矯正歯科のトレンド ~カリエールモーション×アライナートリートメント~ #6
概要
本動画は、2級不正咬合に対する装置選択と力学、そしてモーション×アライナー併用の実践を解説します。
装置の回転がアームとベースの接触で止まり、オーバーローテーションを生じにくい機構を整理します。
近心傾斜歯はアップライトまでは速く動きますが、平行化済みの歯のさらなる遠心移動は難しくなると示します。
▼装置の基本原理
回転が終わるとパッド部が干渉し、それ以上の過剰回転は生じにくいです。
正面・側面いずれの観点でも同様で、近心に傾いた歯ほど初期は動きやすい一方、平行化後は後方移動が難しくなります。
▼2級症例の選択肢と機能的装置の限界
成長期2級では、外科・カモフラージュ・下顎前方誘導の三択が現実的です。
固定式の機能的装置(ハープアプライアンス)に関する報告では、2級(OJ6.7mm)を
1級化しても、変化の内訳は骨4割・歯6割でした。
長期追跡では下顎成長の差は最終的に約1.3mm程度となり、
50か月追跡でも下顎長差は1mm未満と示され、
口腔内の前後関係への影響はごく小さいと示唆されます。
▼症例:重度2級(OJ13.1mm)、ワイヤー不可の希望
ディスクレパンシーインデックスなど評価上も難症例です。患者はワイヤーを望まずアライナー希望。
犬歯は既に深く噛み込んでおり、犬歯へのパッドで挺出が助長される懸念から、小臼歯を用いた
4-6モーションを選択しました。モーションでⅠ級関係を先に作り、アライナーで仕上げる方針です。
▼治療設計と時間短縮の試算
「1mm=4枚のアライナー」を目安に、4〜7の遠心移動は
1mmあたり約10枚必要と試算。約5mmなら50枚相当で、2週間交換なら約24か月分に相当します。
先行してモーションを4か月使用しⅠ級化した結果、アライナー単独比で約21か月の短縮が見込めました。
初回アライナーステージは41で、アタッチメント設計を工夫しながら仕上げています。
ディープバイト傾向では小臼歯モーションにより挺出を抑え、悪化を防ぐ戦略が有効です。
こちらの動画は2018年6月21日に開催されたDoctorbook academy 1DAYセミナー「矯正歯科のスペシャリストによる1Dayセミナー ~矯正歯科のトレンド~」を映像化したものです。ぜひシリーズでご覧ください。
《第一部》
矯正歯科のトレンド カリエールシステムSAGITTAL FIRSTの優位性(螺良 典秀先生)
《第二部》
リンガル矯正や抜歯症例におけるカリエールモーションの有用性(奥田 薫之先生)
《第三部》
矯正歯科のトレンド ~カリエールモーション×アライナートリートメント~(賀久 浩生先生)
キーワード:カリエールモーション アライナー 矯正治療 インビザライン
講師紹介
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