DHのためのモチベーションの科学〜自分編〜 ご機嫌な毎日を送るためのセルフプロデュース (全5回)
歯科衛生士のお仕事でモチベーション上がってますか?井上和先生によるモチベーションシリーズ。自分のモチベーションがどこにあるか?という自己分析から、ストレスの回避の秘訣まで、歯科医院の人間関係につながる全てのエッセンスをまとめて習得できます。
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講師の井上和先生はセミナー主催のほか、週4日臨床にも携わっておられます。
またスタッフのトレーニングや講演、DENTAL DAIAMOND連載のコラム執筆などと、多岐にわたってご活躍中です。
そんな井上先生はご自分のモチベーションをどうやって上げていらっしゃるのでしょうか。
お話を聞きながら、自分の場合はどうなのか一緒に考えていきましょう。
動画の中で先生は「私のモチベーションは365日ウォーキングすること」とおっしゃっています。
なぜウォーキングがモチベーションの向上へと繋がるのでしょうか。
それはある日の出来事から気が付かれたことなのだそうです。
ある日病院に行くべきかと思うほどの腹痛が発生し、毎日の習慣であるウォーキングをするかしないか決断する状況に陥りました。
普通だったら、きっと大事をとって中止するのではないでしょうか。
しかし井上先生は、いざという時にも対処できるよう事前にしっかり準備をした上で歩いたそうです。
なぜでしょうか。
それは「やってみなくちゃわからないし、何かを言い訳に自分にウソをつきたくない」「自分をごまかしたくない」と思ったから。
自分との約束を守りたかったのだと言います。
その時にこの「自分との約束を守る」ということが、自分のモチベーションを保つ秘訣になっていると気が付いたそうです。
日々の診療をしていると、なぜか怒ってくる患者様に直面するような機会もあるでしょう。
そういう時にあなたはどう対応しますか。
上手くやっていくための井上先生の対応や考え方が、本動画の中では紹介されています。
同じ物事でも、どう捉えるかで全く別の見方ができますし、良くも悪くもなります。
また毎日をごきげんに過ごす方法として「自分の好きなことや得意なことを知っていること」もポイントだと井上先生は言います。
そして自分は何が苦手なのか、どんな時にテンションが上がりごきげんになるのかということも自己分析しておられるそうです。
このように自分をわかっていることが、セルフプロデュースに繋がります。
つまり「自分で自分のモチベーションを上げるためにどうしたら良いのか」ということもわかるようになるということです。
ぜひ、本動画内で紹介されている井上先生の対処法や考え方を参考にしてみてください。 -
井上先生は、自分がどんな時にごきげんになるのかを把握していらっしゃると言います。
それをいくつかのキーワードとして認識しているのだそうです。
例えば「考える・知る・伝える・人を動かす・教える」というキーワード。
これに共通しているのは「サポートすることが好き」ということ。
そしてそれを今のお仕事にしっかり生かしておられ、それがごきげんにいることの秘訣だそうです。
またサポート中のある歯科医院では、卒後1年目の歯科衛生士からこう言われたこともあるとのこと。
「勉強がこんなに楽しいなんて知らなかったです」
彼女は学生時代、あまり勉強が好きではなかったらしく、休日にセミナーに行ったという話を聞いた同級生は驚いたそうです。
何が彼女をそんなふうに変えたのでしょうか。
もしあなたが卒業したての自分にアドバイスをするとしたら、何と言いますか?
井上先生は「本物に教わること」「仕事を楽しそうにしている人に聞くと良い」と伝えるそうです。
例えば、これから車を買うと仮定して考えてみてください。
その時に車について車屋に聞いたら、売ろうとして良いことしか言わないかもしれない、と思いませんか。
それよりも車好きな友人に聞いた方が、その車の何が良いのか、本当のことを知ることができるのではないでしょうか。
仕事も同じで、その仕事が大好きな先輩に「何が楽しいのか、どうしたらそうなれるのか」聞くとモチベーションが上がります。
これは「興味」があるからで、その「興味からモチベーションが湧く」と井上先生はおっしゃっておられました。
でもどうしても興味が湧かないという場合は、お金を稼ぐという「興味」の持ち方も一つの方法になるかもしれません。
このように「興味を持つ」ということは、モチベーションをあげる上で非常に重要なことです。
例えばあなたが子供にTBIをする場合、健康のために歯磨きをしよう、と話をするでしょうか。
それでは子供には何も伝わりませんし、歯磨きをする気にもなってくれないことは簡単に予想できます。
それよりも褒めてあげることや楽しさ、可愛いアイテムを使うなどの方がずっと子供がやる気になってくれるのではないでしょうか。
相手の興味を引き出すことで相手のモチベーションが上がり、それによりこちらのモチベーションも上がっていきます。
双方のモチベーションが上がると、それはさらに両者にとって良い影響をもたらしてくれる、これも興味です。
動画の中では子供のTBIを例に、この「興味」の重要性についてわかりやすくお話ししてくださっています。
一方患者様のモチベーションが低く、こちらまでモチベーションが下がってしまう場合もあるでしょう。
60歳男性、メインテナンスに7年通っていながらもPCRは80%と、一向に改善されない方の症例をご紹介します。
こちらを元に、そんな時にどう対応するか、そして何が一番大切なのかを一緒に考えていきましょう。 -
4つの症例から、患者様との関わり方について考えていきましょう。
患者様の状況によっては、口腔内の状態が決して良いとは言えない状態でも、妥協的メインテナンスを継続することもあります。
なぜなら、定期的にメインテナンスに通ってくれているからです。
今は関心がなくても、どこかのタイミングで興味を持ち行動を起こしてくれるかもしれないからだと井上先生はおっしゃいます。
他の症例も見ていきましょう。
61歳男性 6mm以上の歯周ポケットが31%以上あり、PCRは96.4%です。
重度の歯周病だと話したところ、自ら歯磨きの仕方を教えて欲しいという積極的な姿勢に変貌しました。
この方の場合はブラッシング指導だけで4回来院いただき、あっという間に歯肉が引き締まりました。
患者様によって積極的な指導が必要であったり、妥協が最適と思われる状況であったり様々だということがわかるケースでした。
先程の患者様のケースに戻ります。
重度の歯周病で、ご本人にもやる気がない場合、どうしたら良いのか悩んでしまうでしょう。
井上先生はどう対応されていらっしゃるのでしょうか。
時には患者様自身の希望を聞いてみることもあるそうです。
この方の場合、その問いかけによってご本人に気付きがあり、やっとPCRの低下に繋がりました。
患者様の望むゴールと私達の思うゴールは必ずしも一緒ではないということです。
しかしPCRの低下に反比例して、歯周ポケットは悪化しています。
このような時には、口腔内の問題だけではなく全身疾患や免疫力についても疑ってみる必要があるでしょう。
続いてご紹介するのは、72歳男性 重度歯周炎 高血圧、狭心症などで薬を服用しており、週3回の透析や喫煙もあります。
口腔内状況は、PCR100% 6mm以上の歯周ポケット50%以上という症例です。
Ⅱ〜Ⅲ度の動揺も多数歯に見られ、義歯を作る話になりましたが、歯を抜きたくないと希望されました。
抜歯しないと義歯作製はできません。
こちらのモチベーションが下がってしまうような状況に陥った時はどう対処するのか、考えていきます。
最後の症例は14歳女性 歯肉炎 家族歴に父、兄ともに歯周炎があり、ご本人も歯周病リスクが高いと思われるケースです。
歯周病のリスクについて伝えるもメインテナンスはたまにの来院、その後24歳になった彼女の口腔内は?
歯周病は進行してしまったものの、10年越しにやっと伝わり、ご本人が気付いて習慣を変えるという行動に繋がりました。
毎日をごきげんに過ごす秘訣は「居心地の良い人と居心地の良い場所にいること」これは職場でも同じだと井上先生は言います。
そのために様々な患者様のケースにどう対応したら良いのか、具体的な症例で考えさせられる動画です。 -
歯科医院にありがちなお悩み解決のために大切なことを、井上先生が体験した2つの症例から考えていきます。
1つ目の症例です。
ある歯科医院へ医院見学に行った時のこと。
午後からの約束だったため、井上先生はスタッフや患者様のことを考え、到着時間を調整して行ったそうです。
そこで起きたスタッフの驚きの対応、それに対して激怒する院長先生。
このような診療に集中できない環境は、ストレスになります。
井上先生は、このような環境は変えた方が良いと言います。
次に2つ目の症例です。
ある歯科医院では、スタッフがどんどん辞めていきます。
半年で歯科医師2名・歯科衛生士2名・歯科助手1名が退職しました。
こちらは院長先生のスタッフや患者様への対応に問題があったケースです。
スタッフが吐いてしまうほどの精神的DVもある歯科医院でした。
スタッフ不足に悩む中、ある日待望の新人歯科衛生士が入社します。
しかしあまり期待できるようなタイプではなく、同僚スタッフも大丈夫なのかと不安を感じるような状況でした。
いざ仕事を始めると、案の定仕事のミスが多く、院内には先輩の怒りの声が響き渡ります。
毎日このような環境で楽しくなる人はいないでしょうし、きっとストレスを感じて仕事に行きたくなくなってしまうでしょう。
スタッフ不足に悩む先生方は少なくないと思いますが、医院に合わないと思うスタッフは最初から雇わない方が良いかもしれません。
なぜならそこで生じるストレスが原因で先に辞めてしまうのは、だいたい良い人材だからと井上先生は言います。
ただでさえ人材に困っているのに、そんな状況になってしまうのは良くないと誰もがわかることでしょう。
ですが、周りの人は何が悪く何を変えるべきかわかっていても「院長先生本人だけが気が付いていない」パターンも多いです。
また薄々気が付いてはいても、院長先生が「それを認めたくない」という場合もあります。
変えた方が良くなるだろうとわかっていることを変えないのは「ずっと同じ状況が続く」ということです。
もし変えた方が良いことがあるのなら、医院を良くするためにもぜひ変えていきましょう。
これらの症例からもおわかりいただけるように、基本として大切なことは、やはり「人」です。
井上先生の著書「毎日をごきげんにする方法」の中から、大切なことの一部をシェアしていただきました。
動画内では「大切なことは幼稚園ですべて学んできた」「君がいなくちゃ」の全文が紹介されています。
歯科医院経営を上手くやっていくために必要なことは、幼少期に教わった「人として基本的に大切なこと」と同じです。
歯科はチーム医療であるからこそ、スタッフの一人ひとりを尊重することが大切なのではないでしょうか。 -
本動画では、歯科医院での人間関係、院長やスタッフ・患者様との関係を良好に保つためのヒントをお伝えしています。
仕事に限らず、人間関係というものは誰もが苦慮するものではないでしょうか。
人間関係においても基本的に大事なことは「幼稚園で学んだ教訓」だと井上先生はおっしゃいます。
今回はまず最初に、歯科医院で働く歯科衛生士やスタッフに向けて、院長との関係を王子と王女に例えて解説してくださいます。
仕事をするにあたって色々なことが起きると思いますが、理想を相手に求めてばかりになっていないでしょうか。
井上先生は、多少の妥協も必要だと言います。
そもそも歯科医院を選ぶ時、あなたは何を基準に選んでいますか。
場所・勤務時間・給与・福利厚生・専門医の資格があるかなどを重視していませんか。
確かにそれらも大切ですが、それよりも大事なものがあるということを「彼氏選び」を例えにしてお話くださっています。
求めてばかりでは上手くいくものも上手くいかなくなってしまいます。
円滑な人間関係のためには、自分から先に与えるということも必要ではないでしょうか。
日常に当てはめてお話しくださっているため、非常にわかりやすい内容です。
次に、難しい人とのコミュニケーションの取り方についてもお話いただきました。
診療をしていると、時には難しいタイプの人もいらっしゃいます。
患者様、院長、スタッフなど色々なところで出会うことがあるでしょう。
そのような時、皆さんはどのように対応していますか。
それぞれの場合に井上先生はどう対応するか、またその考え方も紹介していますので、こちらも参考にしていただけると思います。
そして最後に、スタッフとして働く皆さんに向けてごきげんに働くコツも教えてくださっています。
歯科医院で働いているけれども現状に不満がある場合、退職するか、それとも居続けるのか悩むこともあるかもしれません。
しかしもし居続ける選択をするのであれば、上手くやっていく必要があることは誰でもわかるでしょう。
このような状況下でもごきげんでいるための対処法と、自分を愛し認めることの大切さを、ぜひ井上先生から聞いてみてください。
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