① 本年のインフルエンザ流行状況

今年のインフルエンザは流行時期が早まり、罹患者数は過去10年で最大…。ピークを迎えてから2月初週までの3週間、1医療期間あたり54.33人と、3週連続で過去最多を更新。累積の推計受診者数は約1,632万人となりました（厚生労働省、国立感染症研究所発表データより）。

この数字は、日本国民8人に1人が罹患している計算で、東京都全人口より250万人多く、大阪府と愛知県の全人口の和と等しい数字です。加えて、今年特徴的なのは、10人の1人がインフルエンザに2度感染しているという事実です。

以下のグラフは2018年2月のインフルエンザ警報の発令状況です。日本全国で警報レベルを超える異常な状況で、このことからも今年の流行状況がお分かりいただけるかと思います。

国立感染症研究所ホームページより（2018年2月16日現在のインフルエンザの状況）

② 感染症のリスク

医療従事者の皆さまは、感染症の罹患リスクが一般に比べて高く、医療体制を維持するための予防が極めて重要だと思います。実際に私どもがお手伝いさせていただいた歯科医院さまでは、インフルエンザやノロウイルスの脅威を軽減するためお声掛けいただくケースがほとんどで、中には感染症の脅威を強く感じておられる先生方がいらっしゃいました。

そのため、当初からユニットには抗菌素材が選ばれることがほとんどで、実際に汚染物質を測定させていただいても、ユニット近辺は非常に優れた数値を示すことが多いです。
然しながら、それで果たして事足りるでしょうか？
実は、ユニット以外を測定させていただくと、汚染物質の量が危険水域に達している場合が少なくありません。特に、不特定多数の方が触れる可能性の高い場所、受付やおトイレなど、このあたりは汚染物質の量が高い傾向にあります。その他、高い数値が計測される傾向にあるのは、実はスタッフルームなのです…。

医療従事者の皆さまは、院内のほぼ全ての場所でマスクを着用され、患者さまの応対をされるときには手袋もされています。然しながら、スタッフルームではどうでしょうか。スタッフの皆さまが休憩を取るスタッフルームが汚染されている場合、ウイルスの罹患リスクは非常に高まります。
このような傾向を事前に把握し、予防措置を講じておくことで、スタッフの皆さまが安心して職務に従事することができ、また、来院される患者さまも安心できるのではないでしょうか。
私どもは、このような考えから今回、画期的な感染症対策製品「デルフィーノ」を紹介させていただきます。

③ 抗菌製品「デルフィーノ」の誕生

 
デルフィーノは、 2004年に医療の現場で誕生しました。


司法解剖の現場では、解剖医や検査技師の先生方が常にご遺体からの感染症リスクに晒されています。そのリスクを低減するべく、法医学に従事される先生方のご協力を得て細菌感染のプロセスや抗菌素材を研究した結果、完成したのがデルフィーノです。

デルフィーノは、「安心・安全に感染を持続的に防ぐことができる抗菌製品」という当初の目標を満たす製品であったため、以来、医療や災害現場・警察・消防などのプロが認める抗菌製品として高い評価を得て、実際に現場で採用されています。

④ デルフィーノの成分

デルフィーノは、『光触媒、銀、プラチナを中心とした触媒を組み合わせ、各触媒反応の特性を相乗的に発揮させ且つ、それぞれの弱点を補う』という画期的な感染予防対策製品です。抗菌性能と安全性において、SIAA（※）の厳格な基準をクリアしています。

※SIAAとは、適正で安心できる抗菌・防カビ加工製品の普及を目的とし、関連メーカーや試験機関が集まってできた団体です。業界外からも幅広い意見を聞きながら、抗菌加工製品に求められる品質や安全性に関するルールを整備し、かつそのルールに適合した製品のみSIAAマーク表示を認めています。 

酸化チタン（光触媒）
…紫外線を吸収して酸化反応を起こし、抗菌・防臭・防汚効果をもたらす。その強力な酸化力は、塩素の約3倍、過酸化水素の約2倍、オゾンの約1.5倍など。一般的な用途：トイレ・外壁・建材など

銀（抗菌触媒）
…古くから除菌・殺菌作用が知られ、近年、消臭製品等で主流。一般的な用途：水の鮮度保持・銀食器・銀歯など。650種類以上のウイルス・菌に有効（FDA調べ ※）
※FDA…食品・薬品などの認可を行なう米政府機関

プラチナ（三元触媒）
…還元作用があり、有毒排ガス浄化のための触媒として自動車のマフラーに使用（炭化水素を水に、一酸化炭素を二酸化炭素にと、クリーンガスに変えて排出）一般的な用途：自動車マフラー、医療用抗菌シーツなど主な殺菌消毒剤の対象有効菌種と適応                    

⑤ 日本繊維製品品質技術センター試験結果

 
本細胞毒性確認試験の結果、インフルエンザウイルスは99.9988％減少、細胞毒性は確認されませんでした。また、ウイルスへの細胞の感受性確認試験結果では、低下は認められませんでした。

本細胞毒性確認試験の結果、ネコカリシウイルスは99.9985％減少、細胞毒性は確認されませんでした。また、ウイルスへの細胞の感受性確認試験結果では、低下は認められませんでした。

JISZ2801を用いた抗菌試験の結果、デルフィーノコーティング面における黄色ブドウ球菌の増殖を抑制し、抗菌活性値は検出限界値まで減少。これにより黄色ブドウ球菌に対する高い抗菌性が検証されました。

＜優れた抗菌持続性＞
デルフィーノを塗布したもののみが、3日目を迎えてもなお検出限界値を下回っており、高い持続性が証明されました。

＜消臭効果＞
社団法人繊維技術評価協議会
「消臭加工繊維製品認証基準機器分析試験法」
酢酸：検知管法
イソ吉草酸：ガスクロマトグラフィー（GC）法
双方とも高い消臭性能を検証できております。

⑥ 院内「まるごと抗菌」

感染症対策として手洗い・うがい・マスクなどが挙げられますが、いずれも強制力はなく、ヒトの意識に担保するため徹底することが困難です。デルフィーノは、「人が接触する可能性のあるすべての面（＝ハード）を強制的に抗菌コーティング」する事で、ヒトが意識することなく感染症リスクを最大限減らす、「ハードにも予防接種を」という発想です。

<まるごと抗菌コーティング>
 ミクロジェット（専用噴霧器）がミクロン単位で霧状の抗菌剤を噴射することで、粒子を天井の高さまでムラなく充満させます。床・壁・天井をはじめ、ドアノブから受話器、キーボードなど、人の触れうるすべてのモノに、ナノ単位の細かな粒子が隅々までもぐりこんで室内全体をまるごとコーティングします。付着や飛来したウイルスや菌がコーティング面に触れると、不活性化を促し、増殖を許しません。

※一度の施工でおよそ1年間効果が持続します（環境、清掃状況にもよります）。

       
持ち込まれ放出された「菌」や「ウイルス」がコーティング面の触媒に触れた時点で、感染能力を失い、不活性化されます。

感染リスクを軽減させることでスタッフの皆さま、患者さまとも安心できる空間を作ることができます。
これにより、安定した稼働確保はもちろん、衛生意識の高い医院としてのブランディング、他の医院との差別化を図る効果も期待できます。

⑦ 採用いただいた団体の紹介 （事例として許可いただいたお客様のみ)

⑧ Doctorbook academy特典

今回のDoctorbook academyへのコラム寄稿を記念し、メーカーのデルフィーノケア社から限定30医院さまに限り、無料で院内の診断を実施させていただけることになりました。

「院内がどれくらい清潔な状態なのだろう」
「感染症リスクは院内でどの程度あるのか」

など、専用の機器で測定することによって定量的に診断、レポートさせていただくことができます。
この機会にぜひご活用ください。