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2026年7月16日(木) 公開

66歳男性・右上第二小臼歯欠損に対するオーバーレイブリッジ 〜MIを意識した低侵襲補綴の可能性〜|二ツ谷 将彦先生



  • 中間歯欠損に対してブリッジを選択する場合、支台歯となる隣在歯をどこまで削るべきなのか。従来の全部被覆冠によるブリッジでは、平行性や保持力を確保するために健全歯質を大きく切削することがあります。一方、MIの考え方が広がる現在、できる限り歯質を温存しながら欠損を補う方法が求められています。

    本動画では、二ツ谷将彦先生が、右上第二小臼歯欠損に対してオーバーレイブリッジを用いた症例を発表。K2スタディグループのメンバーによるディスカッションを通して、低侵襲な補綴治療の可能性と注意点を検討します。

    患者は66歳男性。「数年ぶりの歯科受診のため、悪いところをすべて治してほしい」という希望で来院しました。右上第二小臼歯は保存困難と判断されましたが、患者はインプラント治療を希望しておらず、欠損補綴としてブリッジを選択します。しかし、隣在歯はいずれも生活歯であり、通常のブリッジ形成では健全歯質を大きく失う可能性がありました。

    そこで本症例では、オーバーレイ修復を応用したブリッジを計画。全部被覆冠と比較して切削量を抑えながら、咬合機能の回復を目指します。講演では、患者の全顎的な診査から咬合状態の評価、補綴方法の選択に至るまでの考え方を整理。現在の咬合を大きく変更せず、局所的な補綴治療として進めた理由についても解説します。

    さらに、ジルコニアを用いたオーバーレイブリッジの形成、IDS、ラバーダム防湿下での接着操作、補綴物内面の処理、装着後の咬合調整まで、実際の治療工程を詳しく紹介。術者自身が感じた形成デザインや隣接面処理、補綴物の精度に関する反省点も共有されています。

    症例発表後のディスカッションでは、現在の咬合状態でオーバーレイブリッジを選択することの妥当性や、長期予後を判断する際にどのような点を確認すべきかを検討。文献データが十分ではない治療を選択する際に、患者へ不確実性や将来的な再治療の可能性を説明し、合意を得る重要性についても語られます。

    歯質保存を優先するだけでなく、咬合、材料、接着、適応症、長期的な経過観察までを含めて考える必要があるオーバーレイブリッジ。MIを意識した補綴治療に取り組みたい先生にとって、術式だけでなく臨床判断の過程まで学べる症例検討です。

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