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20. 座位で撮る口腔内写真5枚法 (全12回)

口腔内写真を撮る目的と撮影前の準備、きれいで規格性の高い口腔内写真の取り方

  • 01. 撮影の目的と規格 02:49

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    ・口腔内写真を撮る意味
    ・規格性のある写真とは?

    【おさらい】
    ◇口腔内写真を撮影する目的
    ・患者さん自身に口腔内の状態を客観的に知っていただき、モチベーションを上げたりメンテナンスの継続を促すため

    ◇規格性のある写真
    [正面観]
    ・正中が写真の中央に垂直にある
    ・咬合平面が写真の中央に水平にある
    ・口角鉤が左右均等にひかれていて、口唇が写り込んでいない
    ・口腔前庭まで見えている
    ・中心咬合で噛んでいる

    [側面観]
    ・咬合面が写真の横に水平である
    ・ミラーを使わずに口角鉤での撮影時は6番から反対側の2番あたりを位置づけして撮影する

    [咬合面観]
    ・正中が写真の中央に垂直にある
    ・写真の余白が左右均等になる
    ・口角鉤が左右均等にひかれていて、口唇が写り込んでいない
    ・咬合面が左右均等に見えている

    ※正しく撮れている口腔内写真をたくさん見て、正しい構図を頭に入れることで、規格性のある写真を撮影できるようになります。
    撮影したものをよく見て、自分で修正できるようになりましょう。

  • 02. 撮影に必要な器具 01:16

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    ・5枚法撮影に必要な器具
    ・器具を大切に扱うための注意点

    【おさらい】
    ◇撮影に必要な器具
    ・カメラ
    ・口角鉤(正面観用、側面観用、咬合面観用の3種類)
    ・ミラー
    ・ミラーを温める保温器やお湯

    ◇スムーズに撮影するために
    ・口角鉤はスムーズに口腔内に挿入するため、少量の水で濡らしておく
    ・ミラーが適温(口腔内で使用するときに曇らないようにするため)になっているか確認し、温度が高い場合は、エアーで冷ます

    ※ミラーの鏡面は傷がつきやすいため、撮影時や消毒滅菌時の取り扱いに注意が必要です。

  • 03. 正面観 ポジショニング 02:25

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    ・患者ポジションと術者ポジション
    ・チェアとヘッドレストの位置

    【おさらい】
    ◇患者さんが座ったまま正面観を撮影するポジション
    ・患者さんの頭をヘッドレストに付け、チェアに深く座っていただく:ヘッドレストの位置は患者さんが頭をつけたときに後ろに仰け反らない、下向きにならないように調整する
    ・チェアの背板は倒さないか、20~30度ほど倒す
    ・術者の顔の高さと患者さんの顔の高さが同じになるくらいまで高さをあげる:小さな子供の場合はより高くあげるためチェアから落ちないよう注意する
    ・足元が折りたたまれるタイプのチェアは患者さんの正面に立つ:患者さんとの距離が近くなり、足に触れることもあるため、一言「失礼します」と声かける
    ※ベッドタイプのものでは患者さんが右側に来るように立つ
    ・足は軽く前後に開き体の軸がブレない姿勢を作る
    ・撮影者はカメラを両手で支え、脇をしめて撮影する:正面観は患者さんに口角鉤を持っていただく

  • 04. 正面観 手順 02:24

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    ・口角鉤の挿入
    ・実際の撮影の流れ


    【おさらい】
    ◇正面観の撮影
    ①口角鉤の挿入
    ・少量の水で濡らした口角鉤を片方づつ挿入する
    ・患者さんにはお口を小さく開けていただき、口角鉤を下からスライドさせるように挿入する
    ・挿入後は、口唇を前方に膨らませるようにして持っていただくよう撮影者が誘導する

    ②中心咬合位の位置づけ
    ・カチカチ噛んでいただいた時の自然な咬合位置で噛み合わせていただく
    ・中心咬合位がわかりにくい場合は、唾液を飲み込んでいただくと正しい咬合位置に戻りやすい
    ・歯間乳頭や歯頚部を乾燥させ、唾液を飛ばす

    ③撮影
    ・撮影者は正面観とカメラレンズが平行になるようにカメラを構え、咬合平面が水平になるように構図を決める
    ・「フラッシュが光りますので目を閉じてください」とお声がけをしてから撮影を行う

    ④口角鉤を外す
    ・口角鉤を片方づつ外す
    ※側面観を撮影する場合は、右側の口角鉤を側面観用の口角鉤と入れ替えて撮影に入ります。

  • 05. 正面観 実際の流れ 00:52

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    ・実際の撮影の様子

    【おさらい】
    ◇正面観の撮影
    ①口角鉤の挿入
    ・少量の水で濡らした口角鉤を片方づつ挿入する
    ・患者さんにはお口を小さく開けていただき、口角鉤を下からスライドさせるように挿入する
    ・挿入後は、口唇を前方に膨らませるようにして持っていただくよう撮影者が誘導する

    ②中心咬合位の位置づけ
    ・カチカチ噛んでいただいた時の自然な咬合位置で噛み合わせていただく
    ・歯間乳頭や歯頚部を乾燥させ、唾液を飛ばす

    ③撮影
    ・撮影者は正面観とカメラレンズが平行になるようにカメラを構え、咬合平面が水平になるように構図を決める
    ※上顎2-2あたりにピントを合わせ、正中が中央にあることを確認する
    ・「フラッシュが光りますので目を閉じてください」とお声がけをしてから撮影を行う

    ④口角鉤を外す
    ・口角鉤を片方づつ外す

    ※患者さんへの負担を少なくするため、手早く撮影する

  • 06. 側面観 ポジショニング 01:25

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    ・患者ポジションと術者ポジション
    ・チェアとヘッドレストの位置


    【おさらい】
    ◇患者さんが座ったまま側面観を撮影するポジション
    ・術者の顔の高さと患者さんの目線の高さが同じくらいになるまで高さをあげる:高さが合わない場合は、撮影者が足を広げて目線を合わせてもOK
    ・足元が折りたたまれるタイプのチェアで右側面観を撮影する時は患者さんの右側に、左側面観を撮影する時は患者さんの左側に立つ
    ※ベッドタイプのもので撮影する時は左右ともに患者さんの右側に立つ(左側面観を撮影する時は患者さんに右後方を向いていただいて撮影する:この時、患者さんの頭がヘッドレストについていることを確認する)

  • 07. 側面観 手順 02:50

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    ・口角鉤の挿入
    ・撮影の手順とポイント

    【おさらい】
    ◇側面観の撮影
    ①口角鉤を入れ替える
    ・正面観を撮影後、右側の口角鉤を外す(左側の口角鉤は患者さんにお持ちいただく)
    ・少量の水で濡らした側面観用の口角鉤を右側に挿入し、そのまま撮影者が把持しておく

    ②中心咬合位の位置づけ
    ・カチカチ噛んでいただいた時の自然な咬合位置で噛み合わせていただく
    ・歯間乳頭や歯頚部を乾燥させ、唾液を飛ばす

    ③右側面観の撮影
    ・撮影者は正面観とカメラレンズが平行になるようにカメラを構え、咬合平面が水平になるように構図を決める
    ・上顎犬歯あたりにピントを合わせて撮影を行う

    ④口角鉤を入れ替える
    ・口角鉤を片方づつ外す
    ・患者さんのお口の周りが濡れている場合はティッシュなどで水分を拭き取り、不快感を取り除く
    ・右側に正面観用の口角鉤を挿入し患者さんにお持ちいただく
    ・左側に側面観用の口角鉤を挿入する(左手で挿入できると撮影がスムーズになる)

    ⑤中心咬合位の位置づけ
    ・カチカチ噛んでいただいた時の自然な咬合位置で噛み合わせていただく
    ・歯間乳頭や歯頚部を乾燥させ、唾液を飛ばす

    ⑥左側面観の撮影
    ・撮影者は正面観とカメラレンズが平行になるようにカメラを構え、咬合平面が水平になるように構図を決める
    ・上顎犬歯あたりにピントを合わせて撮影を行う

    ⑦口角鉤を外す
    ・口角鉤を片方づつ外す

    ※今回は撮影者が側面観用の口角鉤を把持して撮影を行いましたが、患者さんにお持ちいただけるとよりスムーズな撮影を行うことができます。

  • 08. 側面観 実際の流れ 01:38

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    ・患者さんへの声かけを含めた撮影の流れ

    【おさらい】
    ◇側面観の撮影
    ・正面間の撮影後、側面観の撮影を行う
    ①口角鉤の入れ替え
    ・右側の口角鉤を外し、側面観用の口角鉤に入れ替える(左側の口角鉤は軽くお持ちいただくようお声をかける)
    ・唾液をエアーで乾燥させる
    ②中心咬合位の位置付け
    ・奥歯でカチッと噛んでいただく
    ③撮影
    ・撮影者は側面観とカメラレンズが平行になるようにカメラを構え、咬合平面が水平になるように構図を決める
    ・撮影者の持っている右側の口角鉤を引っ張り撮影を行う
    ④口角鉤の入れ替え
    ・左右の口角鉤を外し、左側に側面観用/右側に正面観用の口角鉤を挿入し、患者さんに軽くお持ちいただく
    ・撮影者はカメラを持ち、左側の口角鉤を持つ
    ⑤中心咬合位の位置付け
    ・奥歯でカチッと噛んでいただく
    ⑥撮影
    ・撮影者は側面観とカメラレンズが平行になるようにカメラを構え、咬合平面が水平になるように構図を決める
    ・撮影者の持っている右側の口角鉤を引っ張り撮影を行う
    ⑦口角鉤を外す
    ・口角鉤を片方づつ外す

  • 09. 咬合面観 ポジショニング 00:53

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    ・患者ポジションと術者ポジション
    ・チェアの高さ

    【おさらい】
    ◇患者さんが座ったまま咬合面観を撮影するポジション
    ・上顎の咬合面観は、術者の目線が患者さんより5cmほど高くなるよう患者さんの椅子を下げて撮影する
    ・下顎の咬合面観は、患者さんの椅子を45度ほど倒して撮影する
    ※下顎の咬合面観は、患者さんを寝かせて撮影する方法もあります。今回は時間短縮のため、寝かせずに撮影する方法をお伝えします。

  • 10. 咬合面観上顎 手順 02:59

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    ・口角鉤の挿入
    ・撮影の手順とポイント


    【おさらい】
    ◇上顎咬合面観の撮影
    ・咬合面の撮影には温めたミラーを使用する(体温程度にあらかじめ冷ましておく)

    ①口角鉤の挿入
    ・少量の水で濡らした口角鉤を片方づつ挿入する
    ・患者さんにはお口を小さく開けていただき、口角鉤を下からスライドさせるように挿入する
    ・挿入後は、犬歯の位置で持っていただくよう撮影者が誘導する

    ②ミラーの挿入
    ・患者さんにはお口を小さめに開けていただく
    ・暖かく大きな鏡を挿入すること・お口を横に引っ張ることを伝え、片方の口角をミラーの角で排除しながら挿入する
    ・撮影時まではミラーを浅めに挿入しておく
    ・嘔吐反射のある患者さんには、お鼻で深い息をしていただくよう伝える

    ③エアーで唾液を飛ばす
    ・咬合面を乾燥させ、唾液を飛ばす
    ・ミラーが曇ってしまう場合は、エアーをかけるか再度温めて曇らないようにする

    ④撮影
    ・できるだけ大きくお口を開けていただき、口角鉤を前に引っ張っていただき撮影する
    ・ミラーの中央部を下顎前歯部に接触させ、先端は上顎臼歯部から離す
    ・正中を縦の真ん中に、水平ラインは左右5番あたりに合わせて構図を決める
    ・「フラッシュが光りますので目を閉じてください」とお声がけをしてから撮影を行う

    ⑤ミラーと口角鉤を外す
    ・お口を少し閉じ気味にしていただきミラーを外してから口角鉤を片方づつ外す

  • 11. 咬合面観下顎 手順 02:30

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    ・口角鉤とミラーの挿入
    ・撮影の手順とポイント


    【おさらい】
    ◇下顎咬合面観の撮影
    ・下顎を撮影する時はチェアを45度ほど倒す
    ・咬合面の撮影には温めたミラーを使用する(体温程度にあらかじめ冷ましておく)
    ①口角鉤の挿入
    ・少量の水で濡らした口角鉤を片方づつ挿入する
    ・患者さんにはお口を小さく開けていただき、口角鉤を下からスライドさせるように挿入する
    ※ミラーを挿入しにくい場合は、指で口角を排除してもよい
    ・挿入後は、犬歯の位置で持っていただくよう撮影者が誘導する
    ②ミラーの挿入
    ・患者さんにはお口を小さめに開けていただく
    ・暖かく大きな鏡を挿入すること・お口を横に引っ張ることを伝え、片方の口角をミラーの角で排除しながら挿入する
    ・撮影時まではミラーを浅めに挿入しておく
    ・嘔吐反射のある患者さんには、お鼻で深い息をしていただくよう伝える
    ③エアーで唾液を飛ばす
    ・咬合面を乾燥させ、唾液を飛ばす
    ・ミラーが曇ってしまう場合は、エアーをかけるか再度温めて曇らないようにする
    ④撮影
    ・できるだけ大きくお口を開けていただき、口角鉤を前に引っ張っていただき撮影する
    ・ミラーの中央部を上顎前歯部に接触させ、先端は下顎臼歯部から離す
    ・正中を縦の真ん中に、水平ラインは左右5番あたりに合わせて構図を決める
    ・「フラッシュが光りますので目を閉じてください」とお声がけをしてから撮影を行う
    ⑤ミラーと口角鉤を外す
    ・お口を少し閉じ気味にしていただきミラーを外してから口角鉤を片方づつ外す

  • 12. 咬合面観 実際の流れ 02:27

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    ・患者さんへの声かけを含めた撮影の流れ


    【おさらい】
    ◇咬合面観の撮影
    ・側面観の撮影後、咬合面観を撮影する
    ・咬合面の撮影には温めたミラーを使用する(体温程度にあらかじめ冷ましておく)


    <上顎咬合面観>
    ①口角鉤の挿入
    ・少量の水で濡らした口角鉤を片方づつ挿入する
    ・患者さんにはお口を小さく開けていただき、口角鉤を下からスライドさせるように挿入する
    ・挿入後は、犬歯の位置で持っていただくよう撮影者が誘導する
    ②ミラーの挿入
    ・患者さんにはお口を小さめに開けていただく
    ・暖かく大きな鏡を挿入すること・お口を横に引っ張ることを伝え、片方の口角をミラーの角で排除しながら挿入する
    ・撮影時まではミラーを浅めに挿入しておく
    ・嘔吐反射のある患者さんには、お鼻で深い息をしていただくよう伝える
    ③口角鉤を引っ張る
    ・咬合面をエアーで乾燥させ、唾液を飛ばす
    ・ミラーが曇ってしまう場合は、エアーをかけるか再度温めて曇らないようにする
    ④できるだけ大きくお口を開けていだく
    ・ミラーの中央部を下顎前歯部に接触させ、先端は上顎臼歯部から離す
    ⑤撮影
    ・正中を縦の真ん中に、水平ラインは左右5番あたりに合わせて構図を決める
    ・「フラッシュが光りますので目を閉じてください」とお声がけをしてから撮影を行う
    ⑥ミラーと口角鉤を外す
    ・お口を少し閉じ気味にしていただきミラーを外してから口角鉤を片方づつ外す


    <下顎咬合面観>
    ①チェアを45度ほど倒す
    ②口角鉤の挿入
    ・少量の水で濡らした口角鉤を片方づつ挿入する
    ・患者さんにはお口を小さく開けていただき、口角鉤を下からスライドさせるように挿入する
    ※ミラーを挿入しにくい場合は、指で口角を排除してもよい
    ・挿入後は、犬歯の位置で持っていただくよう撮影者が誘導する
    ③ミラーの挿入
    ・患者さんにはお口を小さめに開けていただく
    ・暖かく大きな鏡を挿入すること・お口を横に引っ張ることを伝え、片方の口角をミラーの角で排除しながら挿入する
    ・撮影時まではミラーを浅めに挿入しておく
    ・嘔吐反射のある患者さんには、お鼻で深い息をしていただくよう伝える
    ④口角鉤を引っ張る
    ・咬合面をエアーで乾燥させ、唾液を飛ばす
    ・ミラーが曇ってしまう場合は、エアーをかけるか再度温めて曇らないようにする
    ⑤できるだけ大きくお口を開けていだく
    ・ミラーの中央部をを上顎前歯部に接触させ、先端は下顎臼歯部から離す
    ⑥撮影
    ・正中を縦の真ん中に、水平ラインは左右5番あたりに合わせて構図を決める
    ・「フラッシュが光りますので目を閉じてください」とお声がけをしてから撮影を行う
    ・撮影後お口を少し閉じ気味にしていただきミラーを外してから口角鉤を片方づつ外す

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