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2024年4月3日(水) 公開

"アドラー心理学"と"行動経済学"を応用した歯周基本治療

    • 00:33 ~ アドラー心理学="勇気"の心理学
    • 01:10 ~ ”勇気づけ”と”共同体感覚”
    • 02:15 ~ ”フロイト流”原因論 vs ”アドラー流”目的論
    • 05:11 ~ 負の注目と正の注目
    • 07:46 ~ アドラー的なTBI
    • 08:56 ~ 目的論を用いた相手を注意する方法
    • 10:46 ~ モチベが低い人を動かす動機づけ
    • 12:17 ~ 患者さんと良い関係を築くための6つの姿勢
    • 15:46 ~ 寛容である=患者さんと医療者のギャップを埋める
    • 16:33 ~ 課題の分離
    • 18:23 ~ 患者様とDHの二人三脚
    • 19:19 ~ 歯周基本治療に心理学を応用する流れ
    • 20:00 ~ 話し方の戦略を練る"行動経済学"とは?
    • 21:06 ~ 現在バイアス/行動経済学①
    • 23:11 ~ メンタルアカウンディング/行動経済学②
    • 25:24 ~ フレーミング/行動経済学③
    • 26:30 ~ プロスペクト理論/行動経済学④
    • 27:12 ~ 選択過剰負荷/行動経済学⑤
    • 28:37 ~ サンクコストバイアス/行動経済学⑥
    • 29:29 ~ ハーティング効果/行動経済学⑦
    • 31:00 ~ 権威への服従/行動経済学⑧
    • 33:08 ~ まとめ
  • 本パートでは心理学の3大学派—フロイト心理学、アドラー心理学、そして行動経済学—の中から、「アドラー心理学」と「行動経済学」を取り上げ、患者さんとの関係構築にどのように役立つかを解説します。

    前半では、"アドラー心理学"の核となる概念、勇気付け、共同体感覚の重要性を掘り下げ、これらの原則がどのように患者さんの積極的な治療参加を向上させるかを探ります。さらに、患者さんと医療者の間に良好な人間関係を築くための戦略をお話しいただき、目的論からくる、正の注目を応用した接し方についてご解説いただいております。

    後半は、"行動経済学"の観点から、患者の意思決定プロセスに影響を与える様々な心理的バイアスと戦略に焦点を当てます。

    "行動経済学"とは、伝統的な経済学と心理学が融合した学問であり、人間が感情や社会的影響など非合理的な要因によって意思決定を行っていること、つまり「非合理的な、間違った判断をすることもある」というスタンスで物事を考えています。


    行動経済学を応用したテクニックは場合によって使い分けることで、行動変容を促す有益なツールとなります。
    以下に、そのようなテクニックのいくつかを紹介します。

    ・現在バイアス:即時の報酬を過剰に評価し、将来の報酬を過小評価する傾向のことです。
    ・メンタルアカウンティング:お金の出所によって使い道を変える傾向のこと。例えば普段は極端に食費を節約している人が旅行先では高い食事を厭わないことなどがあります。
    ・選択過剰負荷:選択肢が多すぎることで逆に意思決定が難しくなる現象です。多くの選択肢がある場合、人々は最適な選択をする自信を失い、決定を避けたり、質の低い選択をしたりする可能性があります。これは、例えばスーパーマーケットで数え切れないほどの商品から選ぶ際に感じる圧倒される感じです。
    ・権威への服従:権威ある団体や人の言うことは過度に信じやすい傾向にあります。「モンド・セレクション」などが該当します。


    以上を含め、8つの心理学的なテクニックをご教授頂き、具体的にどのように歯科診療に落とし込んでいくか?をお話いただいております。


    今回、鈴木先生からご紹介いただくテクニックは歯周基本治療のみならず、コンサルでも非常に有用です。是非、日常臨床に取り入れてみてください。

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