顎運動分析の色々~DigmaとZebris~ #2
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顎運動分析機器には様々なものがあります。今回はARCUS digma IIとZebris WINJAWの特徴を症例から学べます。これらの特徴を理解し、最終補綴物や顎運動の改善を評価、より素晴らしい治療を行うために必見の内容です。
まずは、Digmaを用いた症例を供覧しましょう。
66歳女性、全顎的治療を行うにあたり、顎運動の分析を応用しました。
初診時のCTで顎関節の形態的異常を認めました。
これに対応するように、顎運動の分析を初診時に行うと左の顎関節に運動障害を認めました。
さらに治療が進み、最終補綴を行う前にデジタルデバイスでの顎運動分析を補綴物に取り入れました。
バーチャル咬合器でプロビジョナルレストレーションを作成し、装着後の顎運動分析を行いました。
これによって、咬合干渉部位が非常に明確になります。
これをもとに、咬合傾斜角を調整し、最終補綴物の設計をCAD上で行います。
この症例からもわかるように、顎運動分析を取り入れると、CAD上で咬合の観察が可能になります。
また、咬合干渉部位の視覚化によって、調整部位を明確にすることができます。
次にZebrisを用いた症例を供覧しましょう。
57歳男性で、抜歯や咬合再建など全顎的な治療を行いました。
本症例では、TEKの破折が頻発してしまいました。
ここで顎運動分析の出番です。
今回はZebrisを用いました。
ZebrisはIOSと連動させることができることが最大の特徴です。
IOSは咬合平面や顎運動のスキャニングが苦手です。
この弱点をZebrisによって補うことで、バーチャル上で再現性の高い補綴物の作成が可能になります。
今回の症例ではZebrisを用いた顎運動分析の結果、咀嚼サイクルの再現性が不安定でした。
これが頻繁に生じたTEK破折の原因でした。
プロビジョナルレストレーションを装着し、咀嚼サイクルの安定や再現性が向上してから最終補綴物を作成しました。
実は、顎運動分析の結果をもとにあることを行っただけで、改善を図ることに成功しました。
一体筒井先生は何を行ったのでしょうか。
ぜひ、動画てご確認ください。
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