確かな根拠に基づく患者指導 〜TBI(Tooth Brushing Instruction)のエビデンス〜
-
- 00:00 ~ EFP2022におけるTBIの位置づけ
- 00:30 ~ 歯ブラシ1日に何回やればOK?
- 01:30 ~ TBI何回やればいい?1回でOK?
- 04:30 ~ 歯ブラシの種類 これが最強はない
- 05:48 ~ ブラッシング法は何でもOK
- 07:20 ~ 手動ハブラシと電動歯ブラシ、どちらがおすすめ?(EFPガイドライン2020)
- 08:46 ~ フロスと歯間ブラシ、どちらがおすすめ?
- 13:30 ~ え、もしかして歯ブラシ先にしてる?歯ブラシ、 フロスの順番は?
- 14:10 ~ うがい薬って実際どうですか?
- 15:30 ~ まとめ:Dr.鈴木のオススメブラッシング法
- 17:30 ~ (80点)歯科衛生実地指導
- 19:00 ~ 人生100年時代"歯の保存にこだわる"
- 19:33 ~ Conclusion
-
後半パートでは、TBIの重要性についてエビデンスを踏まえつつご紹介いただきました。
TBIは歯肉縁上のバイオフィルムをコントロールするための大切な治療ステップです。
適切なブラッシングは歯周病予防と歯周治療の基本です。しかし、単にブラッシングの方法を教えるだけでは不十分で、各患者の生活習慣等も考慮する必要があります。
TBIにおいて重要なポイントは、患者が日々の生活の中でブラッシングをどのように取り入れるかを考慮することです。患者の生活リズムや生活習慣を理解し、それに基づいて適切な指導を行います。例えば、トラック運転手など、仕事の都合で決まった時間にブラッシングが難しい患者には、仕事中でも手軽に使える製品を提案するなど、具体的なアドバイスが求められます。
さらに、TBIは一度では不十分で、繰り返し行うことが重要です。研究では、最初の一回だけTBIを行ったグループと何度もTBIを繰り返し行ったグループでは、後者の方がプラークスコアが低いという結果が示されています。そのため、毎回の診療で短時間でもTBIを繰り返し行い、患者の努力を認め、次へのモチベーションを高めることが大切です。
ブラッシングの回数についても重要です。一日二回のブラッシングが歯周病予防に効果的であることが示されていますが、それを実践できない患者に対しては、生活リズムに合わせたアドバイスが必要です。また、患者の行動変容を促すためには、具体的な目標設定とその達成を承認することが効果的です。
歯ブラシの種類に関しても、「これが最強」というものは存在しないという点が重要です。患者さん一人ひとりの口腔状態や生活習慣、歯肉の状態に合わせて適切な歯ブラシを選択することが求められます。例えば、歯肉が薄くてデリケートな患者さんには、ソフトな毛の歯ブラシが適しているかもしれませんし、歯間の隙間が広い方には、歯間ブラシを併用する方が効果的です。また、患者さんが既に使用している歯ブラシに対しても否定的なアプローチを取らず、現在の歯ブラシの利点を認めつつ、さらに効果を高めるための追加の提案をすることが有効です。
その他、よく質問にあがる内容をエビデンスと共にご紹介いただいておりますので、動画にてご覧ください。
・ブラッシング法は何でもOK
・手動ハブラシと電動歯ブラシ、どちらがおすすめ?(EFPガイドライン2020)
・フロスと歯間ブラシ、どちらがおすすめ?
・え、もしかして歯ブラシ先にしてる?歯ブラシ、 フロスの順番は?
・うがい薬って実際どうですか?
・まとめ:Dr.鈴木のオススメブラッシング法
TBIは単なる技術的な指導だけでなく、各患者の生活習慣等も考慮し、個々のニーズに応じた指導を行うことが重要です。
皆様がSTEP1~4までのコースを通じて得た心理学の知識と技術をご活用いただくことで、患者の行動変容を促し、最終的には歯周病の予防と治療に大きな効果をもたらすことを願っております。
Doctorbook academy
本サイトは、歯科医療に従事されている皆さまを対象に情報提供するサイトです。
あなたは歯科医療従事者ですか?
※一般の方は患者向けサイトDoctorbook をご覧ください
Facebook ログインの確認
Doctorbook academy は Facebook ログインをサポートします。
Facebook アカウントより必要な情報を取得します。
許可する場合、YES を押して Facebook 連携に進んでください。
誤って Facebook ログインを選んだ場合は NO を押してください。