Root membrane techniqueの優位性 ~咬合状態を考慮したインプラント症例~
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- 00:00 〜 症例~Root membrane techniqueを応用した審美修復症例~
- 04:10 〜 インプラントの術式の選択
- 05:05 〜 Root membrane techniqueのエビデンス
- 06:11 〜 GBRの問題点
- 07:13 〜 抜歯即時埋入の問題点
- 08:47 〜 Root membrane techniqueに重要な「束状骨」
- 09:45 〜 Root membrane techniqueの術式
- 11:28 〜 Root membrane techniqueの適応
- 12:14 〜 実際の症例への応用
- 16:14 〜 まとめ
- 18:00 〜 質疑応答①~歯根を残すときに骨とインプラントは接触させるか?~
- 20:02 〜 質疑応答②~Root membrane techniqueについてのコンサルティング~
- 23:10 〜 質疑応答③~Root membrane techniqueのトラブル~
- 25:22 〜 質疑応答④~Root membraneとインプラントの間には骨補填材が必要か?~
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インプラントは審美修復において非常に有効な手段ですが、その成功には健全な骨の状態が不可欠です。
そこで注目されるのが「Root Membrane Technique」です。
この技術の有効性について、具体的な症例を通して解説いただきました。
【症例紹介】
患者様は47歳の女性で、差し歯の脱離を主訴に来院しました。
顔貌や咬合状態は健全でしたが、歯質が薄いため、抜歯後のインプラント即時埋入を行うことにしました。
術前のCTで左上2の束状骨が薄く、通常の抜歯では長期的な審美面で問題が生じると判断されました。
患者様の希望も考慮し、Root Membrane Techniqueを応用することに決定しました。
【Root Membrane Techniqueの概要】
Root Membrane Techniqueは、歯根の一部を膜として利用し、束状骨を保存する方法です。
この手法により、審美面での問題や、GBR法のデメリットを克服できます。
具体的な手順は以下の通りです:
1. 麻酔とボーンサウンディング
- 麻酔後にボーンサウンディングを行い、健全な束状骨を確認します。
2. 歯冠の処理と歯髄腔の拡大
- 歯冠を水平的に落とし、ピーソリーマーで歯髄腔を拡大します。
3. 歯根の分割と除去
- 近遠心的に歯根を分割し、口蓋側の歯根を抜去します。残った唇側の歯根をトリミングして完了です。
この方法は、唇側骨が存在し、その厚みが1mm以下の場合の第一選択となります。
特に日本人においては有効なケースが多いとされています。
動画を見ることで、テクニックのポイントや勘所を理解できます。
ぜひ、ご確認ください。
【実際の症例経過】
本症例では、サージカルガイドを作成し、Root Membrane Techniqueを行いました。
埋入位置も適切であったため、即時荷重を行いプロビジョナルレストレーションを設置しました。
手術後3か月で最終補綴物をセットしました。
この方法の最大のメリットは、歯肉の豊隆が健全に保たれる点です。
術後4年経過した現在でも、高い審美性を維持しています。
Root Membrane Techniqueは、審美修復において非常に有効な方法です。
この技術を適用することで、インプラント治療後の審美性を長期間にわたり保つことができます。
ぜひ、この動画で技術の詳細を学び、臨床に役立ててください。
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