インプラント外科の成功を左右するのは、手技そのものよりも、実は“事前の治療計画”にあると言っても過言ではありません。本パートでは、治療計画の立て方に焦点をあて、確実性の高い外科手技につなげるための「考え方」と「手順」を徹底的に学びます。

まずは、CT画像をどのように読影し、どのような視点で骨量・骨質を評価すべきかを解説します。ただ「見ている」だけではなく、骨幅や埋入深度、角度といった数値をどのように読み取り、どのように計画へ落とし込むのか——そのプロセスに基づいた“数値管理”のポイントを押さえていきます。

さらに、診断から手術計画、そして補綴設計まで、治療の全体像を見据えながら、チームで「どこを目指すのか」を明確にする目標設定の方法も紹介。術者だけでなく、歯科技工士やスタッフとの情報共有、連携体制を整えることが、精度と予知性を高める重要な鍵となります。

本講座では、講師自身の症例をもとに、なぜその診断に至ったのか、なぜその設計を選択したのかといった“根拠ある計画立案”を惜しみなく解説。理論と実践を結びつける内容となっており、単なる操作手順ではない「治療の本質」に迫る構成です。

これからインプラント治療を始める先生はもちろん、より成功率を高めたい経験者の先生にとっても、治療の「設計力」を高める実りあるパートになるはずです。