チームアプローチによるリハビリテーションの成功事例とDX導入
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引き続き、心肺停止からの蘇生後、低酸素脳症に陥った患者のリハビリテーションについて、症例を紹介いただきました。
意識回復後、患者様は舌が丸まって動かなくなっており、唾液を嚥下することができず、口呼吸をしていました。
そこで、歯科衛生士が歯ブラシを用いて舌のストレッチを行い、口腔機能のリハビリテーションを行いました。
このリハビリには言語聴覚士、作業療法士、看護師の協力がありました。
その結果、患者は口唇閉鎖や巻き笛を吹くことができるようになり、退院時には柔らかい食べ物が食べられるようになりました。
この成功例は、トランスディスプリナリーアプローチを実践した結果と言えます。
患者様が食事できるようになったことで体力も回復し、理学療法士の支援のもと、右半身の麻痺は残ったままでも歩行できるようになりました。
歯科との連携がなければ、ここまでの回復はなかったかもしれません。
次に、脳卒中発症後に四肢麻痺となった患者様の症例をご紹介いただきました。
急性期の作業療法として、タブレット操作を行う練習に取り組んでいました。
最初に行われたのは、口で咥えたスティックでタブレットを操作する訓練でしたが、スティックをすぐに落としてしまい、上手くいかなかったそうです。
そこで歯科に依頼があり、スティックを支えるためのマウスピースを製作することになりました。
しかし通常のマウスピースにスティックを支える部分を取り付けたけめ、壊れやすく、口腔にフィットしない欠点がありました。
そこで、DXを活用し3Dプリンターを用いてマウスピースを製作しました。
一体型なので安定性もよく、壊れたとしても簡単に再製作できます。
使いやすいマウスピース製作に協力することで、四肢麻痺の患者様が自由にタブレットを操作できるようになったそうです。
このように、医療現場では単一の専門職だけでなく、複数の専門職が協力し、患者に最適な治療を提供することが求められています。
多様なアプローチを用いることで、より効果的かつ効率的な治療が提供されるだけでなく、患者のQOLの向上にもつながります。
今後も、医療現場においてさまざまなアプローチを研究・実践し、患者に最適な治療を提供することが求められているでしょう。
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