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6割の歯科医院が間違えてる!? 1,000人に聞いた歯周治療~予防歯科の驚きの実態

2023年2月21日(火)
提供:株式会社ハーモニー

約1,000人の歯科医師・歯科衛生士に大規模なWEBアンケート調査を実施

私は「デンタルフィットネス」という保険診療をベースとした予防歯科の仕組みを導入するコンサルティングを行っています。
導入を検討されている医院から「予防歯科の患者さんが増えない」「歯科衛生士が定着しない&採用に困っている」という相談を受けます。

当院(しん治歯科)も含めてデンタルフィットネスを導入しているクリニックでは、このような問題は発生していません。同じ保険診療で行う予防歯科です。細かい違いはあるにせよ、大きくは変わらないはず。でも差が生まれるのはなぜだろう・・・?と疑問に思い、調査をしたところ驚きの結果となりました。

そして「予防歯科がうまくいかない理由」は、そのまま「歯科衛生士の離職率UP」「採用効率DOWN」に繋がっていることも分かりました。
本記事では、その考察と解説をします。

そもそも、歯周治療の一般的な流れができていない

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図①


図①は一般的な保険診療で行う歯周検査の流れです。これをガイドラインと定義します。

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図②


アンケート結果(図②)を見ると、ガイドライン通りに「できている」と自信を持って回答した方は、2~3割という結果に。

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図③


できていない理由(図③)を見ると、

「歯周組織検査を実施していないことがある」
「SRPをしていないことがある」
「FOPを提案していないことがある」
「歯周治療をせずに補綴治療をしている」
「初診を起こしてリコールしている」

など、保険診療(治療)行為としては、NGではないか?という回答が目立ちます。

予防歯科(メンテナンス)の算定も曖昧

次に、歯周検査後のメンテナンスについても見てみましょう。現状の保険診療のルールであれば、ここは「SPT」か「P重防」でしょう。

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図④


しかし結果(図④)を見ると、6割弱しか正しく算定できていません。

SRP算定(いわゆる再SRP)も傾向診療という観点から問題ですが、驚きなのは未だに初診を起こしている方がいること。

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図⑤


さらに、SPTを算定するには、歯周組織検査は精密検査で実施しなくてはなりませんが、6割弱しか正しく行えていないことが分かります(図⑤)。

やはり保険診療(治療)行為として、NGなことをやっている、ということが分かります。

実は歯科衛生士のほうが正しく理解・実施できている

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今までの結果を見ると分かりますが、全体として歯科医師よりも歯科衛生士の方が歯周治療も、歯周検査も、そしてメンテナンスも保険診療のガイドラインを正しく理解して実施できている傾向が分かります。

これは実に興味深い傾向です。

歯科衛生士の7割が今の職場に不満

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図⑥


今度は歯科衛生士に勤務実態調査を行いました。結果として7割の方が、今の職場に不満を感じているようです(図⑥)。

給与面、休みの取りやすさ(取りにくさ)が不満の原因であることは理解できるとして、「業務内容」が気になります。

歯科衛生士の業務内容は歯科衛生士業務。
歯科衛生士になりたくて、国家資格を取得して働いているのにもかかわらず、その業務に不満があるとは、一体どういうことなのでしょうか?

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図⑦



そのヒントは「ケア業務は何分で行いたいか?」という質問で見えてきます(図⑦)。

ほとんどの歯科衛生士がメンテナンス業務を40分~60分で行いたいと回答しています。つまり、今働いている現場がそうなっていない、ということではないでしょうか。

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図⑧



最後の質問です(図⑧)。

これは「保険診療のガイドライン通りに行う仕組みであれば、自分の医院に取り入れてみたいか」という質問です。結果、8割の方がYESと回答しています。

歯科衛生士の職場環境への不満の1つとして「ガイドラインどおりの予防歯科を行っていないから」があると、よく分かる結果ではないでしょうか。

予防歯科がうまくいかない理由は歯周治療が終わらないから

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これは私がデンタルフィットネスの導入コンサルティングをおこなっている中で確信していることです。

予防(メンテナンス)がうまくいかないから、といって、予防のメニューをあれこれ工夫して対策を検討している医院が多いですが、実はその前の段階に問題があることがほとんどです。

歯周検査がガイドライン通りにできていなければ、極論ですが、いつまでも歯周治療が完了しません。

患者さんからすると、いつまで経っても良くなったと感じないのです。

患者さんが「良くなった」と実感してもらうには、単に治療行為をすれば良いのではなく、Before After で変化を感じてもらうことが大切です。そのためには歯周組織検査をきちんと行い、データを持って患者さんに伝えていくと良いのです。

そのためには、多少面倒でも、スケーリングの前後、SRPの前後でキッチリと歯周組織検査を行い記録を取っていく必要があります。つまりガイドライン通りに行うことが大切、というわけです。

歯科衛生士は気付いている

これも私のコンサル先で度々発生している現象ですが、歯周治療~予防までを全てガイドライン通りに行い、メンテナンスも無理なく行える60分で実施していくと、予防をはじめる患者さんが増え、歯科衛生士の採用や離職問題が直ちに解決します。

求人票に「当院はメンテナンスを60分で行っています」と一行書き足しただけで、圧倒的に採用効率がUPした例もたくさん。

つまり歯科衛生士は気付いているのです、自分の医院が正しい行為を行っているかどうか。
そして、正しい歯科医院で働きたいと願っているのです。

3月に開催!保険診療のガイドライン通りに行う予防歯科の最適解「デンタルフィットネス」セミナー

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2023年3月に開催されるデンタルフィットネスセミナーでは、保険診療で行う予防歯科の最適解として、30年間リピート率95%以上、予防だけで売上1億円以上、という数々の秘訣を大公開します。

もちろん、今回のWEBアンケート調査の結果と考察も、もう少し詳しくお伝えします。
仮に今、ガイドラインどおりの保険診療ができていなくても、できていても、予防歯科に関わる全ての歯科医師・歯科衛生士にご参加頂きたいです!

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