インプラント周囲炎の治療戦略
概要
インプラント周囲炎と聞いて、治りにくいものとイメージする方もいるかもしれません。
今回はインプラント周囲炎の治療戦略について小柳先生にご紹介いただきました。
まず、インプラント周囲炎を治療するためには、インプラント治療後の合併症との鑑別診断ができなければなりません。
インプラント治療後の合併症は、以下が考えられます。
- 原因性の偶発症
- 機械的失敗
- 患者の不十分な許容
- 生物学的失敗
インプラント周囲炎は、生物学的失敗に分類されます。
インプラントを埋入した人の2人に1人の割合で炎症が起きているのです。
インプラントを埋入する先生方にとって、インプラント周囲炎はとても身近なものといえるのではないでしょうか。
それぞれ合併症の症例を紹介していますので動画内でご確認ください。
インプラント周囲炎は歯周炎より進行スピードが速いため、早期発見、早期介入が成功の鍵となります。
インプラント周囲炎の定義は3つあります。
- 炎症所見の存在
- 骨吸収の存在
- 増加傾向にあるポケットの存在
これらを診査するうえで、注意点があります。
インプラントやアバットメントのデザインでプロービング値は過小評価されやすい。
Dental X線は角度によっては骨欠損がマスキングされる。
CTであっても骨の形態を正確に判断することは難しいといえます。
先生は臨床でどのように審査をしているのでしょうか。
プロービングの選択や挿入方法などは動画内でご確認いただけます。
次に、インプラント周囲炎の治療法についてです。
- どのように細菌を駆除していくのか(デブライドメント・デコンタミネーション)
- どのように細菌の住処をなくしていくのか(インプラント周囲のポケットの除去)
汚染インプラント表面のデブライドメント・デコンタミネーションの方法には、化学的、機械的、光線学的な3つの方法があります。
エアブレーションやレーザーを使用する際の注意事項をまとめてくださいました。
先生が臨床で重視していることがおわかりいただけます。
インプラント周囲のポケットの除去では、プロービング値とエックス線写真の信頼性は高くないとお話しされています。
インプラントは天然歯と比べるとBOPの信頼性が高いことがおわかりいただけます。
これらの結果から先生が考案されたチャートと、実際にチャートに落とし込んだ症例を紹介してくださいました。
チャートを用いることで、治療の選択がしやすく、良好な結果が得られるのではないでしょうか。
更に、再評価時に細菌検査をすることで精度があがるとお話しされています。
インプラント周囲炎は、経過観察だけではよくなりません。
発見した後に早期介入することが重要です。
本動画では、論文を紐解きインプラント周囲炎治療の注意点やポイントが紹介されています。
根拠ある知識と治療選択の幅が広がり、明日からの臨床で必ず役立つといえます。
ぜひご覧ください。
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