【保存版】スケーラーの種類と使用部位、挿入角度のまとめ【関連動画あり】
スケーラーの種類
スケーラー(Scaler)はまず、手用スケーラーと超音波スケーラーに分類できます。
手用スケーラーは下記の5つに分けられます。
・鎌型(シックルタイプ)スケーラー
・鋭匙型(キュレットタイプ)スケーラー
・鍬型(ホータイプ)スケーラー
・やすり型(ファイルタイプ)スケーラー
・のみ型(チゼルタイプ)スケーラー
このうち、最もよく使用されるのはキュレットタイプのスケーラーです。歯肉縁下の歯石除去や根面の滑沢化に適しています。キュレットタイプのスケーラーは、両刃のユニバーサルキュレットと、片刃のグレーシーキュレットの2種類がありますが、汎用されるのはグレーシーキュレットになります。
グレーシーキュレットの使用部位
グレーシーキュレットタイプのスケーラーは、各部位の歯根の形状に合致し、周囲組織にはダメージ(傷)を与えないように設計してあります。
そのため、部位ごとに使用するスケーラーの種類が決まっています。どの番号のスケーラーがどの部位に使用するのかは下記の通りです。
●#1~#4 前歯部
まずは肝心の前歯部です。動画はこちら(無料)
●#5-6 前歯部及び小臼歯部
●#7-8 大臼歯部頬舌面
●#9-10 大臼歯部頬舌面及び根分岐部
●#11-12 大臼歯近心部
●#13-14 大臼歯遠心部
【応用】臼歯部の応用操作動画でマスター 動画はこちら(無料)
スケーラーの挿入角度
グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついています。そのため、挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入することが大切です。0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。
また、操作時に刃部が歯肉の方向へ向いていると、歯肉を傷つけてしまいますので、常に歯頸部に添わせながら操作を行うことがポイントです。
把持している第1指(親指)と第2指(人差し指)を少しづつ回転させながら、1〜2mmのストロークで歯頸線に沿って隣接面へ移動をさせるよう操作を行います。
歯の表面は湾曲しているので、湾曲に沿わせて操作をしていくイメージです。
関連動画(スケーリング基本操作シリーズ)
前歯部編
左下臼歯編
右下臼歯編
左上臼歯編
右上臼歯編
最後臼歯遠心編
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