The first Implant|私のラーニングカーブと印象に残る症例を振り返る #1 原幸弘先生
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トップバッターは原幸弘先生です。
原先生は愛知学院大学歯学部を2016年に卒業し、その翌年から実家である原歯科での勤務を開始されました。2019年には院長に就任し、弟の原法正先生も加わり、今年からはそれぞれの奥様も加わり、三家族で診療を行われていらっしゃいます。
原先生は、自身のキャリアにおいて欠かせない存在として、スウェーデンのハルムスタッド病院で外科部長を務めたLars kristerson先生について語っています。kristerson先生は、ブローネマルク教授と共にインプラントの発展に寄与した人物であり、その技術は現在も引き継がれています。
kristerson先生が日本に来た際には原先生のご実家に泊まり、原先生にとって物心ついた時からの外国のおじいちゃんのような存在であったことを振り返っています。また、歯学部に入学が決まった際には、みかんの皮を使って縫合の練習をし、アドバイスをもらったりと、貴重な経験をされました。原先生よりご紹介いただくラーニングカーブのテーマは「インプラント」です。
卒後から今現在までインプラント埋入におけるラーニングカーブをご教授頂きました。原先生のインプラント治療におけるLearning curveは以下の通りです。
・2017~2018年 基本治療
・2018~2019年 自費治療
・2019~2020年 インプラント見学 縫合
・2020~2021年 単純埋入 チタンメッシュ
・2021~2022年 即時埋入 ソケットリフト・サイナスリフト
・2022~2023年 複数本同時埋入印象に残った症例は2020年の「初めてのインプラント治療」のケースです。
患者さんは70代の女性で、左下 6-7番に欠損がありました。こちらの患者さんに対して、事前に模型を用いた練習を念入りに行なったうえで、インプラント治療を行われました。自己評価としては初めてのインプラントとしては満足の得る結果となりました。
しかしながら、その後1年を経たずに、埋入したインプラントの隣、左下の5番失活歯が抜歯となり、近心カンチレバーへ補綴物の作り直しとなりました。
事前のコンサルテーションでは左下5番に対する抜歯のリスクを説明していたものの、患者さんから十分な理解を得られず、最終的には抜歯、補綴物の再製へとつながったため、事前に患者教育をしっかりとしていればそうならなかったと後悔し、そのことを教訓に、現在は患者さんとのコンサルテーションを注意して行っているとのことでした。原先生による症例解説の後、講師陣によるディスカッションがございます。
どうぞ最後までご覧ください。
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