最後方臼歯の重要性を考慮した咬合再構成|全顎治療の最前線"カッティングエッジ" 基調講演
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- 00:00 〜 講師紹介
- 02:44 〜 ナソロジーとは?
- 04:30 〜 患者様が来られたら何をする?
- 08:07 〜 第2大臼歯は再構成する?
- 10:07 〜 最終補綴の設計と経過
- 18:05 〜 包括的歯科治療の成功のためには?
- 19:27 〜 症例を通しての結論と考察
- 21:50 〜 質疑応答①「犬歯のガイドはM型とD型どちらが良いか」
- 28:47 〜 質疑応答②「本症例でバイトアップは行ったか?」
- 31:05 〜 質疑応答③「左上4のインプラント埋入はなぜしなかったか?」
- 33:08 〜 質疑応答④「ラミネートべニアの仮着時に何を使うか?」
- 36:45 〜 質疑応答⑤「CTでの下顎位の安定位と実際の安定位の違いがある時にどう判断する?」
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【全顎治療の最前線"カッティングエッジ"】
本シリーズは、「Study Group S.A.D.A.」の主宰、貞光謙一郎先生が発起人となり、S.A.D.A.定期WEB例会を通じて実施されるオンラインセミナー企画です。
メンバーとオブザーバー、WEBで参加する先生方より「一口腔」「一歯」単位で行った歯科治療の症例を供覧いただき、ナソロジーの概念を踏まえた生理学的咬合の理論を学んでいきます。
以下の講演形式でお送りいたします。
・教育講演:咬合再構成の基本的な理論を学ぶ講演。
・基調講演:S.A.D.A.のメンバーやオブザーバーによる専門的な講演。
・症例検討:ケースプレゼンを用いた症例ディスカッション。
・症例相談:WEB参加者からの具体的な症例に関する相談。
咬合再構成を考える上で、最後方臼歯に悩むことも多いのではないでしょうか?
今回は症例を通して、最後方臼歯の咬合再構成をどう考えればいいのか理解を深めていきましょう。
患者さんが来院された時、情報を十分に収集し、インフォームド・ディシジョンが重要です。
基本的な資料としては、問診、デンタル14枚法、顔貌写真などを収集します。
これらの情報を基に、診断を行い、問題点を抽出し、治療計画を立案していきます。
治療計画では、治療の最終目標を明確にしていくことはとても重要です。
そのためには、診断用ワックスアップは助けとなることがあります。
咬合崩壊を起こしている患者様では、最後方臼歯の配列をどのようにするかが問題になります。
これまでの報告では、第2大臼歯の接触面積・接触点は全体の約30%を占めています。
また、咬合力では、全体の約25%を負担していることが報告されています。
このため、第2大臼歯の配列は咬合再構成において重要な役割を担っており、再構成した方がQOLの向上が図れます。
今回の症例では、オトガイ孔の位置関係から、第2小臼歯部にインプラントは埋入しませんでした。
また、前歯部のMTM、天然歯の保存を図り、2回目の診断用ワックスアップを行いました。
これを参考に、プロビジョナルレストレーションを作成し、最終補綴に移行しました。
形態、色調だけでなく、顎関節も安定した状態で現在メンテナンスを行なっています。
包括的な歯科治療成功の要件は5項目あります。
動的咬合、静的咬合、咀嚼筋の安定をしっかりと診察するようにしましょう。
これによって、口腔内の機能を安定化していくことが一口腔単位での歯科診療では重要になってきます。
ぜひ明日からの臨床の参考にしてみてください。
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