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プレミアム
2021年9月16日(木) 公開

Save the teeth−Lite−オンラインで学ぶ歯の保存の重要性 「 第三回:分岐部病変の考え方と対処法」

価格
9,900円〜(税込) (D+会員 8,910円〜(税込))
付与ポイント
1% (通常:90pt〜 D+会員:81pt〜)
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    • 00:00 〜 分岐部病変は歯周治療の鬼門
    • 01:15 〜 症例導入:57歳・重度慢性歯周炎
    • 02:20 〜 初診検査とX線所見の読み方
    • 03:20 〜 診断と保存方針の立案
    • 04:30 〜 狭深欠損への再生(エムドゲイン)
    • 05:30 〜 抜歯・補綴と清掃性の確保
    • 07:00 〜 段階的介入と長期フォロー
    • 07:34 〜 エビデンスレビューの目的
    • 08:20 〜 目標:BOP陰性・PD4mm以下
    • 09:19 〜 年齢とアタッチメントロスの傾向
    • 10:08 〜 分岐部の有病率と進行速度
    • 11:29 〜 放置時の進行と特徴
    • 13:10 〜 清掃困難の解剖学的因子
    • 16:21 〜 患者要因と治療選択の実際
    • 18:06 〜 器具到達性とバーの有用性
    • 19:25 〜 分類:Hamp/Tarnow & Fletcher
    • 20:57 〜 画像診断(CBCT)過信への注意
    • 21:57 〜 非外科・外科・再生の選択肢
    • 23:04 〜 初期治療の効果と限界
    • 28:15 〜 外科と非外科の長期比較
    • 30:22 〜 切除療法:セパレーション等
    • 38:05 〜 再生療法:GTRとエムドゲイン
    • 44:22 〜 ルートリダクションvsインプラント
    • 45:04 〜 まとめとガイドラインの示唆
    • 49:12 〜 症例2:42歳・部位別戦略
    • 55:15 〜 再評価と残存課題の整理
    • 56:27 〜 左下6:トンネリングで清掃性付与
    • 58:34 〜 右上6:バイタル・ルートリダクション
    • 60:01 〜 左上6:アクセス改善の形態修
    • 61:08 〜 最終評価とメインテナンス
    • 62:01 〜 Q&A:PCR評価の基準づくり
    • 65:33 〜 コース案内と学習機会の紹介
    • 67:17 〜 次回予告:外科的治療の基本

  • 分岐部病変は歯周治療の鬼門です。本編では、診断から非外科・外科・再生療法までを症例と文献で整理し、歯を可能な限り保存するための実践的意思決定を解説します。
     
    ▼本編の狙い
    バイオフィルムを確実に除去し進行を停止させること、BOP陰性・PD4mm以下を目標に、解剖学的に清掃可能な形に整えることが重要です。
    分岐形態やエナメル突起、狭い開口など清掃困難因子を踏まえ、画像は過信せず臨床所見と併せて3次元的に評価します。
     
    ▼症例1:57歳 男性/重度慢性歯周炎
    全顎的に深いPDと分岐部病変を認め、希望は段階的介入で可及的保存でした。
    初期治療後も深部の残存部位に対し、狭深欠損へエムドゲイン単独で再生を実施し良好な減少を獲得しました。
    保存不可部は抜歯・補綴で機能回復し、右下は適切な外科・補綴で清掃性を確保しました。最終的に左上も形態修正と補綴で対応し、長期フォローでPDは安定しました。
    患者希望に沿い、必要部位へ適時・適量の介入を重ねて保存につなげた症例です。
     
    ▼考察:診断と治療選択
    Hampの水平分類とTarnow & Fletcherの垂直分類で病変像を把握します。
    非外科は平均約1mmのPD減少を示す一方、2度病変は残存しやすいです。長期比較では開放掻爬や改良型Widmanと非外科の差は2年で収束し、基本は非外科を徹底し難治部位に外科を追加します。切除療法(ルートセパレーション/トンネリング)は適応選択で10年60〜90%の成績が報告され、トンネリングではう蝕対策が鍵です。
    再生療法は下顎分岐や上顎近心・頬側で有効性が示され、エムドゲインは簡便性も利点です。患者のセルフケア能力・動機づけ・コストも治療選択を左右します。
     
    ▼症例2:42歳 男性/分岐部2度への対応
    高いPCR管理下で、左下6はトンネリングにより清掃性を付与し、フッ化物併用で再発予防を図りました。
    右上6はバイタル・ルートリダクションにMTA封鎖を行い歯髄活性を維持して経過良好でした。
    左上6はアクセス改善のために選択的骨・歯根面整形を行い、プロ・セルフケア双方の到達性を高めました。終盤のQ&AではPCR評価を院内で染め出し写真を用いてキャリブレーションする要点を共有しています。
     
    本編を通じ、抜歯・インプラント前に残存の可能性を見極め、再発予防まで設計する思考過程を学べます。


    Save the teeth−Lite−

    本セミナーは大月基弘先生による全6回ハンズオンセミナーコース「Save the teeth ⻭周病を理解し,徹底攻略するセミナー&ハンズオン6ヶ月レギュラーコース」開催を記念しDoctorbook academyにてお送りする特別オンラインコースセミナーです。


    【シリーズ内容】
    第一回:歯周病治療における基礎知識の確認
    歯周病治療を成功に導くために必要な基本的知識の確認を行います。地味で、当たり前のことが、本当に当たり前となっているかどうか皆様に確認していただきます。

    第二回:非外科的歯周治療について
    歯周治療において最も重要なパートとなります。重度の歯周病でも7〜8割は治すことがで
    きるパワフルな非外科的歯周治療を学んでいただきます。

    第三回:分岐部病変の考え方と対処法
    歯周治療の黎明期から、ずっと悩みのタネである分岐部病変。
    2021年の現在でも完治させることは容易ではありません。
    治療し、長期にわたり分岐部病変罹患歯を機能させるために必要な知識を学びます。

    第四回:外科的歯周治療の基本,考え方
    非外科的歯周治療で歯周炎がコントロールできない場合は、外科的歯周治療が必要になるこ
    とがあります。 いつ、どうして、どのように 外科的歯周治療が必要なのかを学びます。

    第五回:歯周組織再生療法の基本,考え方
    GTR法が確立してから、近年に至るまで歯周組織再生療法は少しずつ進化してきました。
    そのメカニズムと適応症、その方法論についてコンパクトに解説します。

    第六回:エンドペリオ病変の考え方,ホープレス歯を治すには
    今までホープレスと考えられていた歯も、歯内療法と歯周治療を適切に行うことにより残せるようになってきています。
    安易な抜歯を行うまえに、どうすれば保存が可能かを考えていただけるよう、分かりやすい講義を行います


    【講師】

    大月基弘先生

    DUOデンタルクリニック 院長
    ヨーロッパ歯周病 専門医・インプラント 専門医

    2025年コースの詳細はこちら

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