義歯装着者の経時的変化とその対応【〜義歯臨床家に学ぶ〜噛める義歯製作に必要なエッセンス 第8弾】
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日時
2023年8月23日(水) 19:30 - 2023年8月23日(水) 21:00 -
いただいたご質問について、荻野先生より回答いただきましたので、以下に記載いたします。
質問です。上顎総義歯落ちてるあるいは下顎総義歯浮き上がってくる場合、直接リラインするのか咬合調整するのか判断の仕方を教えてください。
回答:
まずは咬合調整を必ず行ってください。
咬合調整が終了後、咬頭嵌合位でしばらく噛んだ状態を維持し(2~3秒で結構です)、それでも動く場合は「維持不良」です。
維持不良の場合はリライン等が望ましいかと思います。【抄録】
可撤性義歯を用いた欠損補綴治療は、欠損部を義歯で補填することではなく、いかにその義歯を機能させるか、ということにある。
過去の研究報告を見ても、義歯の生存率や成功率を報告している論文はほとんど見当たらず、機能やQOLの回復の程度など、義歯装着後の変化を主眼とした報告が多い。
この変化には、患者の変化(残存歯や顎堤粘膜などの義歯の支持組織も含む)、義歯の変化があり、これらの変化をしっかりと観察し、対応することが義歯治療の成功のカギとなる。
今回は、この義歯装着者の経時的変化にフォーカスし、義歯治療の成功について考えてみたい
【本コンテンツで学べること】
・義歯患者に起こりうる経時的変化
・咬合の重要性
・義歯床下顎堤粘膜の変化への対応【講師名】
九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座クラウンブリッジ補綴学分野
荻野 洋一郎先生【略歴】
2000年3月九州大学歯学部卒業
2004年3月九州大学歯学府修了(博士(歯学))
2004年12月九州大学病院 助手
2007年4月九州大学病院 助教
2017年7月九州大学病院 講師
2019年4月九州大学大学院歯学研究院 准教授 現在に至る
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