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歯の移植・再植立の臨床と実際 〜欠損補綴に対する外科的アプローチ〜 (全6回)

歯牙欠損後の治療に関しては、先生方もご存じの通り固定性補綴装置、可撤性補綴装置が選択肢として挙げられます。 しかしそこに自身の歯の移植という新たな選択肢を提示できれば、患者様の選択を広げられることが出来るのではないでしょうか。 本動画では歯の移植・再植に関しておさえておきたいポイント・知識が習得できます。

  • 歯牙移植・再植を行う時の3つのポイント│新名主 耕平先生 #1 11:13

    先生方の医院にICRのClass4の患者さんが来院されたとき、どのような診断をしてどのような対策をされるでしょうか。
    診断・対応は重要なポイントになっていくと思います。ICRのClass4の治療計画としては抜歯後に何らかの補綴治療を行うとなります。
    しかし分類のセオリー上、そのような治療計画となった歯を数年後も保存できるのであれば、その方法を知りたいと思うはずです。
    この動画を通して、新名主耕平先生に実際に扱った症例を挙げていただきながら歯牙保存のテクニックを裏付けを通し説明していただいております。

    移植・再植を行うときには3つのポイントがあります。
    本動画ではその中のContact surfaceと検歯について写真を提示していただきながら、簡潔に解説していただいております。
    抜歯と診断されたが自分自身の歯を残したいという患者さんに対して、希望に沿えられるように移植・再植について学びませんか。

  • ハイドロキシアパタイトとは / 歯間乳頭再生のためのガイドライン│新名主 耕平先生 #2 13:28

    #1で説明していただいたContact surfaceの考えを用い、症例の歯牙保存について新名主耕平先生に解説していただいております。
    このとき重要なのはハイドロキシアパタイトの析出に有利な条件に持っていくことです。
    そしてハイドロキシアパタイトの特性について歯科医師こそが知っておくべきではないかと、新名主先生は仰っています。
    ハイドロキシアパタイトの析出に有利なpHについてもグラフを用いてわかりやすく解説してくださっています。
    Contact surfaceや検歯というテクニックを用いることで移植や再植が成り立っていきます。

    症例2では破折した歯に対しての治療について考えていきます。
    移植・再植をするかに関して歯冠乳頭再生のためのガイドラインが参考になります。
    症例を通して抜歯ありきで補綴を考えるのではなく、検歯を行ってからでも、きちんとした裏付けがあれば抜歯は遅くはないということが学べます。
    破折歯と出会ったとき、抜歯をして補綴治療に進むという考えだけでなく、歯牙保存を行い補綴治療に進めたら選択肢も広がるとは思いませんか。

  • 若年者の歯牙欠損と移植成功のカギとなるMorreesの分類│春日 太一先生 #3 14:54

    春日太一先生より幼若永久歯を用いた歯の移植について説明していただいております。
    幼若永久歯の歯の移植は、若年者の歯の移植の第一選択になる可能性が高い治療法になると春日先生は仰っています。
    若年者に歯牙欠損が生じた場合、従来の補綴治療法の中で天然歯支台の固定性補綴装置とインプラント支台の固定性補綴装置は禁忌となり、学術的には患者様の成長に合わせて可撤性補綴装置を作り変えることが正しいとされています。

    しかし実際に15〜19歳の患者様の中で可撤性補綴装置を装着している方は0%であり、補綴物を装着していない方が100%であるということが現状です。
    そこで今後の治療として保隙の役割もあり、歯髄治癒の効果もある幼若永久歯の移植が有効になってくると言えます。
    実際の移植の様子の動画を流してくださり、術中のポイントも解説してくださっているので、大変分かりやすい内容となっています。
    移植成功の条件を学び歯牙欠損してしまった患者様へ新たな治療を提案しませんか。

  • ドナー歯の決定基準と移植の成功基準│春日 太一先生 #4 12:48

    引き続き春日太一先生による幼若永久歯を用いた歯の移植について説明していただいております。
    症例を4つ取り上げていただき、その症例のどのような点を注目すべきか、また移植時に使用する歯の選定についても説明していただきました。
    移植手術の移植直後・術後数か月経過したレントゲン写真、術前・術中・術後の写真など資料を多く用いて解説していただいております。
    ドナー歯の候補がいくつかある際、どのような基準でドナー歯を決定しているか、移植の成功基準についてもお話していただいているので、参考になります。

    ここまでの講義で日本における若年者の歯牙欠損後の補綴治療率が0%であるという事実を学びました。
    自分が固定性補綴治療が適応できない年齢で歯牙を失ったとき、可撤性補綴装置は歯科について学んでいなかったら、やはり抵抗があると考えます。
    過去の報告によりドナー歯となりうるR3/4またはRc期の幼若永久歯の移植により歯髄治癒が90%の確率で期待可能であると春日先生は仰っています。
    幼若永久歯の移植により可撤性補綴装置からの脱却を試みれるのではないでしょうか。
    動画をご覧いただき、先生方にも明日からの臨床の参考にしていただきたいです。

  • 移植の成否に影響を及ぼす因子と3Dレプリカを使用した術前シミュレーション│山崎 新太郎先生 #5 16:02

    山崎新太郎先生よるレプリカを用いた歯の移植の術前診断・臨床についての動画となります。
    歯の移植に限らず、どんな治療においても成功率が100%の治療法はほとんど存在しません。

    しかし治療法の性質や特性を理解して成功率が落ちる原因を理解しておけば、成功率を上げることは可能となります。
    山崎先生には移植の成否に影響を及ぼす因子から移植の術式、3Dレプリカ使用について幅広くお話いただいております。
    移植の成功のカギとなるのは先生方もご存じの通り、ドナー歯の歯周組織をどれだけ保存できるかとなります。
    歯根膜を損傷する主な原因は、移植床へのドナー歯の試適操作と長すぎる口腔外操作時間であると山崎先生は仰っています。
    この2つの項目は、術前に歯のレプリカを作成することによって解消することが出来ます。

    動画内で術前シミュレーションを行わずに移植を行った症例についても説明していただいており、術前シミュレーションの重要性を学ぶことが出来ます。移植成功率を上げるために3Dレプリカによる術前シミュレーションを検討しませんか。

  • 歯の移植にドナー歯のレプリカを用いるメリットと移植の成功基準│山崎 新太郎先生 #6 22:43

    引き続き、山崎新太郎先生よる歯の移植にドナー歯のレプリカを用いるメリット、並びに症例を3つ説明して頂きました。
    歯の移植術の成功率を上げるために行うことをまとめたスライドを提示して下さっていて、ポイントが分かりやすいです。

    そして動画の後半では新名主先生・春日先生・山崎先生により質疑応答を行っていただきました。
    3名の先生方とも丁寧に質問に対応して下さっているので、臨床の参考になります。
    歯牙の移植を新たな治療の選択肢として考えてみませんか。

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