【開催報告】「私が受けたいカウンセリングと歯周治療」若林 健史 先生クリニカル・カンファレンス
2020年4月23日20時から東京都渋谷区でご開業の若林健史先生による歯周治療とカウンセリングに関するセミナーが開催されました。
テーマは「私が受けたいカウンセリングと歯周治療」、平日夜にも関わらずたくさんの先生方にご視聴いただきました。
セミナーの概要
歯周治療を成功させるために大切なことは患者さんが歯周病は何が原因で発症して
どのような症状が現れて、放置しておくとどのような結果が待っているのかを
しっかりと理解していただくことが大切です。ではどのような方法で患者さんに
歯周病を理解していただいくのが良いのか、実際に若林先生の医院でおこなっている
カウンセリングの方法をお話しいただきました。
この動画は4/24(金)から5/8(金)まで振り返り視聴期間を設けております。
それ以降は一度公開停止となり、編集後スペシャル動画として公開予定です。
今回のご講演の内容を少し紹介いたします。
カウンセリング
若林先生は勤務医時代にカウンセリングにしっかり時間をかけて患者さんに理解してもらうことの重要性を実感し、
ご開業から移転した現在でもカウンセリング室を設け、患者さんにしっかり説明の時間を設けています。
症例:糖尿病罹患40代男性
こちらはある40代男性患者さんです。初診時には臼歯部での咬合支持がほとんどないため前歯部がフレアしており、歯肉腫脹も認められます。
まずは炎症のコントロールのため歯周基本治療を行い抜歯せざる終えない歯を抜歯、即時義歯をセットしました。
その後金属床義歯をセットし25年経過した現在でも安定した状態を維持できています。
このような長期安定が得られた状態を維持できたのは、
良好な信頼関係を得られ、患者さん自体のモチベーション維持に成功したことであると柔らかな口調ながらも芯のあるお言葉で示しました。
ポストカウンセリングの重要性
若林先生は初診時のコンサルだけではなく治療終了後にもカウンセリングを行なっています。
様々なタイミングでカウンセリングをしっかり行うことによってメンテナンスの継続の重要性を理解してもらうことに成功しています。
歯周病と全身疾患の関係:ペリオドンタルシンドローム
歯周病は全身疾患に深く関係しており、年々増加している認知症との関係も指摘されています。
しっかりカウンセリングをして意識を変えてもらわないと患者さんは行動せず口腔内環境改善とその維持には繋がりません。
そして意識を変えることができれば、患者さんのこれから数十年の健康寿命の延長に繋がるという可能性を示して下さいました。
コロナウイルスは、慢性炎症による免疫低下の影響で重症化しやすいとの見解も様々なところで耳にするようになりました。
世界中がCovid-19に苦しんでいるいま、これらを防ぐことができるかもしれない歯科医療従事者の使命とその方法を、若林先生の優しくわかりやすい言葉でそっと教えて下さるようなご講演でした。
動画は振り返り視聴としてプレミアム会員は1000円、通常会員は5000円(*各税別)でご覧いただけます。
※振り返り視聴期間は終了いたしました。 編集後スペシャル動画として公開予定です。