Doctorbook academy ケースレポートグランプリ2022有床義歯セッション結果発表
Doctorbook academy ケースレポートGP2022
有床義歯セッション結果発表
Doctorbook academy主催の企画
「Doctorbook academy ケースレポートGP2022有床義歯セッション」へご参加いただいたドクターの皆様方、
また、ケースレポート動画をご視聴いただいた皆様方のご協力に厚く御礼申し上げます。
本コラムにて視聴数・発表内容・投票数より集計し、
TOP AWARD 奨励賞...1名
AWARDS 激励賞...2名
Doctorbook賞...2名
を発表いたします。
今回のケースレポートGP2022-有床義歯セッション-では、ハイライフデンチャーアカデミー学術統括責任者である松田 謙一先生にコメンテーターとして参加いただきました。
松田 謙一先生はハイライフデンチャーアカデミー学術統括責任者として、
ReAF Denture Course にて、様々な義歯教育セミナーに携わっていらっしゃいます。
各ケース動画に、松田謙一先生からコメントをいただきましたので、併せて掲載させていただきます。
それでは、以下にて、結果発表を行います。
TOP AWARD奨励賞(1名)
■エントリーNo.5 兒玉匠平先生「日常臨床の総義歯治療」
見事、TOP AWARD 奨励賞を獲得されたのは新潟大学 包括歯科補綴学分野に所属されていらっしゃいます、
兒玉 匠平先生による「日常臨床の総義歯治療」です!
~commentator~松田謙一先生よりコメント
大学の補綴科で真摯に義歯臨床に取り組む兒玉先生の姿勢が伝わる素晴らしいプレゼンでした。
冒頭の緒言において、”治療手技ばかりが重要ではなく、適切な問題点の抽出とその対応こそが重要だ”という言葉もとても良いですね。
治療内容に関しても、旧義歯の診断に始まり、高レベルな臨床技術に加えて、各ステップに対する丁寧な評価が行われている点も良いと感じました。
最終の咬合接触状態、適合状態、咀嚼能率も良好であり、先生の義歯治療が患者のQOLを十分に高めているのではないでしょうか。
また、義歯完成後の2年経過の状態も紹介していただき、適切に継続管理されている様子も伝わりました。
AWARDS 激励賞(2名)
続いて、AWARDS 激励賞を獲得された先生のプレゼンを2名ご紹介いたします!
■エントリーNo.3 永井利樹先生「Diagnostic 義歯から始める基礎基本に忠実なCD&IOD」
~commentator~松田謙一先生よりコメント
多くの文献を引用し、まさにエビデンスを重視したプレゼンがとても素晴らしいと思います。
特にプレゼンの前半では様々な分類を用いて、口腔内の状態を評価されており、その診断に基づいた義歯設計を行うことが重要であると伝えてくれていると感じました。
最終義歯としてはIODが選択され、アタッチメントにより十分な維持や安定を得ることが出来ていると考えられ、良好な機能回復が得られていると思います。
■エントリーNo.1 齊藤嘉大先生「暫間義歯を製作して対応した高度顎堤吸収症例」
~commentator~松田謙一先生よりコメント
難しい症例に対して、真摯に取り組む姿勢が素晴らしいと感じました。
患者が使用していた義歯を修理後、一度義歯を製作されていますが、同義歯の問題点をしっかりと把握し、新義歯の製作に活かせたことが、良好な結果につながったのではないでしょうか。
また、先生の丁寧な治療が患者様にも伝わった結果、良好な関係を構築できたのではないかと思います。
義歯完成後に、患者の主観的な感想だけでなく、グミゼリーを用いて機能評価を随時行ない、最終的に十分な咀嚼能力を回復できている点も素晴らしいと思います。
Doctorbook賞(2名)
最後に、Doctorbook賞を獲得された先生方を2名ご紹介いたします!
■エントリーNo.4 松岸諒先生「著しい臼歯部の挺出を認める患者に対し残根上全部床義歯を作製した症例」
~commentator~松田謙一先生よりコメント
まだ卒後3年目にも関わらず、しっかりと診断を行い、患者と話し合いながら治療方針を決定し、難しい症例を成功させている点が素晴らしいと感じました。
特に、初診時には予後不良歯が多いものの、患者の強い希望もあり、総義歯とする治療方針を選択されていますが、治療用義歯の製作や修理など、その過程もよく理解できるようなプレゼンだったと思います。また、各ステップにおいて、自分が失敗した原因を考察し、その失敗に対するリカバーを行った結果、最終的に良好な結果が得られています。最後の装着時のテストフードのムービーを見ると、先生と患者様の関係がとても良好であることが伝わってきますね。
■エントリーNo.2 高橋良介先生「専用ソフトなしで挑戦する日常臨床の3Dプリントデンチャー」
~commentator~松田謙一先生よりコメント
3Dプリンターを積極的に義歯臨床に取り入れて、良好な結果が得られていますね。
患者様のためにCAD/CAMを応用し、様々な工夫を行なっていらっしゃいますが、その知識と技術が素晴らしいと感じました。
3Dプリント義歯は残念ながらまだ保険診療では用いることは出来ませんが、保険外診療では本症例のように短期間で義歯の製作や修正後の再出力を行うことにより、患者のQOLを早期に回復することが出来る点が利点だと考えられます。
最後に、先生ご自身も発表中におっしゃっていましたが、どんなにデジタル化が行われても、義歯臨床の基本的な術式を成功させることが重要ですね。
ご参加いただいた先生方、素晴らしいスライドプレゼンを誠にありがとうございました!
上位に入られた先生方へは後日、Doctorbookより、賞状・賞品の方を
また、参加者の方々全員にDoctorbook academyで使えるポイント5000円分を差し上げます!
ケースレポートグランプリは2023年も継続的に行う予定です!
より一層歯科界を盛り上げれるよう、企画をパワーアップする予定です。乞うご期待!