下記4点について、興味深いお話しをしていただきました。
・パラオ共和国について
・Pansy Projectの活動について
・現地でのオフの過ごし方
・今後の活動について
Pansy Projectの活動についてでは、現地での症例写真を見ながら、どのような治療を行ったか紹介してくださいます。
また現地患者の口腔内の問題点として、ビートルナッツの悪影響を解説します。
動画の最後で今後の活動として、現地医療の改善を挙げています。
現地患者の口腔内は、カリエス、ペリオ、欠損、摩耗、酸蝕症の患者様が多く、根管治療や歯周治療がしにくい環境です。
口腔がんのリスク教育の必要性もあるでしょう。
また口腔保健指導や医師不足、薬不足など、取り組むべき問題がいくつもあります。
中でも、膨大なカリエス患者を効果的に減らすために、フッ素洗口を用いた予防を提案し小学校での検診結果を評価していきたいそうです。
その時に大切なのが、現地の方々と一緒に考えていくことです。
「自分たちはフォローであり、主役は現地の方々」という言葉に、共感する先生方も多いのではないでしょうか。
日本の歯科医師免許を海外で役立てられる、医療支援を通して
「自分の歯科医療のその原点に、立ち返ることことができる場所」
「日本での自分の診療に対する気持ちの入れ方が変わった」
とおっしゃっています。
この動画を通して、パンジープロジェクトの活動に興味を持った方を、ぜひ国際医療協力NGO Pansy Projectに連絡をしてみてはいかがでしょうか。
<講師>
小川 允知先生
<略歴>
2005 九州歯科大学卒業
福岡県内の2つの歯科医院に勤務
2008 医療法人二三会小川歯科医院 勤務
2011 医療法人二三会小川歯科医院 継承
現在に至る
<所属学会>
日本歯周病学会(認定医)
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
日本小児歯科学会
<所属グループ>
福岡豊歯会
経基臨塾
R2
TNN
国際医療協力NGO PANSY PROJECT
<活動歴>
2015 “ 骨縁下欠損を伴う歯周病症例への対応 “
(日本歯科評論 Vol.75 2015-3)症例寄稿
2017 イエテボリ大学歯周病科研修
2018 Europerio 9 ポスター発表
“ Moderate Chronic periodontitis treatment without periodontal surgery.
3 years follow up of the 8mm pocket. “
2019 パラオ共和国 ベラウ国際病院にてボランティア活動開始
Another Side“ボランティア活動@パラオ共和国”
(ザ・クインテッセンス Vol.38 2019-11)寄稿
2021 歯科臨床の知恵と技 結果にこだわる!「下川臨床」テクニックあの手この手
(医歯薬出版 2021-3)への症例寄稿
2023 海外レポート“パラオ共和国での医療ボランティア活動”
(ザ・クインテッセンス Vol.42 2023-2)寄稿
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