今回は筒井歯科医院 院長でいらっしゃいます筒井祐介先生より、咀嚼運動を中心とした顎運動の解析の取り組みについて、ARUCUS Digma2とZebrisをそれぞれ活用した症例解説を踏まえてご紹介いただきました。筒井先生は親子2代で顎運動解析を行っていらっしゃり、これまでの臨床経験から膨大なデータを採取し、臨床に活かしています。
筒井歯科医院での顎運動解析機器の変遷は以下の通りです。
1988:Sirognathograph
1998:GNATHO-HEXAGRAPH III
2015:ARUCUS Digma2
2022:Zebris winJAWシステム
顎運動の解析は日々進歩しています。しかしながら、デジタルの情報であっても、観察できるのは2次元の世界です。
これまで3次元3自由度だったものから3次元6自由度になってきました。
しかしながら、これらはあくまでも診断としてのツールであって、補綴物の作成に活かすことができないという欠点がありました。
ここで、Digmaを用いた症例を提示いただきます。
咀嚼運動は限界運動とは異なります。
また、顎関節の動きを見てみると、咀嚼時はとても複雑な運動を行っています。
筒井先生の診療所では、咀嚼運動サイクルを分類すると3つの型に分けています。
日本人では特に、「斜め卵型」が多いとされ、治療ゴールの一つとしているそうです。
患者様は右側でものが噛みにくいという主訴で来院されました。
咀嚼運動の経路解析をしてみると、咀嚼運動の幅が狭くなっていることが分かりました。
また、時系列に咬合面観を観察することによって、問題をあぶりだすことができました。
これによって導き出された部分の形態修正を行うことで、咀嚼サイクルの改善を図ることができました。
それだけでなく、時系列の変化も改善がみられました。
小さな早期接触など日々の臨床では簡単に見つけることが難しい場合もあります。
しかし、顎運動解析を行う機器のデジタル化によって、このような小さな変化を見つけやすくなりました。
これが、顎運動解析機器のデジタル化によってもたらされる恩恵です。
以上を踏まえて、筒井先生より、実際に顎運動解析を応用し、咬合機能を回復させた症例をご提示いただきます。
詳細な内容は動画にてご覧ください。
【顎運動Forumとは?】
顎運動Forumは、補綴臨床に顎運動診断を取り入れている先生方による症例発表を通して、視聴者の先生に顎運動診断を少しでも身近に感じてもらうために企画されたオンラインセミナーシリーズです。相宮秀俊先生・杉元敬弘先生が発起人となり、7名の講師による、それぞれの顎運動診断を取り入れた症例報告をご発表いただきます。是非ご視聴いただき、皆様のご臨床の一助となりましたら幸いです。
詳細はこちら
【プレゼンター】
筒井祐介先生(筒井歯科医院 院長)
【コーディネーター(発起人)】
相宮秀俊先生(吹上みなみ歯科 院長)
杉元敬弘先生(スギモト歯科医院 院長・JIPI 補綴/咬合コース‧ディレクター)
【コメンテーター】
諸隈正和先生(諸隈歯科医院 院長)
エピソード
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顎運動は患者様にとって何気ないことであっても、治療側が意識して観察することは少ないです。顎運動解析のデジタル化によっても得られる恩恵は絶大です。筒井先生の症例から顎運動解析の面白さを発見しましょう。再生する
再生時間 15:44
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顎運動分析機器には様々なものがあります。今回はARCUS digma IIとZebris WINJAWの特徴を症例から学べます。これらの特徴を理解し、最終補綴物や顎運動の改善を評価、より素晴らしい治療を行うために必見の内容です。再生する
再生時間 26:22
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プレミアム顎運動解析の現状と展望 #3筒井祐介先生からのご講演より、相宮秀俊先生による進行のもと、コメンテーター(杉元敬弘先生・諸隈正和先生)によるディスカッションを行っていただきます。再生する
再生時間 18:50
レビュー
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