近年、口腔細菌が全身感染症や炎症性疾患の一因となり,口腔機能の低下がフレイルの一因となることが明らかになってきました。
超高齢社会を迎え,歯科は口腔疾患の予防だけでなく,全身疾患の予防として機能すべきです。
訪問歯科診療では,多職種協働のもとで口腔衛生管理を行い,クリニックにおいても全身の健康維持増進のための口腔機能低下症への対応が必要になります。
本講義では,超高齢社会において歯科衛生士に必要な口腔管理について解説いただきました。
動画の前半では、口腔衛生管理について説明しています。
口腔ケアは、感染対策の1つとしても重要です。松尾先生は、OHATというアセスメントを用いることで、口腔環境を数値化し、口腔問題を共通言語化する連携ツールとして利用されていることを紹介しています。
OHATの8項目を3段階のスコアで評価し、2点の場合は歯科依頼を検討するとのこと。
また、歯科の専門用語は特徴的であるため、評価者によって評価が異なることがあります。
OHATは再現性・妥当性という点に焦点をあてたアセスメントであること、そして活用方法についても丁寧に解説されています。
動画の後半では、口腔機能についての解説があります。
オーラルフレイルへの対応には、患者の動機づけが非常に重要であることが強調されています。
口の健康が食事を通じた体の健康につながること、そしておいしい食事を楽しむためにも、口腔ケアが重要であることを患者に理解してもらうことが必要です。
口腔衛生管理と口腔機能についての貴重な情報が詰まったこの動画。
超高齢社会における歯科衛生士にとって、必見のコンテンツと言えるでしょう。
*2023年2月6日にLIVE配信されたクリニカルカンファレンスの講演内容です。
エピソード
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無料概論:口と全身の関係ここ近年、歯科医療が医科に貢献することが分かってきています。そして超高齢社会において口腔の健康は全身の健康に寄与すると言われます。超高齢社会における口腔管理を考えていきましょう。再生する
再生時間 05:16
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プレミアム口腔ケアのチームアプローチ口腔ケアによる肺炎の発症率は半分にまで低下すると言われます。口腔ケアが感染対策の重要性を持ち、医療費削減にも繋がることが分かり健康を維持する方法を学べます。再生する
再生時間 13:00
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OHATというアセスメントについて、お話していただいております。口腔内の評価のために便利なアセスメントを活用し、口腔ケアの均てん化を図りませんか。再生する
再生時間 11:02
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特別養護老人ホームでのOHAT導入例を説明していただいております。入所者が入れ替わる特別養護老人ホームでのOHATの低スコアの維持は何をするべきか学びましょう。再生する
再生時間 08:52
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歯科と病院との連携の例(回復期と一般床がある病院での口腔ケア回診)についてお話していただいております。OHATを用いた多職種連携についてを学びましょう。再生する
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フレイルやオーラルフレイルという言葉を耳にする機会が増えたと思います。口腔機能低下によりフレイル、サルコペニア、死亡のリスクが高まることが分かりました。これらの予防について考えましょう。再生する
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プレミアム口腔機能低下症の検査・診断および治療時の注意点口腔機能低下症について解説した動画です。口の機能低下は自覚しにくいです。機能低下が気付きにくいからこそ検査を行い適切な指導を行うことが大切です。再生する
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再生時間 10:25
レビュー
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