本当にどこまでできる?IOS - フルデジタルの問題点 -
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【全顎治療の最前線"カッティングエッジ"】
本シリーズでは、「Study Group S.A.D.A.」の主宰、貞光謙一郎先生が発起人となり、S.A.D.A.定期WEB例会を通じて実施されます。
メンバーとオブザーバー、WEBで参加する先生方より「一口腔」「一歯」単位で行った歯科治療の症例を供覧いただき、ナソロジーの概念を踏まえた生理学的咬合の理論を学んでいきます。【告知】
講演内で安光先生よりご紹介をいただきましたセミナーのご案内です。
2024年12月15日(日)大阪府大阪市北区にて、S.A.D.A.特別例会『顎運動 Digital Convention』が企画されております。
講師:小川 匠 先生(依頼講演)・貞光 謙一郎 先生・島田 卓也 先生・江本 寛 先生・櫻井 健次 先生
詳細はこちら
ご興味がある方はぜひご参加ください。皆様のご参加をお待ちしております。IOSが普及し、技工もデジタル化が進んであらゆる技工物が製作出来るようなった昨今ですが、
IOSでどこまでアナログと同じクオリティを作り出せる事が出来るのか、基本の単独歯に焦点を当てて検証していきます。
まずは天然歯の単独歯について。
緩くなりがちなジルコニアや保険のCAD/CAMを例に、模型をIOSで読み込んだデータでの製作物、
IOSデータのみの製作物で比較すると、IOSデータのみで削り出した製作物は、模型に戻すと全く適合しません。
また、IOSデータのみのインレーの場合は、コンタクトの位置にスプルーが入り、模型の隣在歯もないので、
コンタクトは大体の位置で形態修正し、口腔内で合わせるしかありません。
この様にIOSデータのみでの製作は、仕上がりには限界があります。
IOSで製作する際に適合を良くするには形成が適正であることが必須ですが、
サブジンジバルカウントァの形態は再現が難しく、縁上マージンでないと適合が難しいのが現状です。
また、マージン部の厚みが薄すぎてしまうとかけてしまうので、ある程度の厚みが必要です。
マージンの適合を様々な模型ごとに比較した検証や、マージンの適合を合わせていく様を動画で確認しましょう。
マージンがフィットした製作物だと、咬合面の細かい接触点も合わせやすいです。
しかし、マージンがフィットしていても、咬合力でチップしてしまう事もあります。
実際のケースを見て、どれだけマージンのフィットが難しいか見てみてください。
続いて、インプラントの単独歯について。
インプラント補綴物の最大の難点は、埋入方向が厳しいと印象が歪みやすく、サブジンジバルカウントァの再現が困難な点です。
IOSでは、プロビジョナルを印象、ファイナル印象のデータに重ね合わせる事でサブジンジバルカウントァの再現が可能です。
インプラントの印象では、メーカーによってスキャンボディの形が違うので、
ラボサイドでも同じスキャンボディを石膏模型に設置して印象を取り、天然歯と同じ様にダイ模型を使用します。
上手く行けばプロビジョナルのデータでファイナルも製作出来ます。
インプラント補綴物のIOS印象でのトラブルの解決法も動画で確認しましょう。
最後に、デジタルとアナログの共存、天然歯の難しさ等、まとめていますので、ご視聴ください。
質疑応答でも、熱いディスカッションが繰り広げられています。
IOSは万能の様な風潮がある中、この様に細かい点まで検証して繊細な製作物を作って頂ける技工士さんは本当に貴重な存在です。
ドクターにも、技工士さんにも、是非視聴してもらいたい動画です。【講師】
川内 大輔 先生
株式会社Roots 代表
歯科技工士
学歴:
H8年3月 熊本歯科技術専門学校 卒業
H12年3月 大阪セラミックトレーニングセンター 卒業
職歴:
H8年4月 熊本市内歯科技工所 勤務
H13年 有限会社ファイン 勤務
H22年 Dental Lover Roots 開設
H24年 株式会社Roots 設立
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