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仰臥位で撮る口腔内写真5枚法 (全14回)

患者さんがチェアに寝ている仰臥位で撮影しよう!規格性のある口腔内写真5枚法について

  • 01.規格性のある口腔内写真と撮影の準備物、基本ポジション 01:47

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    ・規格性のある口腔内写真とは
    ・撮影のための準備物
    ・口腔内ミラーの管理方法
    ・撮影の基本ポジション

    【おさらい】
    <規格性のある口腔内写真とは>
    ・撮影の倍率、画像の明るさや色調に統一感があること
    ・常に同一条件で撮影していること
    ・構図が適切で、不要なもの(口唇、口角鉤、ミラーの縁や唾液など)が写っていないこと

    <撮影のための準備物>
    ・口腔内撮影用カメラ
    ・口角鉤
    ・側方面観用ミラー:しっかり幅のあるものが望ましい
    ・咬合面観用ミラー
    ・ミラーを温めるためのお湯またはバーナー

    <口腔内ミラーの管理方法>
    ・ミラーに傷が付くと歯牙が綺麗に映らなくなるため、取り扱いに注意する
    ・洗浄の際はグローブをはめて手洗いすると傷がつきにくい
    ・洗浄後はすぐにエアーで乾燥させ、水滴の跡が残らないようにする

    <撮影の基本ポジション>
    ・基本的には患者さんの右側に立って撮影する
    ・チェアの高さは、太ももの付け根から約15~20㎝下へ

  • 02.正面観の撮影チェックポイント 01:01

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    ・正面観撮影時の6つのチェックポイント

    【おさらい】
    <正面観撮影時の6つのチェックポイント>
    1 ピントが合っていること
    2 正中が画面の中心にあること
    3 咬合平面が平行であること
    4 口角鉤や口唇が写っておらず、口腔前庭が見えていて歯肉幅が均等であること
    5 左右対象であること
    6 粘膜や歯牙が乾燥していること

    これらを意識して撮影するようにします

  • 03.正面観の撮影ポジションと撮影手順 02:06

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    ・正面観撮影時の撮影者ポジション
    ・正面観撮影時の患者ポジション
    ・口角鉤の引く方向と撮影手順について

    【おさらい】
    <正面観を撮影する時の撮影者ポジション>
    ・撮影者は患者さんの右側に立ち、チェアの高さを太ももの付け根から15-20センチほど下になるように設定する

    <正面観を撮影する時の患者ポジション>
    ・顎を少し引いた状態で 、お顔は軽く右側に向いていただく

    <口角鉤の引く方向>
    ・咬合平面と平行になるように引いていただく
    ・挿入時は口角鉤の内面をスリーウェイシリンジを使って濡らし、下唇の中央を拾うようにかけて滑り込ませながら口角の方に移動させ、反対側も同じように挿入する
    ・口角鉤の引く方向が定まっていない状態で撮影すると、 口角鉤や口唇が写り込みやすくなるため正しい方向に引いているか必ず確認する

    <撮影手順>
    ①口角鉤を挿入する
    ②口角鉤をしっかり広げて少し手前に持ち上げ、患者さんに口角鉤の端を持っていただく
    ③撮影者の正中と患者さんの正中がぴったりと合う位置までお顔を右に向けていただく
    ④エアーをかけ、歯牙や粘膜の唾液を飛ばして乾燥させる
    ⑤撮影者のポジションから撮影時チェックポイントを確認し条件がすべて満たされていればカメラを構える(先にカメラを構えてしまうと、修正するのに時間がかかり規格写真を撮影するのが難しくなる)
    ⑥もう1度チェックポイントをクリアしていることを確認してシャッターを押したら撮影した画像を確認する

  • 04.側方面観の撮影チェックポイント 01:22

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    ・側方面観の7つのチェックポイント
    ・側方面観撮影時の注意点


    【おさらい】
    <側方面観の7つのチェックポイント>
    1 ピントが合っていること
    2 3-5番が画面の中心にあること
    3 最後臼歯(7番)が写っていること
    4 咬合平面が平行であること
    5 口角鉤や口唇が写っておらず、口腔前庭が見えていて歯肉幅が均等であること
    6 反対側の2番以降が写り込んでいないこと
    7 粘膜や歯牙が乾燥していること

    これらを意識して撮影するようにします

    <側方面観撮影時の注意点>
    ・ミラーを広げることで患者さんに苦痛を与えやすい
    →ミラーを広げる角度と7つのチェックポイントをしっかり把握し、ミラーを広げてから撮影までを短時間で終えるようにする

  • 05.右側方面観の撮影ポジションと撮影手順 02:09

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    ・右側方観撮影時の撮影者ポジション
    ・右側方面観撮影時の患者ポジション
    ・撮影手順について


    【おさらい】
    <右側方面観を撮影する時の撮影者ポジション>
    ・撮影者は患者さんの右側に立ち、チェアの高さを太ももの付け根から15-20センチほど下になるように設定する

    <右側方面観を撮影する時の患者ポジション>
    ・顎を少し引いた状態で 、お顔は軽く右側に向いていただく

    <撮影手順>
    ・正面観の続きで撮影を行う
    ①右の口角鉤を外し、左の口角鉤を緩める
    ②側方面観用ミラーを横向きにした状態で口腔内に挿入し、頬側に反転させながらミラーを移動させたら噛んでいただく(歯に当てないように・口角を広げすぎないように注意する)
    ③口角鉤の持ち手とミラーの角度が90度になるように広げる(口角鉤の持ち手と咬合平面が平行であることが望ましい)
    ④ミラーの縁と7番を1cmほど離す
    ⑤エアーをかけて歯牙や粘膜の唾液を飛ばす
    ⑥撮影者のポジションから撮影時チェックポイントを確認し条件がすべて満たされていればカメラを構える(先にカメラを構えてしまうと、修正するのに時間がかかり規格写真を撮影するのが難しくなる)
    ⑦もう1度チェックポイントをクリアしていることを確認してシャッターを押したら撮影した画像を確認する

  • 06.左側方面観の撮影ポジションと撮影手順 02:22

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    ・左側方面観を撮影する時のポジション
    ・撮影手順について


    【おさらい】
    <左側方面観を撮影する時のポジション>
    ・右側方面観を撮影時から4つ変更する
    ①撮影者の位置:患者さんのお顔の右側へ
    ②チェアの高さ:撮影者のおへそと患者さんの口元が重なる高さ
    ③患者さんのお顔の向き:正面を向いていただく
    ④ヘッドレスト:咬合平面が床と垂直になるように

    <撮影手順>
    ①口角鉤を右側に付け直し、緩めておく
    ②側方面観用ミラーを横向きにした状態で口腔内に挿入し、頬側に反転させながらミラーを移動させたら噛んでいただく(歯に当てないように・口角を広げすぎないように注意する)
    ③口角鉤の持ち手とミラーの角度が90度になるように広げる(撮影者のポジション・口角鉤の持ち手・咬合平面が一直線上に並ぶように位置付ける)
    ④ミラーの縁と7番を1cmほど離す
    ⑤エアーをかけて歯牙や粘膜の唾液を飛ばす
    ⑥撮影者のポジションから撮影時チェックポイントを確認し条件がすべて満たされていればカメラを構える(先にカメラを構えてしまうと、修正するのに時間がかかり規格写真を撮影するのが難しくなる)
    ⑦もう1度チェックポイントをクリアしていることを確認してシャッターを押したら撮影した画像を確認する

  • 07.咬合面観の撮影チェックポイント 01:14

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    ・上下咬合面観の7つのチェックポイント

    【おさらい】
    <上下咬合面観の9つのチェックポイント>
    1 ピントが合っていること
    2 画面の中心に正中がきていること
    3 最後臼歯が写っていること
    4 大臼歯の咬合面がしっかり写っていること(舌が過剰に写り込んでいない)
    5 前歯部が見切れていないこと
    6 咬合平面が平行であること
    7 左右対象であること
    8 口角鉤や口唇が写っておらず、口腔前庭が見えていて歯肉幅が均等であること
    9 粘膜や歯牙が乾燥していること

    これらを意識して撮影するようにします

  • 08.下顎咬合面観の撮影ポジションと手順 02:17

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    ・下顎咬合面観の撮影者ポジション
    ・撮影手順と撮影時の注意点について



    【おさらい】
    <下顎咬合面観の撮影者ポジション>
    ・チェアの高さ:チェアーを太腿の付け根より15~20cm下へ
    ・撮影者の位置:患者さんの右側
    ・患者さんのお顔:顎を少し上げていただき、お顔を軽く右側へ

    <撮影手順>
    ①咬合面用口角鉤で口唇(口角よりやや下側を)広げる
    ②ミラーを片方の角から順に挿入する(ミラーの裏側が上顎前歯部に触れるように広げる)
    ③口角鉤の持ち手とミラーの角度が90度になるように広げる
    ④ミラーを上顎7番を約1cm離す(ミラーと7番が近すぎると実像が映り込みやすくなるため)
    ⑤口角鉤を下顎5番あたりに移動させる
    ⑥エアーをかけ、歯牙や粘膜の唾液を飛ばす
    ⑦撮影者のポジションから撮影時チェックポイントを確認し条件がすべて満たされていればカメラを構える(先にカメラを構えてしまうと、修正するのに時間がかかり規格写真を撮影するのが難しくなる)
    ⑧もう1度チェックポイントをクリアしていることを確認してシャッターを押したら撮影した画像を確認する

    ※ミラーを口腔内に挿入により痛みや苦痛を与えやすく、舌を上げたり押さえて撮影することのより不快感が増してしまいます。
    そうならないようにするには、舌のコントロールとミラーを広げる角度・チェックポイントの把握、ミラーを広げてからシャッターを切るまでの時間を短縮できるように意識しましょう。

  • 09.上顎咬合面観撮影ポジションと手順 01:52

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    ・上顎咬合面観の撮影者ポジション
    ・撮影手順と撮影時の注意点について


    【おさらい】
    <上顎咬合面観の撮影者ポジション>
    ・チェアの高さ:チェアーを太腿の付け根より15~20cm下へ
    ・撮影者の位置:患者さんの右側
    ・患者さんのお顔:お顔を軽く右側へ向けた状態で顎を引いていただく

    <撮影手順>
    ①咬合面用口角鉤で口唇(口角よりやや上側を)広げる
    ②ミラーを片方の角から順に挿入する(ミラーの裏側が下顎前歯部に触れるように広げる)
    ③口角鉤の持ち手とミラーの角度が90度になるように広げる
    ④ミラーと上顎7番を約1cm離す(ミラーと7番が近すぎると実像が映り込みやすくなるため)
    ⑤口角鉤を上顎5番あたりに移動させる
    ⑥エアーをかけ、歯牙や粘膜の唾液を飛ばす
    ⑦撮影者のポジションから撮影時チェックポイントを確認し条件がすべて満たされていればカメラを構える(先にカメラを構えてしまうと、修正するのに時間がかかり規格写真を撮影するのが難しくなる)
    ⑧もう1度チェックポイントをクリアしていることを確認してシャッターを押したら撮影した画像を確認し、5枚法の撮影を終了します。

    ※ミラーを口腔内に挿入により痛みや苦痛を与えやすい部位です。
    そうならないようにするには、ミラーを広げる角度・チェックポイントの把握、ミラーを広げてからシャッターを切るまでの時間を短縮できるように意識しましょう。

  • 10.実際の撮影手順 03:14

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    ・実際の流れで見る口腔内写真5枚法の撮影

    【おさらい】
    <実際の流れ>
    1 正面観
    ・チェアの高さを太腿の付け根より15~20cm下へ設定し、患者さんの右側に立つ。
    ・口角鉤を両側に引っ掛け、口唇を排除したら噛んでいただく。
・患者さんに口角鉤をお持ちいたき、正しい方向(口角鉤の持ち手と咬合平面が平行になるよう)に引っ張るよう誘導する。
    ・唾液が目立つ場合は、エアーで飛ばす。
    ・患者さんの顎を引いていただき、お顔を少し右に向けていただく。
    ・「フラッシュが光りますので目を閉じてください。」とお伝えし、撮影する。

    2 右側方面観
    ・右側の口角鉤を外し、左側の口角鉤を緩めてお持ちいただく。
    ・「鏡を入れます。」とお伝えし、側方面観用ミラーを挿入する(横向きに挿入してから口腔内で回転させて広げる)。
    ・患者さんに軽く右を向いていただく。
    ・口角鉤の持ち手とミラーが90度になるように調整し、撮影する。
    ・ミラーを外す。

    3 左側方面観
    ・右側に掛けていた口角鉤を左側に引っ掛ける。
    ・チェアの高さを変更する(患者さんの口元と撮影者のおへそが重なるあたり)。
    ・患者さんに顎を上げていただく。
    ・側方面観用ミラーを挿入する。
    ・患者さんに正面を向いていただき、口角鉤の持ち手とミラーが90度になるように調整してから撮影する。
    ・口角鉤とミラーを外す。

    4 下顎咬合面観
    ・咬合面観用の口角鉤を下唇に引っ掛け、ハの字になるよう引っ張っていただく。
    ・チェアの高さを太腿の付け根より15~20cm下へ設定する
    ・お顔を少し右に向けていただき、ミラーを挿入する。
    ・ミラーの挿入後、口角鉤の位置と角度を調整しお口を大きく開けていただき撮影する。
    ・ミラーを外す。

    5 上顎咬合面観
    ・口角鉤を上唇に引っ掛け、ハの字になるよう引っ張っていただく。
    ・患者さんに顎を引いていただき、、口角鉤の持ち手とミラーが90度になるように調整してから撮影する。
    ・口角鉤とミラーを外し、5枚法の撮影を終了する

  • 11.規格外写真とその対策(正面観) 02:36

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    ・規格性のある口腔内写真とは
    ・5枚法正面観の規格外写真とその対策

    【おさらい】
    規格性のある写真が撮れないとお悩みの方、答えは写真の中にあります

    <規格性のある口腔内写真とは>
    ・撮影の倍率、画像の明るさや色調を標準化すること
    ・常に同一条件で撮影していること
    ・構図が適切で、不要なもの(口唇、口角鉤、ミラーの縁や唾液など)が写っていないこと

    <5枚法正面観の規格外写真とその対策>
    写真例1
    [規格外ポイント]
    ・歯肉幅が不均等
    ・口角鉤、口唇が写り込んでいる

    [改善ポイント]
    ・口角鉤:持ち手を咬合平面と平行に引く
    ・カメラを構えるタイミング:上下の歯肉幅が均等に見えているか確認してからカメラを構える

    写真例2
    [規格外ポイント]
    ・正中がズレている
    ・口角鉤、口唇が写り込んでいる
    ・正面から撮影できていない
    →患者さんの左側から撮影するとこのような写真になりやすい

    [改善ポイント]
    ・カメラを構える前に正中のズレを確認し、患者さんと撮影者のお顔が向き合うようにポジションを調整する

  • 12.規格外写真とその対策(側方面観)その1 02:17

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    ・5枚法側方面観の規格外写真とその対策

    【おさらい】
    *写真例1*
    [規格外ポイント]
    ・ミラー、カメラの位置がズレている
    ・口唇とミラーの縁、指が写り込んでいる

    [改善ポイント]
    ・撮影倍率:倍率が2.0以上(2.3や2.5)になっている場合は、広範囲が撮影できるため指が写り込みやすい
    ・カメラの構図:カメラを構えてからモニター枠の中心に咬合平面を合わせ、シャッターを切る

    *写真例2*
    [規格外ポイント]
    ・真横から撮影できていない
    ・反対側の2、3番が写り込んでいる
    ・臼歯部が小さく写っている
    ・指が写り込んでいる

    [改善ポイント]
    ・ポジション:患者さんのお顔は、右を向きすぎないようにし、正面〜やや右に向いていただく
    ・ミラーの開き方:怖がらずにしっかりと広げ、ミラーに反対側の1番までが写る角度を意識する
    ・撮影倍率:倍率が2.0以上(2.3や2.5)になっている場合は、広範囲が撮影できるため指が写り込みやすい

  • 13.規格外写真とその対策(側方面観)その2 01:54

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    ・5枚法側方面観の規格外写真とその対策


    【おさらい】
    *写真例3*
    [規格外ポイント]
    ・咬合平面が中心からズレている
    ・上顎前歯部歯肉が写っていない
    ・口唇とミラーの縁、実像が写り込んでいる

    [改善ポイント]
    ・ミラーの位置:咬合平面がミラーの中央部に平行に写っていることを確認してから、ミラーを広げる
    ・構図の調整-7番が写らない場合:7番とミラーの距離を約1cm離す
    ・構図の調整-7番が写って実像も写り込む場合:カメラを構え、モニターを確認しながら実像が映り込まないようにカメラの角度を調整する

    *写真例4*
    [規格外ポイント]
    ・ミラーと咬合平面が平行でない
    ・下顎前歯部歯肉が写っていない
    ・口唇とミラーの縁、実像が写り込んでいる

    [改善ポイント]
    ・ミラーの位置:咬合平面がミラーの中央部に平行に写っていることを確認してから、ミラーを広げる
    ・カメラを構える前に正しい構図になっているか確認する

  • 14.規格外写真とその対策(咬合面観) 02:46

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    ・5枚法咬合面観の規格外写真とその対策

    【おさらい】
    *写真例1*
    [規格外ポイント]
    ・正中が写真中央からズレている
    ・口唇とミラーの縁が写り込んでいる

    [改善ポイント]
    ・ミラーの位置:正中がミラーの中央に来るように設定してから、最後臼歯部の位置を確認し微調整を行う
    ・ポジション:患者さんと撮影者のお顔が向き合うようにポジションを調整する

    *写真例2*
    [規格外ポイント]
    ・正中が写真中央からズレている
    ・口唇とミラーの縁、実像が写り込んでいる

    [改善ポイント]
    ・ミラーの角度(指が写る時→ミラーを開く角度が足りていない、実像が写る→ミラーが最後臼歯と近すぎることが多い):ミラーの縁を最後臼歯から離してから、ミラーを対合の前歯につくくらい開いてから撮影する。この時、患者さんにもお口を大きく開けていただくようお伝えし、手早く撮影する。

    *写真例3*
    [規格外ポイント]
    ・舌が写り込んでいる
    ・歯牙が見えない

    [舌が写り込みやすい症例]
    ・舌圧が強い
    ・舌肥大
    ・臼歯部欠損など

    [改善ポイント]
    ・舌のコントロール:舌に意識を集中させないように、一度お口を閉じていただく+鼻呼吸を促す

    <まとめ>
    口腔内写真失敗の原因:倍率の設定ミス、ポジション・ミラーの位置付けミスであることが多い
    上達するには:改善ポイントを理解することが大切

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