矯正歯科のトレンド ~カリエールモーション×アライナートリートメント~ #2
概要
マレーシアでの招待セミナーをもとに、反対咬合に対するMOTIONとアライナーの活用を解説します。
子どもと成人で診断が変わる点、難易度評価の目安となるディスクリパンシーINDEX(DI)にも触れながら、成長期治療の実例を紹介します。
▼反対咬合の基本と従来法
上顎劣成長と下顎過成長の二軸で捉えます。下顎を小さくする矯正はできないため、上顎側ではカモフラージュや前方牽引が選択肢になります。
世界的に用いられるのは拡大装置とフェイスマスクの併用です。2015年のAngle論文では79例の平均治療期間は約18か月、平均年齢は7.7歳で、セファロ指標に一定の変化が示されました。
▼拡大の留意点
永久歯に拡大装置を装着すると、歯だけが動いて歯槽骨から逸脱する、垂直的な顔貌変化が起きるといったリスクを指摘する論文があります。
そこで本ケースの年齢層では、乳歯にバンドを装着して上顎拡大を行う方針としています。
▼症例1:上顎拡大+MOTIONで反対改善
初診は前歯部の反対咬合と臼歯部狭窄を認めました。上顎は乳歯バンドの拡大装置、下顎にはモーションを装着して前歯部の反対を是正。約6か月で反対関係が解消し、その後上顎のみブラケットを装着。下顎に固定装置は用いず、一次治療は約8か月で終了しました。
側貌・セファロでも改善が確認できました。
▼アライナー仕上げとメリット
永久歯の交換を待ち、最終仕上げはアライナーで行う予定です。
フェイスマスクを用いず短期間で第一段階を終えられる点が、モーション×アライナーの利点です。
Angleの79例が平均18か月だったのに対し、本症例は拡大を併用しつつ8〜9か月で一次治療を完了できました。
こちらの動画は2018年6月21日に開催されたDoctorbook academy 1DAYセミナー「矯正歯科のスペシャリストによる1Dayセミナー ~矯正歯科のトレンド~」を映像化したものです。ぜひシリーズでご覧ください。
《第一部》
矯正歯科のトレンド カリエールシステムSAGITTAL FIRSTの優位性(螺良 典秀先生)
《第二部》
リンガル矯正や抜歯症例におけるカリエールモーションの有用性(奥田 薫之先生)
《第三部》
矯正歯科のトレンド ~カリエールモーション×アライナートリートメント~(賀久 浩生先生)
キーワード:カリエールモーション アライナー 矯正治療 インビザライン
講師紹介
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