桑田正博の教え F.D.O. と全顎治療 徹底攻略|全顎治療の最前線"カッティングエッジ" 基調講演
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- 00:17 〜 高島浩二先生の自己紹介
- 04:35 〜 本日の内容
- 05:05 〜 咬合を学ぶ理由
- 08:11 〜 F.D.Oが提唱されるまでの歴史
- 09:53 〜 世界で認められているP.M.Sシステムとナソロジーの対比
- 13:30 〜 P.M.Sシステムのフルマウス症例
- 18:30 〜 ナソロジーの咀嚼研究動画
- 21:11 〜 F.D.Oの基本原理とポイント
- 23:44 〜 kuwataコンセプトについて
- 28:45 〜 高島先生が行った全顎治療のシンプルな捉え方
- 35:48 〜 set up模型作成手順
- 38:35 〜 臨床症例を基にしたset up modelの作成
- 54:25 〜 配列位置方法臨床症例
- 59:02 〜 まとめ
- 1:01:56 〜 質疑応答
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一口腔全体を対象とした全顎治療は非常に困難なものであり、日々臨床に悩まれている先生方も多いのではないでしょうか。
今回の動画では、全顎治療に必要な咬合理論に対して、歯科技工士の桑田正博先生が提唱されたF.D.O.を解説していただいております。
またF.D.O.を用いて高島先生がどのように全顎治療へアプローチしているかご覧いただくことができます。
まず、桑田先生のF.D.O.理論とはどのようなものなのでしょうか。
咬合理論において、現代におきましても未だ確立された理論というものはありません。
その様な中、F.D.O.はP.M.S.から派生し、ナソロジーから刺激を受け、良い部分を取り入れた咬合となっております。
P.M.S.が以前採用されていた理由に、作られた補綴物が壊れにくいというメリットがありました。
しかし、グループファンクションを利用していることから、大臼歯においてピッチングが生じるという問題があったのです。
ナソロジーはABCコンタクトを付与したものであり、歯科の学術体系や発展に重要となる考えです。
ですが、作成した補綴物を生体に適用すると、折角付与した咬合面が削合されてしまう事が多いという欠点があります。
またナソロジーでの側方運動時には歯根膜に負担がかかる可能性があり、咀嚼研究動画からその理由を理解できます。
2つの理論の狭間にいた桑田先生はどのようにF.D.O.を作り上げたのでしょうか。
「ガイド時における臼歯部の運動方法」、「咬合面形態」、この2つがF.D.O.のポイントです。
動画内にてわかりやすく解説されているため、ぜひご覧になっていただければと思います。
桑田先生は修復物形態を考えるにおいて、KUWATAコンセプトを提唱していました。
「F.D.O.」以外に
「スリープレーンコンセプト」
「エマージェンスプロファイル」
「カントゥアガイドライン」が含まれたものです。
KUWATAコンセプトの採用で、どう生体に適合の良い補綴物を作成できるのか、動画内にて改めて理解を深めることができます。
以上の考えを踏まえ、高島先生は全顎治療を行われています。
咬合再構成において、
「口腔内と顎関節を同時に捉えること」
「治療ゴールをイメージすること」が鉄則です。
治療ゴールのイメージを具体的に把握するため、高島先生は診断用Wax upに加えSet up模型を活用されています。
矯正治療を含む全顎治療では、Set up模型を利用することでより多くの歯質を残した歯列作成を行うことができるのです。
加えて衛生士、技工士、補綴医、矯正医との情報共有、患者コンサルにも応用でき、優位性が非常に高いのです。
Set up模型について理解を深めてみるのはいかがでしょうか。
臨床症例として、下顎3歯欠損による空隙歯列への対応をご紹介いただいております。
下顎右側第二小臼歯、下顎両側側切歯欠損に対して先生方はどのように治療を行われるでしょうか?
診査・診断から治療ゴールの設定の過程を、一つ一つ細かく解説していただいております。
全顎治療をStep by Stepにて解説していただいているため、先生方の今後の臨床に役立てられるものが多いと思われます。
全顎治療を必要とする難しい症例に対し、治療をできるだけシンプルにすることが大事です。
先生方の診療をより高尚なものに発展いただくにおいて、高島先生のお考えを参考にされてみてはいかがでしょうか。
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