歯周病の新分類で迷うところ〜グレーゾーンの解説〜
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本セミナーは2023年12月11日〜2024年3月31日まで開催されました「ペリオコングレス」のアーカイブです。
今回の内容は、歯周病の新分類におけるグレーゾーンの診断について症例を交えて解説されています。
歯周病の新分類では健康な歯周組織の状態を3つに分類しています。
1つ目が付着の喪失を伴わない歯周組織
2つ目が付着の喪失を伴う歯周組織、非歯周炎患者
3つ目が治療が成功し安定した歯周炎患者です。
それぞれ、X線写真上の骨吸収やアタッチメントロス、BOPやPPDに違いがあります。
中でも、治療が成功した歯周炎患者の場合、PPD4mm以上が許容されますが、BOPがないことが条件です。
歯周炎を診断する場合、重要な検査項目がCALです。
CALはPPDと歯肉退縮量の和で求めることができます。
歯周炎の新分類では、歯周炎の定義が変わりました。
アタッチメントロスが2歯以上に存在することが定義となりました。
また、歯周炎以外が原因のアタッチメントロスは除外されることとなりました。
具体的には、歯根破折や歯頚部の第三大臼歯の萌出異常が原因で生じる付着の喪失が当たります。
このため、グレーゾーンとなる症例が存在しますが、この点では、柔軟にかつ総合的に判断する必要があります。
歯周病の新分類では、侵襲性歯周炎と慢性歯周炎は統合され、ステージとグレードに分類することとなりました。
ステージは、重症度、予想される治療の複雑性、範囲を示します。
一方、グレードは進行速度、リスク、治療への反応性や全身状態との関連を示します。
ステージはⅠ、Ⅱでは一般開業医での治療が可能ですが、Ⅲ、Ⅳではより複雑な治療が必要です。
ステージを分類する時は、X線写真だけでなく、CALをもとに考えることが大切です。
しかし、出血がある場合などはCALの測定も困難な場合もあり、網羅的に検査を行う必要があります。
また、範囲の決定には、中等度以上の歯周炎の歯数で決定する必要があります。
グレードは糖尿病と喫煙が追加されました。
これらも柔軟に解釈して対応する必要があります。
グレーゾーンでは診断が人によって異なる場合があります。
そのため、ディシジョンツリーも存在しますので参考にしてみてください。
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