歯科衛生士が知っておきたい摂食・嚥下の基礎知識|8th Greater Nagoya Dental Meeting DHセッション
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*2024年1月21日に開催された「8th Greater Nagoya Dental Meeting」DHセッションの講演内容です。
Greater Nagoya Dental Meeting は「名古屋から世界へ」のスローガンを掲げ、2017年から始まりました。
2024年1月21日に開催された「8th Greater Nagoya Dental Meeting」では、300名以上の方が参加し、大変な盛会となりました。
次回は2025年1月19日の開催予定となります。皆さまのご参加をお待ちしております。
HPはこちら
朝日大学摂食嚥下リハビリテーション学分野教授の谷口先生による、摂食嚥下に関する講演です。
摂食嚥下を考えていく中で大事なのは咀嚼を知ることです。
摂食嚥下障害は必ず原因疾患があると言われていましたが、サルコペニア(筋力の低下)によるものと考えが変わってきています。
70歳まではメタボリックを気にする必要がありますが、70歳以降では低栄養やサルコペニアなど筋力の低下を気にする必要があります。
低栄養の場合は、足や手の筋力低下によるサルコペニアを疑う必要があります。
口腔内所見では、残存歯数は20本以上ありながら上手く噛めない、上手く食べれない、という方が増えていて食べ物が喉に残るのが近年の傾向です。
サルコペニアは50歳くらいから始まっていると考えられているので、口腔機能低下症の検査は50歳から可能になっています。
咀嚼をすることで歯だけでなく舌や粘膜も使うので、認知機能も鍛えられよく噛むことは低栄養を防げます。
噛めない方は義歯が合っていないこともあるので、作り直すことで咀嚼が可能になることもあります。
「何が原因で咀嚼ができないのか? 低栄養が起きているのか?」
一番先に見つけられるのは歯科衛生士だと谷口先生は考えています。
口腔機能低下の進行を予防するためには、口腔と栄養、そして全身の管理が大切になります。
摂食嚥下障害について考えるときは、喉ではなく口腔を基盤に考えて患者さんの口腔の衛生管理と食欲をサポートしていけるようにしないといけません。
摂食障害のある方や胃瘻の方でも、訓練として口から少しづつ経口摂取をすることで徐々に食欲がアップして経口摂取が可能にもなります。
摂食嚥下障害のリハビリで重要なことは、安全であり美味しく食事ができるように食欲を引き出してあげることです。
本動画を参考に、ぜひ日常臨床に摂食・咀嚼指導を取り入れてみてください。 -
Greater Nagoya Dental Meeting
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