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*2024年1月21日に開催された「8th Greater Nagoya Dental Meeting」DHセッションの講演内容です。
Greater Nagoya Dental Meeting は「名古屋から世界へ」のスローガンを掲げ、2017年から始まりました。
2024年1月21日に開催された「8th Greater Nagoya Dental Meeting」では、300名以上の方が参加し、大変な盛会となりました。
次回は2025年1月19日の開催予定となります。皆さまのご参加をお待ちしております。
HPはこちら
月星 陽介先生に矯正治療の基礎知識について講演していただきました。
矯正治療の流れは、カウンセリング、検査、診断、治療、保定期間となるのが一般的な流れです。
混合歯列期は一期治療と呼ばれていて骨格の改善や歯が生えるためのスペース作りのために行います。
永久歯が生え揃った後は二期治療と言われ、歯並びと噛み合わせを整え顔貌を綺麗にするために行います。
一期治療も二期治療も歯を動かす期間としては2〜3年になります。
う蝕や歯周病、外傷に対する矯正治療の効果は科学的にはまだ立証されていません。
叢生を治して歯磨きしやすい口腔環境を作って、う蝕や歯周病予防をすることが大事です。
混合歯列期の場合、小学校3〜4年生の上下2から2まで萌出した頃にカウンセリングに来てもらうのが良いでしょう。
今後、どのくらい叢生になるのかの予想が立てやすい時期だからです。
9歳女児の叢生ケースでは一期治療を行い歯列が整いましたが、19歳で再来院した際には9歳の頃と同じ叢生状態に戻っていました。
二期治療では上顎4番と下顎5番を抜歯し、ワイヤー矯正を使い歯列の配列を行い横顔の印象も綺麗に整いました。
このケースでは、一期治療をしたことで治療が遠回りになったといえるでしょう。
不要な一期治療はせずに、二期治療の3年間でスムーズに治した方が患者さんのためになります。
一期治療の目的は、顎と歯列の正常発育を妨げる因子を排除して、二期治療を簡単または不要にすることです。
二期治療の目的は、審美性と機能性を調和した歯並びにすることにあります。
一期治療と二期治療でできる限界点を知ることが大切です。
また、受け口やクロスバイトなど特定の矯正治療ケースにおける治療時期の推奨や、オープンバイトの治療の困難性についても言及いただきました。
この講義には、歯列矯正の治療計画を考えるときの注意点が網羅されています。
歯科衛生士だけでなく、矯正治療に興味がある歯科医師の先生方にも有益です。
「計画通りに歯列が並ばない」と悩む前に、ぜひご覧ください。 -
Greater Nagoya Dental Meeting
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