本講義では、患者様の「行動・人生を変える」ことを最終目標とした4つのStepを通して、エビデンスと会話術を駆使した患者様へ伝える術が学べます。
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"DHとDr.のための"心理学+ペリオ|心理学を応用した”伝わる!”歯周基本治療 STEP1. まず患者様を知る:相手が医療者に何を求めるか知りましょう! 心理学を応用した伝わる歯周基本治療 ~導入~ 無料
皆さんは、患者様とのコミュニケーションは得意でしょうか?
苦手な方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そもそも、なぜペリオに心理学が大切なのでしょうか?
鈴木先生は、自身が抱えていた治療の悩みやコンサルティングの課題に心理学を通じて解決の糸口を見出し、それを歯周基本治療に応用することの有効性を実感したそうです。
心理学には、人の行動変容に関する洞察やテクニックが豊富にあり、それらを治療に生かすことで、患者様が自ら健康な口腔環境を目指すためのモチベーションを高めることが可能になります。
特に注目すべきは、重度歯周病を持つ患者様へのアプローチ方法です。
患者様が歯周病をどのような病気と捉えているか、その認識をどのように変えていくべきかについて、具体的なコミュニケーション手法や心理学的アプローチを用いる重要性が説明されています。
このプロセスでは、単に情報を「言う」のではなく、患者様に「伝わる」ように情報を提供することがキーとなります。
また、鈴木先生は、治療中に患者様がキャンセルや治療離脱を起こしやすい言い方や、その防止策についても触れています。
こうした心理学的な視点からのアプローチは、歯科医師や歯科衛生士が患者様とより良い関係を築き、成功に導くための有効な方法と言えるでしょう。
鈴木先生の経歴や運営されるスタディ・グループの紹介を含め、心理学を応用した歯周基本治療の理論と実践について、詳細かつ実践的なガイダンスを提供する本講義は、患者様へのコミュニケーションスキルを向上させたい歯科医療従事者にとって貴重な学びの機会となるでしょう。 -
"DHとDr.のための"心理学+ペリオ|心理学を応用した”伝わる!”歯周基本治療 STEP1. まず患者様を知る:相手が医療者に何を求めるか知りましょう! 患者様を知るための心理学的テクニックを学ぶ プレミアム
患者様とのコミュニケーションにおいて、単に医学的な情報を提供するだけではなく、相手を深く理解し、その理解をもとに適切なアプローチを実施することが非常に重要です。
講義の初めに「相手を知る」ことの大切さを説明し、患者様の情報を「一般的注意事項」「社会的事項」「生活的事項」の三つに分類して紹介しています。
これらの情報を知ることで、患者様へのアプローチ方法を適切に選択し、より効果的なコミュニケーションを実現できるでしょう。
特に、職業や勤務時間といった社会的事項は、患者様の生活リズムやストレスレベルに直接関わるため、歯周病治療における行動変容への影響を理解する上で欠かせません。
また、先生は患者様にこれらの情報を聞き出す方法として、心理学的テクニックの活用を推奨しています。
サトル・クエスチョンやピークエンドの法則、さらにはラポールの形成といった具体的なテクニックを用いることで、患者様との信頼関係を築きながら必要な情報を得る方法を紹介しています。
この講義では、心理学を歯周基本治療に応用することで、患者様の協力を促し、治療の成功につなげる方法を具体的に解説しています。
心理学的アプローチを取り入れることの意義と効果を理解することで、患者様とのコミュニケーションスキルを向上させ、治療への協力を引き出すための重要な知見を学べます。 -
この動画では、歯科治療における心理学の応用に焦点を当て、患者様とのコミュニケーションを深めるための実践的なアプローチを紹介しています。
相宮先生とのディスカッションでは、患者様への心理学的なアプローチの重要性から、医療チーム内での役割分担、患者情報の共有まで、幅広いトピックについて触れられています。
心理学を取り入れる意義:
患者様との有意義なコミュニケーションには、相手を深く理解し、その理解に基づいたアプローチが不可欠です。
心理学を歯科治療に活用することで、患者様との関係構築が容易になり、治療への協力を促進できることが解説されています。
チーム内の役割:
歯科衛生士、歯科助手、そして歯科医師の各々が心理学的アプローチにおける役割を理解し、それぞれの立場から患者様に寄り添うことの重要性について詳しく語られています。
特に歯科衛生士は患者様との二人三脚を、歯科医師はモチベーション向上のためのきつい言葉を適切に用いるなど、各職種に応じたアプローチが大切です。
役割の入れ替わりタイミング:
患者様が歯科医師と歯科衛生士や歯科助手とで感じる距離感の違いについても触れられ、それぞれの役割が自然と入れ替わるタイミングについての洞察を伺います。
モチベーションの高い患者へのアプローチ:
モチベーションが既に高い患者様に対しては、その承認欲求をどのように満たすかが、さらなる行動変容につながる鍵となります。この点について有効な心理学的アプローチ方法が説明されています。
医院全体での情報共有:
患者様とのコミュニケーション内容や心理状態を医院全体で共有することの重要性が強調され、より一層のチーム連携を促進する方法について議論されています。
相宮先生、鈴木先生のご経験をシェアいただくことで、より良い治療結果を目指すための具体的な手法や考え方を学べます。 -
"DHとDr.のための"心理学+ペリオ|心理学を応用した”伝わる!”歯周基本治療 STEP2 話し方の戦略を練る:相手が期待する”理想のDH像”を表現する。 話し方の戦略を練る"アドラー心理学" 無料
心理学+ペリオの第2回は、歯周基本治療において患者様がより治療を受け入れやすくするための心理学的なアプローチについてお話いただきました。
第1回のおさらいとして、歯周病の正しい伝え方や、患者様一人一人を知ることの重要性が強調されました。また、コーチングの技術を使用して、患者様の行動変容を促し、治療への協力を得る方法についてもご教授頂きました。
第2回では、心理学の3大学派—フロイト心理学、アドラー心理学、そして行動経済学—の中から、「アドラー心理学」と「行動経済学」を取り上げ、患者様との関係構築にどのように役立つかを解説します。 -
本パートでは心理学の3大学派—フロイト心理学、アドラー心理学、そして行動経済学—の中から、「アドラー心理学」と「行動経済学」を取り上げ、患者さんとの関係構築にどのように役立つかを解説します。
前半では、"アドラー心理学"の核となる概念、勇気付け、共同体感覚の重要性を掘り下げ、これらの原則がどのように患者さんの積極的な治療参加を向上させるかを探ります。さらに、患者さんと医療者の間に良好な人間関係を築くための戦略をお話しいただき、目的論からくる、正の注目を応用した接し方についてご解説いただいております。
後半は、"行動経済学"の観点から、患者の意思決定プロセスに影響を与える様々な心理的バイアスと戦略に焦点を当てます。
"行動経済学"とは、伝統的な経済学と心理学が融合した学問であり、人間が感情や社会的影響など非合理的な要因によって意思決定を行っていること、つまり「非合理的な、間違った判断をすることもある」というスタンスで物事を考えています。行動経済学を応用したテクニックは場合によって使い分けることで、行動変容を促す有益なツールとなります。
以下に、そのようなテクニックのいくつかを紹介します。・現在バイアス:即時の報酬を過剰に評価し、将来の報酬を過小評価する傾向のことです。
・メンタルアカウンティング:お金の出所によって使い道を変える傾向のこと。例えば普段は極端に食費を節約している人が旅行先では高い食事を厭わないことなどがあります。
・選択過剰負荷:選択肢が多すぎることで逆に意思決定が難しくなる現象です。多くの選択肢がある場合、人々は最適な選択をする自信を失い、決定を避けたり、質の低い選択をしたりする可能性があります。これは、例えばスーパーマーケットで数え切れないほどの商品から選ぶ際に感じる圧倒される感じです。
・権威への服従:権威ある団体や人の言うことは過度に信じやすい傾向にあります。「モンド・セレクション」などが該当します。
以上を含め、8つの心理学的なテクニックをご教授頂き、具体的にどのように歯科診療に落とし込んでいくか?をお話いただいております。今回、鈴木先生からご紹介いただくテクニックは歯周基本治療のみならず、コンサルでも非常に有用です。是非、日常臨床に取り入れてみてください。
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本動画では、講義後のディスカッションとして、実際に実臨床で取り入れる際のポイントなどを相宮先生から講師である鈴木先生へご質問いただきました。
5つの質問から、心理学的なアプローチを具体的にどう実践していくかを考えていきます。
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歯科医療の現場で最も大切なのは、ドクターや歯科衛生士だけでなく、受付や歯科助手との連携です。
患者様の信頼を獲得するためには、医院スタッフ全員が一丸となることが重要です。
この点について「すべては記憶に残るサービスのために」という書籍を通じて、鈴木先生が解説してくださいました。
書籍で説明があったように、技術・センス・対人関係能力は歯科業界にも通じる能力だと思います。
SRPが上手な歯科衛生士でも、形成が上手な歯科医師でも、コミュニケーション能力がなければ、患者様の来院につながることは難しいといえるでしょう。
なぜなら、患者様のキャラクターを理解することが、適切な歯周基本治療を提供するために重要だからです。
そのためには、とにかく会話です。
様々な戦術を使って情報収集を行い、相手の生活に入り込む。
そして、適切な口腔衛生指導を行なうことが大切になります。
また、単に「話す」ことと「伝える」ことは異なります。
「ちゃんと言ったのに患者様がやってくれない」という状況を避けるためには、どのように伝えるかが重要です。
患者様がどのように感じ、理解するまでが私たちの仕事。
そのためには、「聴く力」「雑談力」「伝える力」「表現力」「観察力」を適切なシーンで使うことが大切です。
待合室からのご案内、診療終了時、予約時など。
今回の講義を参考に、それぞれのシーンでホスピタリティーと声がけを意識してみましょう。 -
まず、歯科医院において、受付で待つ患者様の様子を観察することが、その人の心理状態や求めていることを理解することができます。
たとえば、毎回トイレに行く、貧乏ゆすりをしている、表情が暗い、診療に遅れてくるなど、その行動から患者様の状態を推察しましょう。
受付のスタッフは、メモや会議などで、これらの観察した情報を歯科医師や歯科衛生士へ報告することで、より良い対応が可能になります。
また、診療チェアに座った際の患者様の様子も重要です。
落ち着かない態度や不安そうな様子、あるいは威圧的な振る舞いなど、さまざまな態度を観察することで、その人の性格や現在の気持ちを把握することができます。
治療中、アシスタントは患者様の状態を広い視野で見守り、その情報を歯科医師に伝えることで、スムーズな治療のサポートができます。
これにより、患者様への配慮が行き届きます。
聴く力では、患者様の話に真摯に耳を傾け、そのニーズを理解することが求められます。
言葉遣いや表情、距離感を相手に合わせて調整し、安心感を提供します。
表現力では、患者様にポジティブなフィードバックを与え、良い点を強調しつつ、改善点についても優しくアドバイスすることが大切です。
否定的な表現を避け、患者様を励ますよう心がけましょう。
信頼関係の構築は、伝える力の根幹です。
患者様が好意を持つ人からの言葉は、より受け入れられやすいため、親しみやすい関係を築くことが重要です。
雑談力では、患者様との会話において「さしすせそ」を活用し、相手が話しやすい環境を提供します。
うなずき方や声のトーン、話す速度を相手に合わせることで、より良いコミュニケーションが可能になります。
幅広く浅い知識を持つことで、どのような話題が患者様に刺さるかを見極め、関係を深めることができます。 -
相宮先生と鈴木先生にディスカッション形式で講義の内容を深掘りしていただきました。
「アドラー心理学」と「伝える力」を合わせるメリットは何でしょう?
「演じる」ことをスタッフに指導する時のポイントはありますか?
など。
毎日の診察に役立つTipsが詰まっています。
ぜひ、最後までご覧ください。 -
心理学+ペリオ、DHとDrのための心理学を応用した伝わる歯周基本治療4回コースのSTEP4、最終回です。
最終回では、エビデンスに基づき、どのように患者様に伝えていくのかについて鈴木隆太郎先生にご解説いただき、その後、相宮秀俊先生とのディスカッションを行ってまいります。
まずは前回、STEP3のおさらいです。
なぜペリオに心理学なのか。"心理学"は鈴木先生が歯学部卒業後から現在までのさまざまな悩みからたどり着いた結論です。
心理学は、患者さんの行動変容と協力が必要な歯周基本治療において、最高の成果を出す有用なツールです。
患者さんと1対1で話す時だけでなく、受付から待合室、チェアまでの各ステップにおいて、患者さんが今どう感じているかを見て観察し、情報共有を行うことで、効率的な診療とチームワークに繋がります。また、診療室では、患者さんの話を聞く力も必要です。人は自分の話に興味を持ってくれる人の話にしか興味を持たないので、まずは相手の話をしっかり聞くことが重要でしょう。
それでは、今回のステップ4の内容に移っていきます。
患者さんに積極的に歯周基本治療に参加してもらうために、患者指導を裏付けるエビデンスについてお話しいただきます。
まず、STEP2の"行動経済学"のパートでご解説いただいた、「権威への服従」から、権威を借りて説明に裏付けを取ることが効果的です。
(※権威への服従:権威ある団体や人の言うことは過度に信じやすい傾向にあります。「モンド・セレクション」などが該当します)
例えばエビデンスを紹介する際に、「この論文によると」や「このガイドラインによると」といった枕言葉を使うことで、患者様により納得していただけるでしょう。
歯周病の有病率についてもお伝えいただきました。歯周病は珍しい病気ではなく、日本では多くの罹患率があります。
患者さんに自分の歯を守るためにこの病気に向き合いましょうと伝えることが大事です。
2017年のWorld Workshopでは、歯周病新分類のStage分類やGrade分類が話題になりました。ここで特に重要なのは全身疾患と環境要因です。
例えば、糖尿病の患者様に対しては、糖尿病と歯周病のリスクについてしっかりとエビデンスを示しながら説明することがポイントです。
また、SRPによってヘモグロビンA1cの改善率が0.56%期待されます。これにより糖尿病に関連する微小血管合併症の確率を35%下げ、あらゆる死亡リスクを21%下げることができます。これを患者様に伝えることで、治療の価値を理解していただきやすくなります。
また、喫煙は歯周病に対して4倍悪い影響があります。喫煙者に対しては、禁煙がどれだけ重要かを具体的な数字で示すことが大切です。喫煙者は禁煙後11年かけてようやくリスクが非喫煙者並みに戻る、ということを伝えるのも効果的です。 -
後半パートでは、TBIの重要性についてエビデンスを踏まえつつご紹介いただきました。
TBIは歯肉縁上のバイオフィルムをコントロールするための大切な治療ステップです。
適切なブラッシングは歯周病予防と歯周治療の基本です。しかし、単にブラッシングの方法を教えるだけでは不十分で、各患者の生活習慣等も考慮する必要があります。
TBIにおいて重要なポイントは、患者が日々の生活の中でブラッシングをどのように取り入れるかを考慮することです。患者の生活リズムや生活習慣を理解し、それに基づいて適切な指導を行います。例えば、トラック運転手など、仕事の都合で決まった時間にブラッシングが難しい患者には、仕事中でも手軽に使える製品を提案するなど、具体的なアドバイスが求められます。
さらに、TBIは一度では不十分で、繰り返し行うことが重要です。研究では、最初の一回だけTBIを行ったグループと何度もTBIを繰り返し行ったグループでは、後者の方がプラークスコアが低いという結果が示されています。そのため、毎回の診療で短時間でもTBIを繰り返し行い、患者の努力を認め、次へのモチベーションを高めることが大切です。
ブラッシングの回数についても重要です。一日二回のブラッシングが歯周病予防に効果的であることが示されていますが、それを実践できない患者に対しては、生活リズムに合わせたアドバイスが必要です。また、患者の行動変容を促すためには、具体的な目標設定とその達成を承認することが効果的です。
歯ブラシの種類に関しても、「これが最強」というものは存在しないという点が重要です。患者さん一人ひとりの口腔状態や生活習慣、歯肉の状態に合わせて適切な歯ブラシを選択することが求められます。例えば、歯肉が薄くてデリケートな患者さんには、ソフトな毛の歯ブラシが適しているかもしれませんし、歯間の隙間が広い方には、歯間ブラシを併用する方が効果的です。また、患者さんが既に使用している歯ブラシに対しても否定的なアプローチを取らず、現在の歯ブラシの利点を認めつつ、さらに効果を高めるための追加の提案をすることが有効です。
その他、よく質問にあがる内容をエビデンスと共にご紹介いただいておりますので、動画にてご覧ください。
・ブラッシング法は何でもOK
・手動ハブラシと電動歯ブラシ、どちらがおすすめ?(EFPガイドライン2020)
・フロスと歯間ブラシ、どちらがおすすめ?
・え、もしかして歯ブラシ先にしてる?歯ブラシ、 フロスの順番は?
・うがい薬って実際どうですか?
・まとめ:Dr.鈴木のオススメブラッシング法
TBIは単なる技術的な指導だけでなく、各患者の生活習慣等も考慮し、個々のニーズに応じた指導を行うことが重要です。
皆様がSTEP1~4までのコースを通じて得た心理学の知識と技術をご活用いただくことで、患者の行動変容を促し、最終的には歯周病の予防と治療に大きな効果をもたらすことを願っております。 -
鈴木先生よりご講演いただいた内容を踏まえて、相宮先生と患者さんに理想の製品をオススメする際の心理学的アプローチ、行動変容を促すための臨床的な勘所、そして患者さんの行動が変わらない場合の対処法についてディスカッションします。
患者さんに共感し、生活習慣を理解した上での提案が重要であること、さらに信頼関係を築きながらプラスアルファのアドバイスを行う方法を具体例を交えてご紹介いただきました。
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