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スケーラー操作ベーシックプログラム (全6回)

歯科衛生士や歯科医師を対象とした、手用スケーラーの操作を習得するプログラムです。ポジションと当て方を意識し、診療で必要なスケーラー操作の知識・技術を身に着けることができます。

  • 前歯部編 スケーリング基本操作 12:52

    スケーラーの基本操作について解説した動画です。
    歯肉がデリケートな前歯は、歯石の付着しやすい部位でもあります。
    基本操作を確認することで、患者さんに快適な施術が行えるスケーラー操作を
    動画を通じて学ぶことができます。

    動画内容


    1.グレーシーキュレットについて
    2.スケーラーの持ち方
    3.スケーラーの動かし方
    4.固定の取り方
    5.部位ごとの操作方法

    詳細


    スケーリングの定義について


    スケーリングとは


    まず最初に「スケーリング」の定義について、スケーリングの定義は、歯肉縁上において歯の臨床的歯冠部から付着物を除去することであり、歯肉縁下においては、根面からプラークと歯石を除去することをいいます。

    ルートプレーニングとは


    軟化したセメント質を除去し、根面を平滑にすることをいいます。

    今回の動画では、根面についた歯石やプラークを除去する内容について解説をしていきます。

    1.グレーシーキュレットについて


    前歯部で使用するグレーシーキュレットは1/2、3/4、5/6のスケーラーを使用します。
    グレーキュレットの特徴は、刃部には先端のへ片側のみに刃がついていることです。

    1−1先端部分の名称


     先端:刃部
     1番目の屈曲:第一シャンク
     2番目の屈曲:第二シャンクと呼ばれています。

    2.スケーラーの持ち方


     歯石除去は技術的に歯石が取れることは大切ですが、正しい持ち方をして操作をすることも大切なポイントになります。

    2−1執筆状変法


     第1指(親指)と第2指(人差し指)でスケーラーを把持します。
     第2指は指の先端から2番目の関節を曲げた状態で保つ。
     第3指を第2指の先、どう即の頸部付近におく。
     鉛筆を持つような持ち方ですが、ポイントは、第1指は、第2指と第3指の中央付近におき、
     三角形を作るように指を位置させます。
     そして、把柄部は第1指の付け根まで落とさないことがポイントです。

    3.スケーラーの動かし方


     スケーラーの動かし方には3種類の動かし方があります。
     ①前腕回転運動:肘から腕を動かして操作を行う方法
     ②手指屈伸運動:指の関節運動で操作を行う方法
     ③手根関節運動:手首を視点とし、上下に動かして操作を行う方法

    4.固定の取り方


    4-1正しい固定の取り方


     固定は、ほとんどの場合は、第4指(薬指)で固定を行います。
     固定の位置は、施術歯、臨在歯の切縁、または咬合面におくことが一般的です。

    4-2誤った固定の取り方


     固定指が横に倒れている状態での固定は、スケーラーも横に倒れてしまい、
     刃部も歯面に対しての角度が狭くなることから、
     固定指が横に倒れないようにおくことを意識してください。

    4-3固定のポイント


     固定指は切縁に置き、固定指を起こすことで適正な角度を確保することができます。
     普段の臨床で、歯石が取りにくかったり、スケーラーの先端が歯にあたっていないように感じている方は、
     固定が倒れている場合もありますので、一度、固定の取り方を見直してみてください。

    5.部位ごとの操作方法


     まず、持ち方、動かし方、固定の取り方を理解した上で、操作を行います。

    5-1下顎前歯部


     下顎前歯に関してはほとんどの操作が12時のポジションから操作をすることができます。
     下顎前歯舌 側部分は、12時のポジションから操作を行い、左手でミラーを持ち、
     ミラーは舌の排除、鏡視、ライティングの目的があります。
     右手にスケーラーを持ち、固定を臨在歯の切縁に取り、操作を行っていきます。
     前腕回転運動または、手指屈伸運動の操作を行います。

    5-2スケーラー操作の注意点


    ※スケーラーの挿入角度について
     グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついていますので、
     挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入しましょう。
     0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。
    ※刃部の角度を意識する
     刃部の先端1〜2mmを歯頸部に適合させ、刃部が歯面から離れないように操作を行います。
     刃部が歯肉の方向へ向いていると、歯肉を傷つけてしまいますので、
     常に歯頸部に添わせながら操作を行います。
     そのために、把持している第1指(親指)と第2指(人差し指)を少しづつ回転させながら、
     1〜2mmのストロークで歯頸線に沿って隣接面へ移動をさせるよう操作を行います。
     歯の表面は湾曲しているので、湾曲に沿わせて操作をしていくイメージです。
     指で少しづつ回転させ、刃部が歯面から離れないように操作を行いましょう。

    5-3下顎前歯唇側(右側遠心、左側近心)


     すべての操作を12時のポジションから操作をすることができますが、
     下顎前歯唇側(右側遠心、左側近心)は、余計な力をかけることなく、
     操作を行えるのが、8時のポジションです。
     通常、12時の位置からの操作では、側方圧をかけて操作を行いますが、
     8時のポジションからだと余計な力をかけることなく、操作がスムーズに行えます。
     普段、12時のポジションからの操作で、歯石の取り残しが目立つ場合は、
     8時のポジションを試してみてください。

    5-4上顎前歯


     上顎の前歯は11時〜12時のポジションから操作を行います。
     操作方法は、前腕回転運動、または、手指屈伸運動の操作で行います。
     左手でミラーを持ち、口唇の排除を行います。右手でスケーラーを持ち、固定は臨在歯の切縁にとります。
     前歯口蓋側(左上)は、13時の位置から直視で 操作をすることもできますが、
     できるだけ鏡視で施術できるように練習することで姿勢を保つことが可能になります。
     拡大鏡を使用する場合は、どの部位も鏡視での施術になりますので、練習をしておくとよいでしょう。
     前歯口蓋側(右上)は、8時のポジションから操作を行います。
     右上口蓋側は、直視で施術を行うことができるが、こちらも鏡視での施術を練習するとよいでしょう。
     左手でミラーを持ち、頬粘膜を排除し、右手でスケーラーを持ち、固定は臨在歯の切縁に置いて操作を行います。

    まとめ


     スケーラー操作でのポイントとして、固定を適切に取ることです。
     固定は、切縁におき、固定指を起こすことで適正な角度を確保することができます。
     スケーラーの挿入は0度挿入をおこない、ゆっくりおこして操作を行いましょう。
     スケーラーの動かし方として、刃部の先端1〜2mmを歯頸部に適合させ、
     刃部が歯面から離れないように操作を行うことで歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。

    DHマネジメント協会 公式サイト

  • 左下臼歯編 スケーリング基本操作 07:35

    スケーラーの基本操作について解説した動画です。
    臼歯のスケーラー操作の基本は、スケーラーの角度がポイントです。
    特に、歯石を取り残しやすい最後臼歯遠心などのスケーラー操作を
    動画を通じて学ぶことができます。

    動画内容


    1.グレーシーキュレットについて
    2.スケーラーの動かし方
    3.固定の取り方
    4.部位ごとの操作方法
    5.まとめ

    詳細


    臼歯部で使用するスケーラーは7/8、9/10、11/12、13/14のスケーラーを使用します。
    7/8、9/10のスケーラーは臼歯部の歯頸部中央部分に使用します。
    11/12は近心部分、13/14は遠心部分に使用します。

    1.グレーシーキュレットについて


    グレーキュレットの特徴は、刃部には先端のへ片側のみに刃がついていることです。

    1−1先端部分の名称


    先端:刃部
    1番目の屈曲:第一シャンク
    2番目の屈曲:第二シャンクと呼ばれています。

    2.スケーラー動かし方


    スケーラーの動かし方には3種類の動かし方があります。
    ①前腕回転運動:肘から腕を動かして操作を行う方法
    ②手指屈伸運動:指の関節運動で操作を行う方法
    ③手根関節運動:手首を視点とし、上下に動かして操作を行う方法

    2-1スケーラーの持ち方(執筆状変法)


    第1指(親指)と第2指(人差し指)でスケーラーを把持します。
    第2指は指の先端から2番目の関節を曲げた状態で保つ。
    第3指を第2指の先、どう即の頸部付近におく。
    鉛筆を持つような持ち方ですが、ポイントは、第1指は、第2 指と第3指の中央付近におき、三角形を作るように指を位置させます。
    そして、把柄部は第1指の付け根まで落とさないことがポイントです。

    3.固定の取り方


    前腕回転運動、手指屈伸運動の場合、固定は臨在歯の切縁におきます。
    固定は、緑のマークがあるように、第4指(薬指)の3分の1の面を切縁に固定するイメージおくことで、臼歯部を安定してスケーラー操作を行うことができるようになります。
    手根関節運動の場合は、咬合面に固定をとります。
    この際、手の甲が咬合面と平行になるように固定をおくことがポイントです。
    第4指(薬指)の固定は、緑のマークがあるように、全体的に咬合面になるように固定をとります。
    手の甲が咬合面と平行になっていなければ、手根関節運動の動きで操作をすることができませんので、意識するのは、手の甲が咬合面と平行になっているかどうかです。

    4.部位ごとの操作方法(左下臼歯)


    4-1左下臼歯頬 側


    左下臼歯頬は、9時のポジションから操作を行います。
    9時の位置からでは、鏡視での操作になり、固定は臨在歯の遠心咬頭におきます。(緑の丸がついている部分です)
    近心、遠心とも、第一シャンクが歯軸と平行になるように、鏡で確認しながら添わせ、隣接面まで操作を行います。
    前腕回転運動、手指屈伸運動で操作を行っていきます。

    ※スケーラーの挿入角度について
    グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついていますので、
    挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入しましょう。
    0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。
    ※刃部の角度を意識する
    刃部の先端1〜2mmを歯頸部に適合させ、刃部が歯面から離れないように操作を行います。
    刃部が歯肉の方向へ向いていると、歯肉を傷つけてしまいますので、常に歯頸部に添わせながら操作を行います。
    そのために、把持している第1指(親指)と第2指(人差し指)を少しづつ回転させながら、1〜2mmのストロークで歯頸線に沿って隣接面へ移動をさせるよう操作を行います。歯の表面は湾曲しているので、湾曲に沿わせて操作をしていくイメージです。
    指で少しづつ回転させ、刃部が歯面から離れないように操作を行いましょう。

    4-2左下臼歯舌側


    左下臼歯舌側は9時のポジションから操作を行います。
    この部位は直視できますので、左手でミラーを持ち、舌の排除を行います。
    挿入方法は、同様に、0度で挿入し、第1シャンクが歯軸と平行になるように沿わせて操作を行います。

    4-3右下最後臼歯(遠心)


    最後臼歯の遠心は、8時のポジションから、手根関節運動で操作を行います。
    手の甲が咬合面と平行になるように固定をとり、手首の上下運動でスケーラーを操作していきます。

    4-4左下臼歯舌側(中央)


    左下臼歯舌側中央部分は、キュレットの7/8を使用します。
    垂直ストロークは縦にスケーラーを動かす方法で、水平ストロークは横にスケーラーを動かす方法になります。
    ◾️垂直ストローク
    垂直ストロークは9時のポジションから操作を行います。刃部の1〜2mmをポケット内に挿入し、刃部がポケット内からでないように垂直ストロークを行っていきます。

    ◾️水平ストローク
    水平ストロークも9時のポジションから操作を行います。刃部の1〜2mmをポケット何に挿入し、刃部がポケット内からでないように水平にストロークを行っています。

    まとめ


    グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついていますので、
    挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入しましょう。
    0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。

    前腕回転運動、手指屈伸運動の場合、固定は臨在歯の切縁にとります。
    手根関節運動の場合は、手の甲が咬合面と平行になるようにし、固定を咬合面にとります。

    DHマネジメント協会 公式サイト

  • 右下臼歯編 スケーリング基本操作 07:11

    スケーラーの基本操作について解説した動画です。
    臼歯のスケーラー操作をスムーズ行うために
    ポジションと固定について再確認ができます。
    術者視点の動画で分かりやすく解説します。

    動画内容


    1.グレーシーキュレットについて
    2.スケーラーの動かし方
    3.固定の取り方
    4.部位ごとの操作方法
    5.まとめ

    詳細


    臼歯部で使用するスケーラーは7/8、9/10、11/12、13/14のスケーラーを使用します。
    7/8、9/10のスケーラーは臼歯部の歯頸部中央部分に使用します。
    11/12は近心部分、13/14は遠心部分に使用します。

    1.グレーシーキュレットについて


    グレーキュレットの特徴は、刃部には先端のへ片側のみに刃がついていることです。

    1-1先端部分の名称


    先端:刃部
    1番目の屈曲:第一シャンク
    2番目の屈曲:第二シャンクと呼ばれています。

    2.スケーラーの動かし方


    スケーラーの動かし方には3種類の動かし方があります。
    ①前腕回転運動:肘から腕を動かして操作を行う方法
    ②手指屈伸運動:指の関節運動で操作を行う方法
    ③手根関節運動:手首を視点とし、上下に動かして操作を行う方法

    2-1スケーラーの持ち方(執筆状変法)


    第1指(親指)と第2指(人差し指)でスケーラーを把持します。
    第2指は指の先端から2番目の関節を曲げた状態で保つ。
    第3指を第2指の先、どう即の頸部付近におく。
    鉛筆を持つような持ち方ですが、ポイントは、第1指は、第2_指と第3指の中央付近におき、三角形を作るように指を位置させます。
    そして、把柄部は第1指の付け根まで落とさないことがポイントです。

    3.固定の取り方


    前腕回転運動、手指屈伸運動の場合、固定は臨在歯の切縁におきます。
    固定は、緑のマークがあるように、第4指(薬指)の3分の1の面を切縁に固定するイメージおくことで、臼歯部を安定してスケーラー操作を行うことができるようになります。
    手根関節運動の場合は、咬合面に固定をとります。
    この際、手の甲が咬合面と平行になるように固定をおくことがポイントです。
    第4指(薬指)の固定は、緑のマークがあるように、全体的に咬合面になるように固定をとります。
    手の甲が咬合面と平行になっていなければ、手根関節運動の動きで操作をすることができませんので、意識するのは、手の甲が咬合面と平行になっているかどうかです。

    4.部位ごとの操作方法


    4-1右下臼歯頬側(近心・遠心)


    8時~9時のポジションで施術を行います。
    固定は、臨在歯の遠心咬頭におきます。(緑のマークのある部分です)
    操作方法は、手指屈伸運動や、手根関節運動が主な操作です。
    第一シャンクが歯軸と平行になるように確認しながら沿わせ、刃部が歯面から離れないように操作を行います。
    ※スケーラーの挿入角度について
    グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついていますので、
    挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入しましょう。
    0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。
    ※刃部の角度を意識する
    刃部の先端1~2mmを歯頸部に適合させ、刃部が歯面から離れないように操作を行います。
    刃部が歯肉の方向へ向いていると、歯肉を傷つけてしまいますので、常に歯頸部に添わせながら操作を行います。
    そのために、把持している第1指(親指)と第2指(人差し指)を少しづつ回転させながら、1~2mmのストロークで歯頸線に沿って隣接面へ移動をさせるよう操作を行います。歯の表面は湾曲しているので、湾曲に沿わせて操作をしていくイメージです。
    指で少しづつ回転させ、刃部が歯面から離れないように操作を行いましょう。

    4-2右下臼歯舌側(近心・遠心)


    13時のポジションから操作を行います。ミラーは患者の左側から挿入し、舌の排除を行います。
    固定は、臨在歯の頬側咬頭にとります。
    患者さんへ少し右を向いてもらうと操作がスムーズになります。

    4-3右下臼歯最後臼歯(遠心)


    最後臼歯の遠心は、8時のポジションから、手根関節運動で操作を行います。
    手の甲が咬合面と平行になるように固定をとり、手首の上下運動でスケーラーを操作していきます。

    4-4右下臼歯舌側(中央)


    右下臼歯舌側中央部分は、キュレットの7/8を使用します。
    垂直ストロークは縦にスケーラーを動かす方法で、水平ストロークは横にスケーラーを動かす方法になります。
    ◾️垂直ストローク
    垂直ストロークは12時のポジションから操作を行います。刃部の1~2mmをポケット内に挿入し、刃部がポケット内からでないように垂直ストロークを行っていきます。

    ◾️水平ストローク
    水平ストロークは9時のポジションから操作を行います。刃部の1~2mmをポケット何に挿入し、刃部がポケット内からでないように水平にストロークを行っていきます。
    見えにくい場合は、ミラーを用いて、鏡視することで挿入がスムーズに行えます。

    まとめ


    グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついていますので、
    挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入しましょう。
    0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。

    前腕回転運動、手指屈伸運動の場合、固定は臨在歯の切縁にとります。
    手根関節運動の場合は、手の甲が咬合面と平行になるようにし、固定を咬合面にとります。

    DHマネジメント協会 公式サイト

  • 左上臼歯編 スケーリング基本操作 05:55

    スケーラーの基本操作について解説した動画です。
    臼歯のスケーラー操作をスムーズ行うために
    ポジションと固定について再確認ができます。
    術者視点の動画で分かりやすく解説します。

    動画内容


    1.グレーシーキュレットについて
    2.スケーラーの動かし方
    3.固定の取り方
    4.部位ごとの操作方法
    5.まとめ

    詳細


    臼歯部で使用するスケーラーは7/8、9/10、11/12、13/14のスケーラーを使用します。
    7/8、9/10のスケーラーは臼歯部の歯頸部中央部分に使用します。
    11/12は近心部分、13/14は遠心部分に使用します。

    1.グレーシーキュレットについて


    グレーキュレットの特徴は、刃部には先端のへ片側のみに刃がついていることです。

    1−1先端部分の名称


    先端:刃部
    1番目の屈曲:第一シャンク
    2番目の屈曲:第二シャンクと呼ばれています。

    2.スケーラー動かし方


    スケーラーの動かし方には3種類の動かし方があります。
    ①前腕回転運動:肘から腕を動かして操作を行う方法
    ②手指屈伸運動:指の関節運動で操作を行う方法
    ③手根関節運動:手首を視点とし、上下に動かして操作を行う方法

    2-1スケーラーの持ち方(執筆状変法)


    第1指(親指)と第2指(人差し指)でスケーラーを把持します。
    第2指は指の先端から2番目の関節を曲げた状態で保つ。
    第3指を第2指の先、どう即の頸部付近におく。
    鉛筆を持つような持ち方ですが、ポイントは、第1指は、第2 指と第3指の中央付近におき、三角形を作るように指を位置させます。
    そして、把柄部は第1指の付け根まで落とさないことがポイントです。

    3.固定の取り方


    前腕回転運動、手指屈伸運動の場合、固定は臨在歯の切縁におきます。
    固定は、緑のマークがあるように、第4指(薬指)の3分の1の面を切縁に固定するイメージおくことで、臼歯部を安定してスケーラー操作を行うことができるようになります。

    4.部位ごとの操作方法(左上臼歯)


    4-1左上臼歯頬 側


    左上臼歯頬は、11時から12時のポジションから操作を行います。
    最後臼歯遠心は鏡視るで確認し、操作を行います。
    固定は、隣在歯か2歯手前の口蓋咬頭にとります。
    第一シャンクが歯軸と平行になるように鏡で確認しながら沿わせ、隣接面まで挿入していきます。
    臼歯頬 側は、前腕回転運動または、手指屈伸運動で操作を行っていきます。

    ※スケーラーの挿入角度について
    グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついていますので、
    挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入しましょう。
    0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。

    ※刃部の角度を意識する
    刃部の先端1〜2mmを歯頸部に適合させ、刃部が歯面から離れないように操作を行います。
    刃部が歯肉の方向へ向いていると、歯肉を傷つけてしまいますので、常に歯頸部に添わせながら操作を行います。
    そのために、把持している第1指(親指)と第2指(人差し指)を少しづつ回転させながら、1〜2mmのストロークで歯頸線に沿って隣接面へ移動をさせるよう操作を行います。歯の表面は湾曲しているので、湾曲に沿わせて操作をしていくイメージです。
    指で少しづつ回転させ、刃部が歯面から離れないように操作を行いましょう。

    4-2左上臼歯口蓋側


    左上臼歯口蓋側は9時のポジションから操作を行います。
    この部位は直視できますので、左手でミラーを持ち、舌の排除、ライティングを行います。
    固定は、第4指の背面で頬粘膜を排除しながら、指の先端を頬側咬頭におきます。
    挿入方法は、同様に、0度で挿入し、第1シャンクが歯軸と平行になるように沿わせて操作を行います。
    固定がとりにくい部位でもありますので、練習を行いましょう。

    4-3左上臼歯口蓋側(中央)


    左上臼歯口蓋側中央部分は、キュレットの7/8を使用します。
    垂直ストロークは縦にスケーラーを動かす方法で、水平ストロークは横にスケーラーを動かす方法になります。
    ◾️垂直ストローク
    垂直ストロークは9時のポジションから操作を行います。刃部の1〜2mmをポケット内に挿入し、刃部がポケット内からでないように垂直ストロークを行っていきます。

    ◾️水平ストローク
    水平ストロークも9時のポジションから操作を行います。刃部の1〜2mmをポケット何に挿入し、刃部がポケット内からでないように水平にストロークを行っています。

    まとめ


    グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついていますので、
    挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入しましょう。
    0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。

    前腕回転運動、手指屈伸運動の場合、固定は臨在歯の切縁に固定をとります。

    DHマネジメント協会 公式サイト

  • 右上臼歯編 スケーリング基本操作 06:47

    スケーラーの基本操作について解説した動画です。
    臼歯のスケーラー操作をスムーズ行うために
    ポジションと固定について再確認ができます。
    術者視点の動画で分かりやすく解説します。

    動画内容


    1.グレーシーキュレットについて
    2.スケーラーの動かし方
    3.固定の取り方
    4.部位ごとの操作方法
    5.まとめ

    詳細


    臼歯部で使用するスケーラーは7/8、9/10、11/12、13/14のスケーラーを使用します。
    7/8、9/10のスケーラーは臼歯部の歯頸部中央部分に使用します。
    11/12は近心部分、13/14は遠心部分に使用します。

    1.グレーシーキュレットについて

    グレーキュレットの特徴は、刃部には先端のへ片側のみに刃がついていることです。

    1−1先端部分の名称


    先端:刃部
    1番目の屈曲:第一シャンク
    2番目の屈曲:第二シャンクと呼ばれています。

    2.スケーラー動かし方


    スケーラーの動かし方には3種類の動かし方があります。
    ① 前腕回転運動:肘から腕を動かして操作を行う方法
    ② 手指屈伸運動:指の関節運動で操作を行う方法
    ③ 手根関節運動:手首を視点とし、上下に動かして操作を行う方法

    2-1スケーラーの持ち方(執筆状変法)


    第1指(親指)と第2指(人差し指)でスケーラーを把持します。
    第2指は指の先端から2番目の関節を曲げた状態で保つ。
    第3指を第2指の先、どう即の頸部付近におく。
    鉛筆を持つような持ち方ですが、ポイントは、第1指は、第2 指と第3指の中央付近におき、三角形を作るように指を位置させます。
    そして、把柄部は第1指の付け根まで落とさないことがポイントです。

    3.固定の取り方


    前腕回転運動、手指屈伸運動の場合、固定は臨在歯の切縁におきます。
    固定は、緑のマークがあるように、第4指(薬指)の3分の1の面を切縁に固定するイメージおくことで、臼歯部を安定してスケーラー操作を行うことができるようになります。

    4.部位ごとの操作方法(右上臼歯)


    4-1右上臼歯頬 側


    右上臼歯頬は、9時のポジションから操作を行います。
    ミラーは術者側から(手前)から挿入し、ミラーと重ならないように、患者の足元方向からスケーラーを挿入します。
    第一シャンクが歯軸と平行になるように鏡で頬粘膜を排除しながら沿わせ、隣接面まで挿入していきます。
    臼歯頬 側は、前腕回転運動または、手指屈伸運動で操作を行っていきます。

    ※スケーラーの挿入角度について
    グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついていますので、
    挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入しましょう。
    0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。

    ※刃部の角度を意識する
    刃部の先端1〜2mmを歯頸部に適合させ、刃部が歯面から離れないように操作を行います。
    刃部が歯肉の方向へ向いていると、歯肉を傷つけてしまいますので、常に歯頸部に添わせながら操作を行います。
    そのために、把持している第1指(親指)と第2指(人差し指)を少しづつ回転させながら、1〜2mmのストロークで歯頸線に沿って隣接面へ移動をさせるよう操作を行います。歯の表面は湾曲しているので、湾曲に沿わせて操作をしていくイメージです。
    指で少しづつ回転させ、刃部が歯面から離れないように操作を行いましょう。

    4-2右上臼歯口蓋側


    右上臼歯口蓋側は13時のポジションから操作を行います。
    この部位は直視できますが、ミラーを使用する 時は、患者の左側から挿入して、ライティングを行います。
    固定は、第4指の背面で頬粘膜を排除しながら、施術歯、または、1歯前方の頬側咬頭におきます。

    挿入方法は、同様に、0度で挿入し、第1シャンクが歯軸と平行になるように沿わせて操作を行います。
    固定がとりにくい部位でもありますので、練習を行いましょう。

    4-3右上臼歯口蓋側(中央)


    右上臼歯口蓋側中央部分は、キュレットの7/8を使用します。
    垂直ストロークは縦にスケーラーを動かす方法で、水平ストロークは横にスケーラーを動かす方法になります。

    ◾️水平ストローク
    水平ストロークは13時のポジションから操作を行います。刃部の1〜2mmをポケット何に挿入し、刃部がポケット内からでないように水平にストロークを行っています。

    ◾️垂直ストローク
    垂直ストロークも13時のポジションから操作を行います。刃部の1〜2mmをポケット内に挿入し、刃部がポケット内からでないように垂直ストロークを行っていきます。

    中央部分のスケーラー操作は、刃部が近心方向に向けて操作をすることを意識してください。

    まとめ


    グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついていますので、
    挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入しましょう。
    0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。
    固定の取り方は、前腕回転運動、手指屈伸運動の場合、固定は臨在歯の切縁に固定をとります。

    DHマネジメント協会 公式サイト

  • 最後臼歯遠心編 スケーリング基本操作 07:36

    スケーラーの最後臼歯遠心における応用操作について解説した動画です。
    最後臼歯遠心の操作をもっとスムーズに行いたい、
    快適な施術ができるようになりたいと思っている方へむけた、
    臼歯遠心の応用操作を動画でマスターできる内容です。

    動画内容


    1.グレーシーキュレットについて
    2.スケーラーの動かし方
    3.固定の取り方
    4.部位ごとの操作方法
    5.まとめ

    詳細


    最後臼歯遠心の操作をもっとスムーズに行いたい。
    快適な施術をおこないたいと思っている方のために、最後臼歯遠心の応用的操作について解説していきます。

    1.使用スケーラーについて


    最後臼歯遠心で使用するスケーラーは、7/8,9/10,13/14のスケーラーを用います。
    グレーキュレットの特徴は、刃部には先端のへ片側のみに刃がついていることです。

    1-1先端部分の名称


    先端:刃部
    1番目の屈曲:第一シャンク
    2番目の屈曲:第二シャンクと呼ばれています。

    2.水平ストロークについて


    最後臼歯遠心はスケーラーを水平方向に動かして、操作をおこなっていきます。
    普段は、上下に動かして操作をおこないますが、水平に動かして操作をする方法を用います。

    ①水平ストロークの際のスケーラーの持ち方
     スケーラーはハンドルを長めに把持して、固定点は臼歯の咬合面にとります。
     犬歯に取ることも可能です。

    ②執筆上変法の持ち方ではなく、親指の付け根まで落ちるような持ち方をします。

    ③7/8のスケーラーの場合は、8番を使用して操作をおこないます。
     水平に操作を行う際には、挿入角度を気をつけ、歯肉を傷つけないように操作をしていきます。
     13/14のスケーラーの場合は、14番を使用します。
     挿入する際に0度の状態で挿入し、第一シャンクが歯と並行になる状態で水平ストロークを行っていきます。
     気をつけたいポイントは、第一シャンクが歯に沿っていること、歯面から離れないようにすることを意識して操作を行っていきます。

    3.固定の取り方


    固定の取り方は、対角固定で反対側の小臼歯に固定を置く方法で、小臼歯の咬合面または、犬歯の切縁におくこともできます。
    それぞれ、みてきます。

    4.部位ごとの操作方法


     ①左上最後臼歯遠心
      ポジション:9時
      ヘッドレスト:後方へ
      患者の顔:左へ
      スケーラー:8番または14番を使用します。
      最後臼歯遠心はミラーで確認をしながら操作を行っていきましょう。

     ②左下最後臼歯遠心
      ポジション:8~9時
      ヘッドレスト:前方へ
      患者の顔:左へ
      スケーラー:8番または14番を使用します。
      8~9時のポジションで自分のやりやすいポジションを見つけてみてください。

     ③右上最後臼歯遠心
      ポジション:15時
      ヘッドレスト:後方へ
      患者の顔:右へ
      スケーラー:8番または14番を使用します。
      普段は、15時の位置から操作をすることは少ないと思いますので、
      15時の位置からの挿入角度や挿入方法などを意識して、何度も練習を行ってください。

     ④右下最後臼歯遠心
      ポジション:15時
      ヘッドレスト:前方へ
      患者の顔:右へ
      スケーラー:8番または14番を使用します。
      普段は、15時の位置から操作をすることは少ないと思いますので、
      15時の位置からの挿入角度や挿入方法などを意識して、何度も練習を行ってください。

    5.まとめ


    最後臼歯遠心の水平ストロークの操作の場合のポジショニングは
    9時または15時のポジションでおこないます。
    固定は、反対側の対角固定をとって操作をおこないます。
    挿入角度を気をつけて、第一シャンクが歯軸と並行になっているか確認をして操作を行っていきます。
    歯肉に当たっていないか、歯肉に傷をつけていないかをしっかり確認しながら操作を行っていきましょう。

    最後臼歯遠心は患者さん自身も磨きにくい部位でもありますし、
    私たちもアプローチしにくい部位でもありますので、
    患者さんにとって快適な施術を行えるようになんども練習を行ってみましょう。

    DHマネジメント協会 公式サイト

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