エンドクラウンとは【歯科用語コラム】
エンドクラウン(endocrown)とは
咬合面を完全に覆う部分被覆冠であり、コアのような形態で歯髄腔内に挿入される構造を付け加えた補綴装置です。
よくポストクラウンと混同されやすいのですが、ポストクラウンと違う点として、ポストを付与しない特徴があります。
主な特徴としては以下となります。
・歯質の削除量が少ない。
・歯髄に保持力を求めるため、維持管理が容易です。
・エナメル質への接着が重要です。
・根管へのポスト形成や支台築造が不要です。
・クリアランス不足な症例にも適応が可能です。
・基本的に臼歯部へ適用するもので、特に大臼歯が望ましいとされています。
エンドクラウンの日常臨床への取り入れ方について動画で学ぶ
2024年6月にエンドクラウンが保険収載される。保険収載されることにより、患者からの問い合わせへの対応はもちろんのこと、適応症を判断した上で実際に臨床を行う必要性がでてくる。しかし、エンドクラウンは海外では広く認知されているものの、我が国ではまだその認知度は高いとは言えず、臨床を行う上での十分な知識が浸透していないのが現状である。そこで今回のオンラインセミナーでは保険収載されるエンドクラウンを円滑に日常臨床に取り入れられるように、エンドクラウンの基礎知識や臨床上のポイントを伝えたいと思う。