オペ映像で極めるトンネルテクニック 〜根面被覆術 実践編〜
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今回は歯周病専門医・三串雄俊先生に、「模型デモで学ぶ根面被覆術 〜基礎編〜」のアップデートとして、歯肉退縮に対する歯周外科治療をテーマにご講演いただきました。なかでも“トンネルテクニック”を中心に据え、実際の症例とともにその手技と考え方をご紹介いただいた内容です。
冒頭では、まず歯肉退縮の原因を分類しながら確認していきます。外傷性・細菌性・ウイルス性・複合性という4つのタイプに分かれ、それぞれに関与する促進因子についても丁寧に解説が行われました。
続いて、臨床で重要となる歯肉退縮の分類についての説明。Millerの分類では付着歯肉の境界(MGJ)を基準とし、Cairoの分類では隣接面の歯肉の高さを判断基準としています。どちらも根面被覆が期待できる範囲が決まっているため、基準の確認は欠かせません。
根面被覆を目的とした歯周外科治療では、使用する器具の選定とその操作性が非常に重要です。実際に用いる機材の特徴と、それらを使いこなすコツを学ぶ良い機会となるでしょう。
中盤では、遊離歯肉移植による2症例を取り上げ、それぞれの術式と術前説明、患者管理の要点を解説。移植歯肉の操作や縫合技術といった具体的な情報をもとに、手技への理解を深めることができます。
講義の後半で、いよいよトンネルテクニックの解説へと移ります。この術式は、切開を行わずに歯肉を剥離して袋状に展開し、歯冠方向へ引き上げていくという特徴を持っています。アレンナイフやペリオドンタルナイフといった器具の使い分けや、舌側から引き上げるように行う縫合方法についても、具体的に知ることができます。
1歯の症例に加えて、多数歯におよぶケースも取り上げられました。口蓋から採取した遊離歯肉を歯冠側にしっかりと配置し、連続縫合によって固定していくプロセスが模型や実際の症例を用いて解説されています。歯肉採取部には、コラーゲン製剤などを使用することで、術後の治癒も良好に保たれるそうです。
術後のケアについては、投薬、含嗽、ブラッシングやフロスの指導に至るまで、患者とのコミュニケーションを意識した管理方法が紹介されました。後戻りは、ブラッシング圧の管理で予防するとのことです。
審美領域においても、トンネルテクニックを活用することで切開線を残さずに綺麗に歯肉退縮を解消できる可能性があります。臨床での選択肢を広げるためにも、今回の講義内容を通じて手技と理論の両面から学びを得ていただければ幸いです。
【こんな先生におすすめ】
・歯肉退縮に悩む患者への外科対応を検討している歯科医師
・トンネルテクニックの基本から応用まで学びたい方
・審美性を意識した根面被覆術を実践したい先生
【学べるポイント】
・Miller・Cairoの分類と適応の見極め方
・トンネルテクニックにおける器具操作と縫合手順
・多数歯症例での移植部管理と術後の後戻り防止法
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